ディファレンシャルGPSというのをご存知でしょうか。
(写真右にある棒みたいなやつです)
要するに「GPSの測位精度向上をサポートするもの」なのですが、このディファレンシャルGPS局が昨日、2019年3月1日をもって全国に27ある局全てが運用を廃止しました。
運用開始した20年前ほど前はGPSの精度も誤差100mもありましたが、現在ではその精度も大幅に向上しており誤差10m程度にまで向上しています。
また、他にもGPS情報をサポートする仕組みがあり(その場合、GPS誤差は1m程度)そもそもの必要性が低くなってきたことに加えて、この4月からは内部装置の障害が想定されることから3月1日にてそのお役目を終えました。
長い間、お疲れ様でした。
‥と、いう話で締めたいところなのですが、今回のディファレンシャルGPS運用廃止の話は一つの未来を示唆しています。
そう、GPS精度向上による「灯台がGPSに代替され廃止されていく未来」ですね。
村上は専門家ではないのでGPSの精度1m以内であれば港湾や漁港の入出港時や停泊時に差し支えないのかどうか分かりません。
ただ自動車や飛行機で自動操縦(オートパイロット)がほぼ実現してきており、船舶でも自動操舵装置が既にある現在ですから、船舶のシステム完全制御する未来はそう遠くない気がします。
そうなると灯台はその一義的な役割を終え、単なる飾りや地元の名所という役割のみになるかもしれません。
でもそれは一部の沿岸灯台くらいでしょうから、防波堤灯台は完全に撤去されてしまうかも。
もしくは夜の防波堤部分の明かりという役割は残るかもしれません。治安維持や警防という観点から。
そういう意味では、ディファレンシャルGPSの運用が廃止されたというのは、一つの時代の節目と言えるでしょう。たぶん。
〜 一護一縁 〜