Episode.65 別次元からの刺客 | 千樹憐のウルティメイトストーリーズ

千樹憐のウルティメイトストーリーズ

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ついに拓海はウルトラマンアグルV2として復活を果たした。


これで再び5人の光の巨人が揃った。


今度こそ真の仲間として加わったアグル=拓海はこれからの戦いに気を引き締めるのだった。





影野司はとある洞窟をアジトにしていた。


影野「今、別次元の世界から集めた精鋭達が揃った。」


???「別次元の世界から?どうやって?」


影野「ワームホールだ。」


???「で、そいつらで何をする気だ?」



影野「そりゃもちろん奴らにぶつける。」


???「何の意味があるんだ?」


影野「余興とでも言っておくか。」


影野は笑いながら言った。



影野「そいつらは色々な形ですでに放っている。」







由衣たちは冬休みが終わり、また学校に通う日々を送っていた。



クリスマスが終わり、年が明けても健の席は空席のままだ。


美咲は毎日健のクラスの教室を見に行っていた。



美咲「今日も健先輩いないな・・・」


由衣「美咲、大丈夫だよ~必ず帰ってきてくれるって。」


剣斗が教室から出てきた。


剣斗「あ、二人ともどうしたの?」


美咲「健先輩がいないか見にきてました。」


剣斗「あいつ、どこ行ったんだろうな…」


剣斗の脳裏にダークハーデスの暗黒適能者である黒コートの男が思い浮かぶ。


???「剣斗・・・また会おうぜ。」





剣斗「まさか・・・んなわけねーよな?」


美咲「何がですか?」


剣斗の独り言に美咲が聞き返す。


剣斗「いや、なんでもないよ。」





拓海「おっ、いたいた。」


拓海が啓太と凌と現れた。


剣斗「拓海!!お前、学校に戻ったのか?」


拓海「まあな。」


拓海は冬休み明けから復学して再び学校に通い始めたのだった。


拓海「驚くのはそれだけじゃないぜ。」


拓海は右腕に輝くアグレイターを見せた。



剣斗「それは、もしかしてアグルの光なのか!?」


拓海「そうだ。この前、日本海で戦ったときに、地球がもう一度俺にこの海の光を託してくれた。」


拓海はそう言って、由衣と啓太と顔を見合った。



凌「俺たちの戦いはこっからだぜ!!」


剣斗「何お前はかっこつけてんだよ!」

剣斗が凌の頭を叩いた。


凌「いてっ・・・」






関東のとある山中に虹色怪獣タラバンがさまよっていた。



       


この様子をモニタリングしていた吉良沢とナイトレイダー。



吉良沢「特に暴れているわけではないようです。」


孤門「おとなしい怪獣なんているんだ。」


平木「そりゃいるでしょ。怪獣だって生きてるんだし。」



そのとき、タラバンの上空に謎の光が現れた。


吉良沢「あの光は?」


影野「来たか、第1の刺客。」



       


影野「カオスヘッダー。」



謎の光=カオスヘッダーがタラバンに突進する。


タラバンは弱々しく倒れる。


そしてカオスヘッダーがタラバンに取り憑いてしまった。



孤門「怪獣が!」


タラバンは起き上がると背中の甲羅にトゲトゲが生え、その特徴的な眼が凶悪なものへと変化してしまった。


カオスヘッダーに取り憑かれたタラバン=カオスタラバンは先ほどまでとは雰囲気が打って変わり、暴れだした。



周囲を破壊している。



吉良沢「カオスヘッダー。なぜ、この世界に?」


吉良沢はこの世界に存在しないはずのカオスヘッダーのことを知っていた。


それは“来訪者”から得た情報である。



吉良沢「謎の光、カオスヘッダーに取り憑かれた怪獣、コードネーム・カオスタラバンを殲滅するため、出撃してください。」



和倉「出動!!」




チェスターが飛んで行くのを見た啓太は駆け出す。



カオスタラバンは辺りを蹂躙している。






和倉「CIC作戦ポイントに到達。」


凪「カオスタラバン発見。」


吉良沢「殲滅作戦開始してください。」


和倉「了解。」



チェスター各機が攻撃を始めた。



カオスタラバンが眼から発射する光弾で襲いかかる。



啓太「その怪獣を殺しては駄目だー!!」


啓太はエスプレンダーを取り出す。


啓太「ガイアー!!!」


       

       


ガイアはチェスターの攻撃からカオスタラバンをかばった。


孤門「ウルトラマンガイア?」


凪「何を考えているの?」



ガイアはカオスタラバンと対峙する。



吉良沢「その怪獣はもともとおとなしい怪獣です。カオスヘッダーに取り憑かれたため、凶暴化しているのだと思われます。

ウルトラマンガイアはその怪獣を助けようとしているのかもしれない。」



平木「でもどうやって。」



ガイアは突進してくるカオスタラバンを飛び越え、持ち上げて、投げ飛ばした。



両眼から放たれた光弾をバリアで防御する。


続けて前足で攻撃してくるもガイアはそれを受け流す。



孤門「できるだけ、傷つけないように立ち回っているのか。」



ガイアはバク転で光弾を回避し、ガイアスラッシュで相殺した。



そして、スプリームヴァージョンにチェンジし、浄化光線ガイアヒーリングを放つ。



      


すると、カオスタラバンの体からカオスヘッダーが切り離された。



タラバンは何事もなかったかのようにキョロキョロと辺りを見回している。


カオスヘッダーはそのまま、宇宙へと消えていった。



孤門「怪獣がおとなしくなった。」



ガイアは空へ飛び去って行った。




影野「カオスヘッダーを引き剥がすとはな。だが、この戦いでカオスヘッダーはウルトラマンの力を学習した。これからが本番だぜ。」








剣斗「啓太、お前、カオスヘッダーとかいう奴から怪獣を救ったらしいな。」


啓太「カオスヘッダー?ああ、あの謎の光
か。まあね。」



拓海「喜ぶのはまだ早いみたいだぜ。」


啓太「えっ?」



目の前に再びカオスヘッダーが現れた。


しかし、今回は実体カオスヘッダーとして出現した。


       


啓太「あれは、ウルトラマン?」


拓海「お前と戦ったことでウルトラマン能力をコピーしたんだろう。

ここは俺が行く。」



実体カオスヘッダー=カオスウルトラマンに向かっていく拓海はアグレイターを掲げる。


解放された青い光が拓海を包み込みウルトラマンアグルに変身した。



       

       


アグルとカオスウルトラマンの戦いが始まろとしていた。




そのとき、さらなる刺客が動き始める。






由衣は黒コートの男と対峙していた。




???「奴らは、別次元の世界から集められた刺客だ。」


由衣「別次元の世界!?」


???「俺も詳しいことは知らないが、そうだな・・・あの男に聞いてみれば何かわかるだろう。」


由衣「あの男?誰のこと?まさか、健先輩!?」


???「健・・・その名前を聞くのは久しぶりだな。だが、その男は健ではない。

影野司だ。」


由衣「影野!?」


由衣は驚愕の事実を目の当たりにした。





そのとき、影野は不気味な笑みを浮かべていた。





To be continued