=第162回= 〔劇向きの脚本,映像向きの脚本〕 研究 | 3110 - 映画研究会

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会長の3110です。

去年までは脚本を書いていた演劇の、今年は運営に回ることになりました。

しかしながら、脚本も書きたいし、もっと言えば今年こそ1位を手にしたいです。

今年は去年より更に余裕なさそうなので、近いうちに執筆に取り掛かりたいと思います。

というわけで、今回は脚本に関する記事を書いていきます。

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

 

さて、私は今回運営に携わる演劇で、去年一昨年と脚本を書きました(一昨年は一部のみ)。

で、去年は初めての自主製作映画も撮りました。

 

この中で、一昨年の劇と去年の自主映画はいまいちな評価をいただきました。

反対に、去年の演劇は結構好評でした。

何が原因でこれらに評価の違いが生まれたのかなぁ、と最近になって思い出したように考えてみて、私なりの答えをまとめていきたいと思います。

正直、「は? そんなことにも気づかなかったのかよ」と思うと思いますが、私もまだ素人の域を出ませんし、暖かい目で見守ってくださいよ。

 

 

ここでポイントとなるのはやはり、演劇と映画では何が違うかということでしょう。

私が思う映画と演劇の違いは、カット割りとアングルです。

そこから考えた、一昨年の劇と去年の映画が不評だった理由は、劇で映画みたいなカット割りを使用したことと、映画なのに構図がほぼ変化しない劇みたいな撮り方をしたことです。

劇,映画の、それぞれに適した脚本が書けなかったということです。

 

というわけでですね、今回は映像という媒体をフルに活かした演出の例を紹介していこうと思います。

劇はあまり見ないので、今回は映画だけね。

 

 

  『サイコ』 第134回

  

カット割りの嵐!

たった45秒のシーンに全撮影期間の3分の1を費やしました。

この45秒間で使われたアングルは78、カットはなんと52

つまり、1秒に1回以上カットが切り変わっているということ。

同じシーンを劇でやろうもんならドすべり間違いなし!

 

 

  『迷走迷路』 第140回

  

自由の女神の上で展開するクライマックス。

このシーンは、当時映画監督の間でも撮影方法がよくわからず、話題になったとか。

これが1942年に撮られたというのは驚きです。

 

 

  『羊たちの沈黙』 (第52回

  

レクター博士がクラリスの指をなでるシーン。

超好きです。

  

レクター博士が登場する時間はかなり短いですが、クラリスの目線で見たカットが多様されているため、絶大なインパクトを残しています。

  

本作は全編通して神がかった演出が見られますが、特にラストは素晴らしいですよね。

クラリスと一緒に移動するカメラ、突然暗転する画面、犯人側に切り替わる視点。

一連のカメラワークとカットが、最後まで緊迫感を保ちます。

 

 

  『シャイニング』 (第81回

  

去年ホラー映画を結構観たのですが、本当に怖いのはそうそう多くはなかったです。

そんな中でも『シャイニング』は段違いに怖かったですね。

  

制作秘話とか聞いても、カメラワークとカットに対するキューブリック監督のこだわり半端ないですね。

2週間かけて約200テイク撮ったシーンをカットですってよ。ヤバいよ。

ただ、本作にはそんなこだわったシーンが目白押しなので、カメラワークとカットに注目して観てみましょう。

 

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

以上です。

他にもたくさん参考になる作品はあるのですが、あまり長くなってもあれなので、―=ΞΣ((( ∩ ´ ∀`)∩ コ コ マ デ!

 

一昨年、私は劇の最後に2つの場面に交互に照明を当て、交互にせりふを言わせました。

脚本書いていた時は気にならなかったのですが、本番やってみたらなんのこっちゃわからなくて。

まあリハーサルの時点で気づくべきだったんですよ。

 

今回まとめたことを活かして、次回の劇も次撮る映画も、前よりよくしたいです。

 

 

続く……この1ヵ月を乗り越えればハイパー映画観賞タイム