カオスウルトラマンに一度は勝利したウルトラマンアグルだったが、パワーアップして復活したカオスウルトラマンカラミティには敗れ去ってしまった。
拓海の搬送先の病院に駆けつけた由衣は彼と啓太から健が自分の前身のデュナミストであったことを聞かされる。
動揺しているところに再びカオスウルトラマンカラミティ、さらには今回の黒幕である影野司が久しく現れ、彼女らはこれと対峙するのであった。
一方、剣斗と凌はそれぞれ謎の男と子犬に導かれ、これを追う。
剣斗の方は謎の男が変身した刺客、ニセウルトラマンダイナとボクシングで使うよくなリング上で対峙し、凌の方は奇妙な洞窟へと歩を進め、そこで驚きのものを目撃する。
ネクサス(アンファンス)がメフィストに駆け込む。
メフィストは容易くかわし、ネクサスを掴んで、投げ飛ばす。
ネクサスのパーティクルフェザーをアームドメフィストで弾く。
ネクサス=由衣「影野司、健先輩はどこにいる!?」
メフィスト=影野「さあな。自分で捜せよ。」
メフィストはそう言い、メフィストショットを放つ。
ネクサスはサークルシールドで防御し、そのままジュネッスメイジにチェンジした。
メフィスト=影野「これがお前の力か。」
ネクサス(ジュネッスメイジ)はメタフィールドを展開する。
ガイアはカラミティとスピード戦をしていた。
ガイアのクァンタムストリーム。
カラミティは破壊光弾ブレイキングスマッシュで相殺する。
カラミティが走り寄って、ガイアに素早い蹴りやエルボーを決める。
ガイアもいくつかかわし、同様に叩き込む。
フラッシュタイプのニセウルトラマンダイナは両手を挙げ、ダイナを挑発している。
ダイナ=剣斗「なめやがって~!!」
ダイナ(フラッシュタイプ)はニセダイナ(フラッシュタイプ)に駆け込む。
ニセダイナ=謎の男「遅い!」
ニセダイナはダイナを片手で持ち上げ、地に叩きつける。
ダイナは痛みにひるむ。
ニセダイナ=謎の男「どうした、ウルトラマンダイナ。お前は宇宙でも名を轟かせている戦士だと聞く。まさか、この程度というわけではないだろうな。」
ニセダイナはダイナが立ち上がるのを待っている。
ダイナ=剣斗「俺は宇宙でも有名人なのか。当たり前だろ!俺は強いぜぇ!!」
ダイナは立ち上がり、ニセダイナのストレートをしゃがんでかわし、下からアッパーを決めた。
ニセダイナ=謎の男「さすがはウルトラマンダイナ。だが、俺も負けてはいない。俺は今度こそお前を倒し、宇宙最強の格闘士になる。」
ニセダイナは接近しながらのパンチの応酬。
ダイナ=剣斗「ちょっと待て!今度こそお前を倒しってどういうことだ!?俺はお前とは初めて戦うぞ!!」
ダイナ=剣斗はかわしながら身に覚えのない過去のことを聞き返す。
ニセダイナ=謎の男「何を言う!忘れたとは言わせないぞ!私はかつてお前にKO負けした宇宙格闘士グレゴール人だぞ!!
お前の強さの秘密は人々の声援であったな。
だが、ここにはそんな人々はいない。
不覚だったな、ウルトラマンダイナ!!
散るがいい!!!」
ニセダイナはそう言い放ちダークソルジェント光線を撃つ。
ダイナは直撃して、大きく吹き飛んだ。
カラータイマーが点滅を始めた。
凌は洞窟の最深部で二体の石像を見つける。
凌「これは!?ウルトラマンの石像だ。もう一つは・・・怪獣の石像?」
巨人像の隣に立つ怪獣の石像。
その石像にはカラータイマーと思われるものがあった。
「ようやく辿り着いたか。」
凌「誰だ!!」
石像の後ろから現れた男。
男「僕はマサキ・ケイゴ。
まさか、本当に来るとはねぇ~ウルトラマンティガ。
影野司の言うとおりだな。」
凌「影野司!?あいつは生きてたのか!なら健は?てか、お前、なぜティガのことを!?」
マサキ「僕はかつてこの石像と一体化してティガに負けた。
だが、もう一度こんなチャンスが巡ってくるなんてね~」
凌は辺りを見渡す。
あの子犬はどこにも見当たらない。
凌「何を企んでる?」
マサキ「決まってるだろう?君の持っている人間を光に変えてくれる装置を僕の開発した光遺伝子コンバータと一緒にして、僕はもう一度この巨人と一体化する。」
凌「スパークレンスのことか?そんなこと、お前みたいな邪悪な心を持つ者が光になれるとは思わない。」
マサキ「それはやってみなきゃわからないだろ?
さあ、僕にそれを。」
マサキが凌に近づく。
凌は後退する。
すると、マサキが素早い動きで凌を押さえつけ、スパークレンスを奪い取る。
凌「しまった!!」
マサキ「僕は鍛えてるんだよ!この日に備えてね。君は彼によく似ているな。」
マサキはそう言ってスパークレンスを光遺伝子コンバータの台座にはめ込む。
マサキ「私を光に変えたまえ!!」
光遺伝子コンバータとスパークレンスが輝き出し、次の瞬間、まばゆい光が解放され、マサキを光に変える。
そして、マサキは怪しげな笑みを浮かべ、巨人の石像と融合した。
石像はティガに酷似した姿をしていた。
しかし、悪意が感じられ、違いは一目瞭然だった。
悪のティガ=イーヴィルティガは凌を手招きし、地上へ飛び立つ。
凌「あいつ、本気か?くそー!!!」
凌はスパークレンスを取り戻しウルトラマンティガに変身し、イーヴィルティガを追う。
地上で待ち構えていたイーヴィルティガはティガ(マルチタイプ)の登場と同時に飛び蹴りを放つ。
ティガは吹き飛ぶ。
ナイトレイダーと吉良沢は各地で起きている戦いに注目していた。
吉良沢「この戦い、一カ所だけではない。各地で巨人同士が争っている。」
孤門「ウルトラマンダイナが二人!?」
平木「ウルトラマンティガも二人いるわ。」
和倉「よく見ろ!模様が違う。」
孤門「ウルトラマンガイアがカオスウルトラマンカラミティと戦っている。
ダークフィールドで由衣ちゃんも・・・ん?あれは!?」
凪「メフィスト!!」
孤門「影野司は生きていたんだ。」
和倉「CICどうしますか?」
吉良沢「戦況はウルトラマンティガが危ない。ナイトレイダーは様子を見つつ、ウルトラマンを援護してください。
今はそれしかできない。」
和倉「わかりました。」
ナイトレイダーは出動する。
ティガはすでにカラータイマーが点滅していた。
イーヴィルティガの力は圧倒的だった。
イーヴィルティガ=マサキ「見ろ!この力を。私は今度こそ神になるのだ。」
ティガは立ち上がり、パワータイプにチェンジしようとした瞬間、イーヴィルティガの必殺光線イーヴィルショットを受けてしまい、倒れてしまった。
そこへ現場に到着したナイトレイダー。
孤門「遅かったか!!」
ティガは立ち上がるも、透明になり姿を消した。
イーヴィルティガは不気味な笑い声をあげ、凌のいるところに光弾を打ち込み、凌は洞窟へと、閉じ込められてしまった。
孤門「黒滝君!!」
イーヴィルティガはどこかへ飛び去る。
和倉「ターゲット逃走。」
吉良沢「やはり、帰還してください。」
和倉「帰還ですか?」
吉良沢「どうやら今回の巨人同士による戦いには我々の出る幕じゃないみたいです。」
和倉「了解・・・各員、帰還する。」
凌は先ほどの石像の空間で閉じ込められてしまった。
一応、たいまつに灯りがともっており、真っ暗というわけではない。
しかし、体が痛む。
すぐには出れそうにもない。
凌は目を閉じた。
ガイアはカラミティのカラミティブレードとフォトンエッジをぶつけ合い、衝撃で共に吹き飛ばされる。
カラミティは興が醒めたのか、カオスヘッダーの光となり、宇宙へと去る。
ガイアはライフゲージを点滅させ、赤い光となり姿を消した。
そして、ダイナはダークソルジェント光線のダメージが大きく、敗北を喫した。
ニセダイナ=グレゴール人「もはやこれまでか、ウルトラマンダイナ。失望したぞ。」
ニセダイナは空へ飛び去る。
ダークフィールドのネクサスとメフィスト。
初めて戦うメフィスト(シャドウブレイカー)の力に苦戦し、コアゲージが点滅しているネクサス=由衣。
メフィスト=影野「ここで倒すのは惜しい
ぜ、生田由衣。
またな。」
メフィストも姿を消した。
ネクサスは呆然と立ち尽くし、そして姿を消した。
由衣「あの力、相当な闇の力。あれで健先輩も・・・」
由衣は静かに歩き出す。
影野「お前ら、次は光の巨人を一気に叩くぞ。」
影野が刺客たちを集めていた。
イーヴィルティガ=マサキ「任せてくれよ。」
ニセダイナ=グレゴール人「さて、とうとうウルトラマンダイナは倒した。次は誰が相手だ?」
カオスヘッダー「ウルトラマンガイア。コスモスを思い出す。」
影野「カオスヘッダー、お前話せたのか。」
影野は笑いながら言った。
カオスヘッダー「・・・。」
影野「見たか蒼真、こいつらの力を。」
影野の蒼真と呼びかけるその視線の先にはハーデスの暗黒適能者がいた。
???「まだやる気なのか。」
ハーデスの暗黒適能者の正体が明かされた。
彼の名は・・・蒼真健。
To be continued