京成電鉄が新京成電鉄を吸収合併するというニュースが飛び込んできました。京成はすでに2022年9月に新京成電鉄の全株式を取得し完全子会社化していますが、2025年4月1日に合併へと踏み切るとのことです。
昭和50年代に赤字に転落し、平成元年にようやく復配に漕ぎつけた京成に比べ、子会社ながら新京成のほうが経営は良好であり、運賃にもそれが反映されています。初乗り運賃こそ京成が安いものの、距離が伸びるにつれて逆転し、新京成の最長区間である27km帯ではICカード利用時で272円と、京成と168円もの大差がつきます。
幸い、新京成線については現在の運賃を引き継ぐ方向で国土交通省と協議していると報道されており、新京成線の利用客が値上げに苦しむことはなさそうです。ただ、逆に言えば京成各線との運賃が通算されないということであり、合併の意味が薄れてしまいます。
現在、京成津田沼駅経由で京成と新京成の初乗り区間同士を利用する場合には両社が10円ずつを割り引いています。南海が泉北高速鉄道を子会社化した時のように、対象を全区間に広げるとともに割引額を50円ずつに拡大してみてはどうでしょうか。
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