ー第48回ー 『イヴの総て』 (紹介)修正 | 3110 - 映画研究会

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 会長の3110です。

 公式ハッシュタグランキングってなんですかもう。もっと早く知りたかった。

 まぁ、なるべくランキングとかにはこだわらないでいこうとは思いますが。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

    『イヴの総て』 

  

1950年 138分 監督:ジョセフ・L・マンキ―ウィッツ

 

  ※画像をお借りしています。

 

  〔あらすじ〕

 演劇会のスター、マーゴ・チャニングはある日、彼女のファンの女性、イヴ・ハリントンと出会う。

 はじめはイヴに興味を示さなかったマーゴだが、彼女の悲しい身の上に同情し、自分の秘書として雇うことにする。

 周りが感心するほど、イヴはよく働いた。

 マーゴの秘書として、必然的に演劇関係者とも親しくなっていくイヴ。

 そして、次第に彼女は本性を露わにしていく……。

 

     ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ コ コ マ デ!

 

 タイトルだけは知ってる! という方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

 あらすじ見てもいまいちどんな話なのか想像できずにいたのですが、この映画は説明聞くよりも観た方が早いです。

 

 芸能界の裏を生々しく描いた作品です。こんなこと本当にありそうだから怖い。

 批評家のドウィットをはじめ、女優のマーゴや、劇作家の妻カレンなど、物語は演劇関係者の回想で進行していきます。

 主な登場人物は6人。

 

↑一番右から、劇作家のロイド。

 自分の脚本によく口出しをするマーゴに、内心うんざりしています。

 「役者は声と姿だけでいい」というのが彼の理想。

 

 ロイドの隣に座る女性は、彼の妻、カレン。

 イヴが一番最初に接触した人物です。

 率先してイヴに協力しようとしますが……。

 

 カレンの横の女性は、イヴの憧れの女優、マーゴ。

 誰もが認めるスターですが、わがままな態度に周りは困っています。

 はじめこそイヴに感心していましたが、やがてイヴの若さに嫉妬が芽生えます。

 

 一番左の男性は、マーゴの恋人で演出家のビル。

 イヴが現れてから悪化の一途をたどるマーゴのヒステリーに、だいぶぎりぎりな様子。

 

 

↑マーゴのファンを名乗る女性、イヴ。

 よく働き、常に謙遜しています。

 ひょんなことからマーゴの代役に選ばれますが……。

 

 

↑そして、本作一番の曲者、批評家のドウィット。

 マーゴの代役を務めたイヴに目を付けます。

 

 

 物語が大きく動くのは、イヴがマーゴの代役を務めた後。

 イヴの演技の素晴らしさに、誰もが目を奪われました。……それはさながら、かつてのマーゴのようで。

 

 

 ある新人女優のオーディションにて、マーゴはその相手役として名乗り出ます。

 しかし当日、マーゴは偶然オーディションに遅刻します。

 その時マーゴの代役はお産で出演できず、偶然イヴが代役に選ばれます。

 オーディションが終わる頃には、誰もオーディションの主役である新人の演技など覚えていませんでした。

 ちなみに、その新人女優を演じたのは、無名時代のマリリン・モンローです。

 

 立ち位置的には、イヴのかませ犬。

 でも若くてきれいですね。

 

 

 段階を踏み、ゆっくりと静かに、しかし着実に演劇会をかき回していくイヴ。

 とても丁寧に練られた展開です。

 例えるならば、逆『シザーハンズ』。

 

 大女優,その恋人の演出家,劇作家,その妻。

 4人の人間は、出会った時点で既にイヴの掌。

 カレンの良心につけ込み、ビルの感心とマーゴの嫉妬を誘い、ロイドの理想を体現する。

 4人を手の上で転がすイヴはまるで、巧みな劇作家にして演出家、そして大女優のよう。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

 だから言ったじゃないか! 説明聞くより観た方が早いって!

 こういうタイプの映画はどこまで話していいのかわかりません。したがって半端すぎる紹介文になってしまいました。

 感想にしときゃよかった。

 

 

続く……久しぶりにひどい文章を書いた