投資のいろは(パーク24について) | ぶらっくまーさん

投資のいろは(パーク24について)

パーク24(4666)は短期的な上昇トレンドを示唆しています。

 

全体の地合いが悪い中なので、明日買い増しするかどうかについては本日夜のNYを見て決めていこうと思います。本日の日経平均の引け方はあまりよくありません。そして東証プライムの銘柄で見ると上昇した銘柄が1000銘柄を越えての170円の下落です。後述しますがテクニカル的にも良くありません。

 

それからオプションのポジションについても想定通りに日経平均が動いたため、上でコールのクレジットスプレッドを組んで、その後でプット側のクレジットスプレッドを組んで、更に本日その下のクレジットスプレッドも組みました。

 

それは『にほへと』のエントリーで紹介します。

 

動きの無い時にクレジットスプレッドを取るのはリスクを十分に勘案しないと、損失が限定されていることから気持ちの上で余裕が出来過ぎてしまうことがデメリットです。それと、現物株を買う時に、このような現在の数値より大きく動かない時にリターンが発生するというポジションはリスクコントロールの観点から見た時にオプションがその他のアセットと整合的ではなくなることも注意が必要です。

 

すなわち大きく下落した時、今回その可能性は限りなく低いですが、その場合に、損失が膨らむというリスクを取っています。このポジションは地味なものですが、それでも一定程度リスクを取っているということに注意が必要です。

 

詳しくはオプションについてのエントリーで書きますが、こうしたポジションは非常に簡単に利益を出せるため、しばしばリスクコントロールの原則を忘れて過度に大きなポジションを取ることも多いです。ところが、そういった大きなリスクを知らず知らずのうちにとっていくと1回の想定外の出来事でそれまでの10回の利益を吐き出すようなことになります。例えば10回連続でクレジットスプレッドで利益を出せたら、全能感に包まれたりはしないでしょうか?

 

それが危険なのです。

 

しかしそれば別のエントリーで。

 

今は現物株と日経平均について見ていきましょう。コロナで悶々と自宅療養していた時にも朧気な頭で市場を見ており、その時のエントリーも含めて考察していきます。

 

 

こちらは日経平均日足の3ヶ月チャートに移動平均線を重ねたものです。ゴールデンウィーク明けの3本のローソク足ですが完全に25日線で跳ね返されています。5月7日の引け後のエントリーで書いたように連休明けの窓を開けての陽線というのは実は非常に危険で、そこに飛びつくと大体損をすることが多いです。

 

そこの最後のパラグラフにも書いたのですが、上昇を見てコール側でクレジットスプレッドを組んで、その翌日か翌々日の下落を見てプット側でも同じポジションを組む、という作戦も、結果としては上手くいったように思えます。

 

本日のローソク足で、右肩下がりの5日MAに対して下落のクロスを形成しているため、短期的にも下落する可能性を見ています。しかも火曜日にはまだテクニカル的にまだらな状況がほぼ全て短期での下落を示唆するようになってきました。

 

 

こちらは同じ期間のチャートにボリンジャーバンドを重ねたものです。こちらも上で紹介しているエントリーで書いたように、中央線を越えたところで+1σで弾かれることが多いのですが、これを見るとそこまで届いていません。そしてやはり中央線のところまで戻されています。こうなるとボリンジャーバンドはスクィーズの局面に入ります。それを上のチャートでは黒の矢印で書いています。

 

こう見ると6月のSQまでで上を40000円、下を37000円でクレジットスプレッドを組もうとした動機が見えてくるのではないでしょうか。±2σのところより内側で動くという大まかな見立てをしているからです。昨年の夏からのラリーや、今年1月からのラリーのように何らかのトレンドが形成されればバンドウォーク、ちょうど上のチャートでも左側がそうであるようにボリンジャーバンドがエクスパンションしながら+2σと+3σの間でローソク足が動くというような非常に強い動きをすることもあります。あの時には円安とEPSの将来的な伸びを市場がやや過剰に織り込んでいたわけです。

 

しかし今のように四半期の決算が芳しくなく、円安も介入警戒感で上値が重い状況では強い動きは考えにくいです。一方で今のところアメリカの個人消費に関する指標の悪さ、これも同じ5月7日の『いろは』のエントリーで書いたようにアメリカの景気の緩やかな下降を示唆していますが、現状ではまだ遠雷の音のように日経平均を直撃するような動きにまではなっていません。

 

なっていたらここで短期とは言えパーク24をテクニカル的に自律反発が期待できると言う理由で買うわけがありません。

 

ですから日本であれ他の市場であれ暴落が起こるというようなことも考えられません。日本について言えば、今月これから出てくる四半期決算を待たず、既にEPSが下落し始めているため、もう上値を追う株の上昇は期待できなくなりました。

 

そう考えると次の3,4ヶ月、これも何度も繰り返し書いていますが緩やかな下降トレンドの中でボックス相場を形成すると思っています。当面6月までだとそれがクレジットスプレッドで組んだ37000から40000円の間のどこかに入ってくるという見立てです。もう少し野心的に予測するのなら、おそらく37000円にかなり近いどこかだろうという気がしています。

 

この水準は4月下旬の急落時につけた終値での安値のラインです。ここを下回るためには市場に今よりも大きな衝撃が走る必要があると思います。けれどもその可能性は現状ではあまり無いと思います。

 

遠くの戦争について2ヶ所ほど収束の兆しが見えません。しかし市場の性質として物事が読めない時には下落をしますが、今のように惰性で何かが起こっている時には、ちょっと言葉は悪いですが毎日何千、何万の市民が犠牲となっても市場はほとんど動きません。犠牲者の数が一気に100倍になったりすると大きく動くのです。

 

それとパーク24について述べると、この銘柄は東証プライムに上場していますが225採用銘柄ではありません。現状でNT倍率を見ると、どんどん下落しています。昨年12月の水準まで戻してきていて、これは225に採用されるような値嵩株と比べてTOPIX銘柄のパフォーマンスが良いことを示しています。

 

市場の情勢を見ていると、これまで割と動きの良かった225採用銘柄で利益を出せていたここ数年内に投資を始めた人たちが4月ころから利益を上げられなくなり、今は売買を重ねるたびに損失を出している状況ではないかと思います。

 

そういう情勢の中で今度は個別銘柄について見ていきます。

 

 

こちらはパーク24(4666)の日足の3ヶ月チャートに移動平均線とMACDを重ねたものです。本日25日MAを終値で抜きました。そしてMACDがマイナス圏でゴールデンクロスしています。5日MAは一昨日抜いていて、その時点で右肩上がりの移動平均線をローソク足がクロスしていて短期で上昇を示唆しており、本日の上昇で中期での上昇も示唆されています。

 

価格帯別出来高で見ると、過去3ヶ月での出来高で見ると本日引け値の近辺が一番多く、その上はやや薄い出来高なので上値は重くなさそうに見えます。一方3ヶ月前から6ヶ月前までの価格帯別出来高では1750円あたりに大きなものがあります。それだけの期間含み損に耐えてここを持っている人もいないとは思いますが、いずれにせよ、売りが湧いてくる可能性を見ておく必要はあるかと思います。

 

ここ最近、割とザラ場で大きく動いているので、1700円台でどの程度揉み合うのかを注視してすぐに次の判断、つまり買い増しか全て売るかを決定する必要があります。私の場合、注視した時にはもうどの局面が起こっても即、次の行動をどうとるのかを決めているので、基本的に何もしないということではありません。

 

ちなみに、冒頭に述べたように本日のNYが大きなマイナスでなければ、明日のどこかでもう1単元買いを入れていきます。売るタイミングの判断は今回の場合それほど難しくありません。条件が揃って期待通りに動けば1850円の近傍を想定しています。しかしおそらくそこまで易々とは動かないように思います。

 

何より市場を取り巻くセンチメントが悪い。

 

そこで先ほども書いたようにザラ場での歩み値を見て売りが次々と湧いてくるような局面、特に1770円から上をつけたときにそういう事態が生じた時には躊躇うことなく売りを入れていこうと思います。

 

逆に勢いをつけて75日線に届くような場合、もう少し具体的には来週月曜日か火曜日までに75日線を抜くような動きの時には、そのタイミングで更にもう1単元買い増しをしていくことを考えます。

 

というわけで本日までの成績です。

 

サンコール(5985)

 800株@480円                    +2400円(確定)

 

パーソルグループHD(2181)

3000株@215円                       ±0円(確定)

 

北恵(9872)

1000株@860円(概算)               +10000円(確定)

 

パーク24(4666)

 100株@1700円                   +5150円

 

小計                            +17550円 

 

 

4月までの損益                     +727300円

 

オプションの4月までの損益             -82500円

 

5月限P38500売り@605×1枚

5月限P38000買い@450×2枚            +76000円(確定)

 

5月限P36000円売り@135円×1枚

5月限P34000円買い@21円×8枚             ±0円(確定、概算)

 

6月限C40000円売り@365円×1枚

6月限C40500円買い@250円×1枚         +4500円

 

6月限P37500円売り@425円×1枚

6月限P37000円買い@310円×1枚         -4500円

 

6月限P36500円売り@320円×1枚

6月限P35500円買い@165円×1枚         +1000円

 

下の3つのポジションの内最初の2つは一昨日に組んだもので、最後の物は本日の下落を見て組みました。  

 

合計                           +739350円

 

ここから3,4ヶ月、つまり9月ごろまでは緩やかに下落しつつのボックス相場となるように思います。従って、この期間に如何に無駄な売買を避け、手堅く利益を積んでいくのか、おそらく本当に地味なエントリーが続くと思います。

 

長く投資をする上で、いつも強気相場が続くとは限りません。その時に強気相場の時と同じように緩い見立てで銘柄を選び、テクニカルを適当に分析して売買していると、大きな損をしなくとも売買の度に少しずつ損失を重ねていくようなことが続くかもしれません。そういう時に地味に利益を積み上げるのは長い目で見るととても重要なことに思えます。それをこのブログで紹介できればと思っています。