別次元の世界から侵攻してきたカオスヘッダーと対峙するウルトラマンアグル。
そのカオスヘッダーは紛れもなく影野が差し向けてきた刺客である。
しかし、別次元の世界の刺客は他にもいるようである。
由衣「影野!?」
黒コートの男と対峙していた由衣は影野が生きていたという驚愕の事実を知る。
さらには再び悪事を働いているらしい。
由衣「じゃあ、健先輩はどこにいるの、教えて!!」
???「俺が君に教えられるのはここまでだ。生田由衣、お前のその力で真実にたどり着け。」
黒コートの男は闇に包まれ姿を消した。
由衣「そんな、影野が・・・」
なぜ健先輩は帰ってこないの?
でも、あの黒コートの男はなぜ私にそんな情報をリークしているの?
敵同士なのに。
由衣は黒コートの男の真意がわからずにいた。
???「生田由衣、俺と闘うその日まで、絶対に負けるなよ。」
黒コートの男は静かに木陰から由衣を見守っていた。
アグルは挑発する。
カオスウルトラマンが駆け込んでくる。
アグルは回り込み、蹴りを一撃決める。
カオスウルトラマンはアグルの肩をつかみ、取っ組み合いをしている。
アグルはカオスウルトラマンに投げられてしまった。
アグルのリキデイター。
アグルはV2にヴァージョンアップ後もそれまでのアグルの技を強化したうえで引き継いでいる。
カオスウルトラマンの光弾を相殺しつつ、命中し、爆発、カオスウルトラマン
を吹き飛ばした。
カオスウルトラマンは素早く態勢を整え、アグルに駆け込む。
剣斗はアグルとカオスウルトラマンの戦いを見守っていた。
そのとき、空間の揺らぎが生じ、その歪みから黒のマントに身を包んだ謎の男が現れた。
謎の男「ウルトラマンダイナ、俺と勝負しろ!」
剣斗「お前は何者だ!なぜ俺がダイナだって・・・」
謎の男「そんなことはどうだっていい。お前を倒し、他のウルトラマンをも倒したとき、俺は宇宙最強の闘士となる。
ついて来い。」
剣斗は言われるがまま、謎の男について行く。
その頃、凌は一人で街を歩いていた。
凌「あれがカオスウルトラマン。拓海、負けんなよ!」
そのとき、先ほどの空間の揺らぎが起こり、その歪みから子犬が現れた。
凌「あれは、いったい・・・あっ!」
凌は飛び出して行った子犬を追いかける。
アグルはカオスウルトラマンの攻撃をかいくぐり、アグルセイバーで翻弄していた。
啓太「良いぞアグル!!」
カオスウルトラマンは必殺光線インベーディングウェーブを放つ。
アグルはフォトンクラッシャーで相殺した。
カオスウルトラマンは焦りと同時にさらに上級の必殺光線ダーキングショットを放つ。
アグルは自身の最強の必殺光線アグルストリームを放ち、これを押し返してカオスウルトラマンに命中。
カオスウルトラマンの細胞がパニックを起こしている。
そのとき、宇宙のワームホールからカオスヘッダーのエネルギーがカオスウルトラマンに降り注ぐ。
アグルは戸惑う。
怪しい光の中からさらに進化したカオスウルトラマンカラミティが出現した。
アグルは再び構える。
それと同時にライフゲージが点滅を始めた。
啓太「まずい、拓海、退くんだ!!」
啓太の呼びかけに応じる様子を見せないアグル。
カラミティは破壊光弾ブレイキングスマッシュを放つ。
アグルはアグルスラッシュで相殺する。
その瞬間にカラミティが駆け込んで二発の強力な蹴りを受けてしまい、倒れ込んでしまったアグル。
ふらつくアグルの肩を掴み、地面にたたき伏せるカラミティ。
カラミティは邪悪な光の刃カラミティブレードを放つ。
アグルは直撃した。
続けて必殺光線カラミュームショットを撃つカラミティ。
アグルは回避する力もなく、建物を破壊しながら吹き飛ばされていく。
ライフゲージの点滅が早まり、遂にその輝きが消えてしまった。
アグルはその場に倒れてしまい、活動を停止。
青の光となって消滅してしまった。
勝利にうちふるえるカラミティは周辺を破壊し尽くし、カオスヘッダーの光となって、宇宙へと去って行った。
啓太「拓海ー!!!」
啓太が駆け寄る。
拓海「けい・・た。」
啓太「僕が倒し損ねたばっかりに・・・
とりあえず、救急車に。」
拓海は病院へ搬送されて行った。
幸い、命に別状はなく、怪我も軽傷であった。
連絡を受けた美咲と由衣が病院へ駆けつけた。
美咲「拓海先輩、大丈夫なんですか!?」
拓海「ああ、怪我は大したことはなかったから俺は大丈夫だよ。二人ともありがとう。」
由衣「カオスヘッダー、なんて奴なの。
影野、あなただけは許さない。」
啓太「由衣ちゃん、今なんて?」
由衣「敵はカオスヘッダーだけじゃないんです。
もともと、カオスヘッダーとまだ見ぬ敵は別次元の世界から呼び出された刺客。
それを呼び出した黒幕がいます。」
美咲「もしかしてその黒幕は・・・」
美咲、拓海、啓太は由衣に注目する。
由衣「影野司です。」
啓太と美咲に衝撃が走る。
拓海「影野、あいつか。」
啓太「拓海は知らなかったよね。影野はウルトラマンとの決戦で健と一緒に行方不明になったんだ。
それなのに、影野は無事だったってことは、健は?
健は今どこにいるんだ?」
拓海「そんなことが。俺のいない間に蒼真は・・・最後までウルトラマンとして由衣ちゃんに光を繋いだのか。」
由衣「待ってください!健先輩が光を私に繋いだってどういうことですか!?」
由衣は正式に健が前身のデュナミストであったことを知らされてはいなかった。
空気が気まずくなってしまい、啓太と美咲は下を向いている。
拓海「まさか、由衣ちゃん、知らなかったのか?蒼真がウルトラマンであったことを。」
啓太「ごめん、由衣ちゃん。そんな大事なことを黙ってて。」
由衣「私はてっきり、あの戦いに巻き込まれて健先輩が行方不明になったのかと思っていました。
だけど、健先輩がウルトラマンとして戦っていたなんて・・・」
そのとき、街の上空からカオスヘッダーが再び襲撃を始めた。
啓太「カオスヘッダー!!!」
由衣「こんなときに!」
拓海「2人とも、行くのか。
気をつけろよ。」
啓太は外に駆け出し、由衣も後を追う。
カオスウルトラマンカラミティが出現し、街の破壊の限りを尽くしている。
啓太「僕が取り逃がした敵だ。許さない!
ガイアー!!!」
ウルトラマンガイアの登場にカラミティが静かに振り向く。
由衣は立ち止まり何かの気配を感じた。
エボルトラスターの鼓動がそれを知らせる。
影野「新しいウルトラマン、俺と勝負しようぜ。」
影野が由衣の目の前に現れた。
由衣「影野…司!!」
影野「フンッ!」
影野はダークエボルバーを構え、久しぶりの闇の巨人ダークメフィストに変身した。
由衣はエボルトラスターを抜き、ウルトラマンネクサスに変身する。
由衣のネクサス(アンファンス)と影野のメフィストの対峙する姿にかつての健と影野の決戦を重ねていた美咲。
美咲「健先輩、見てる?先輩の託した光が闇を打ち払うから。」
その頃、子犬を追いかけていた凌は奇妙な洞窟の前で立ち止まる。
凌「洞窟?何か妙な力を感じる。」
そうしているうちに子犬はどんどんと洞窟の奥へと入っていく。
凌「ちょっと待てって。」
凌も洞窟の奥へと進んで行く。
そしてしばらく歩いたら広大な空間に出た。
そこで見たものに凌は言葉を失った。
そして、剣斗は謎の男と対峙していた。
謎の男「行くぞ!」
剣斗「臨むところだ!」
剣斗はリーフラッシャーでウルトラマンダイナに変身した。
謎の男も巨人へと変身をした。
その姿はまるでダイナであった。
ダイナは一瞬戸惑う。
ダイナ=剣斗「俺のニセモノ?」
ニセダイナ=謎の男「フンッ、驚いている暇はないぞ!」
由衣たちと影野率いる刺客たちの戦いが始まる。
To be continued