家のそばを通る国道を道なりに走ると湘南に出る。家のそばを通る県道を道なりに走っても同じように湘南に出る。国道を行けば平塚で県道を行けば茅ヶ崎だ。砂は混ざらないが行くたびにため息混じりになるホンダツインカムがあるのも茅ヶ崎だがこの茅ヶ崎ではない。海に出たら左に曲がり東へ向かう。

江ノ島が見えてきた。俺の家は遠い。だがつるの剛士の家は近い。

さっきまでカブリオレで一人アンダーを出してたのが謝意はハンドでルーズな右手がただ浮かぶ。ロードスターは運転手の一部始終が見えておもしろい。


先日のトランスミッションオイルの交換ではフィラープラグの取り付けに相変わらず少し手こずった。外すのはとても簡単だが付けるとなると手の角度が微妙な感じでちょっと難しい。ロングエクステンションと短いソケットがあれば簡単だが手持ちのソケットはよりによって17mmだけがディープというかロングなもんだからナックルアームが邪魔で使うことができない。そこで2年後に備えて早速用意しておいた。何事も気づいたときにやっておかないとおそらくすっかり忘れて2年後にまた同じ苦労をすることになる。
シビックやインテグラでオイル交換をするとエレメントの隣に黒い箱が付いているのが見える。オイルブリーザーチャンバーと言うらしい。平たく言うとオイルキャッチタンクだ。ブローバイガスは吸気管から燃焼室に入り分離したオイルはちゃんとオイルパンに戻るらしい。純正で装備されているのはちょっとうらやましい。

そろそろ本格的に空気も乾燥してきたのでドリンクホルダーに加湿器を装備しておいた。


まだ周りにホンダの車に乗っている友人が多かったころに本人申告身長192cmのエルくんが乗るDB8型インテグラでスキーに行ったことがある。どこのスキー場に行ったんだかそれはすっかり忘れてしまったが雪で覆われた道を夏用タイアで登りきりあとは一回左折するだけというところで「止まれません」と妙に落ち着いた声で助けを求められた。後に確認したところ彼なりに最大限の焦った声だったらしいがそのときに一緒に乗っていた3人はそれほど事態が切迫しているようには感じなかった。とは言え止まらないのは困るので「修理代はみんなで出すから浅い角度で路肩の雪の壁に当てろ」と指示し実行させた。幸いにも彼の技術が優れていたおかげで車体が壁に当たることなくタイアの抵抗だけで止まることができたが曲がりたかった場所からは50mくらいオーバーした。今思えば直角コーナーではなく丁字路でよかった。

そこからの対応は早くおそらく世界記録並みの早さでチェーンを巻き2台分の道幅の道路で向きを変え何事もなかったように駐車場へ入って行った。ちなみに直進した先には集落があるだけでそちら方向から駐車場に入ってくるスキー客はいない。

帰りはすっかり及び腰になってしまったエルくんの代わりに運転を任されたが世界記録で巻いたチェーンのおかげで前輪はしっかり安定しテールスライドしかせずに降りてくることができた。

そんなDB8型インテグラも標準装備のオーディオはAM/FMチューナー付きカセットプレイヤーだったんじゃないかと記憶している。ただし件のスキーの時には何か音楽を聴いていた記憶は無い。


佐野元春を聴くことは前回も触れたがそのおかげで大瀧詠一や杉真理や山本達彦もごく一部のアルバムだけはよく聴いた。中島みゆきを聴くようになる前には「REINCARNATION」•「VOYAGER」•「NO SIDE」•「DA•DI•DA」•「ALARM a la mode」•「ダイアモンドダストが消えぬまに」•「Delight Slight Light KISS」•「LOVE WARS」•「天国のドア」あたりの松任谷由実もよく聴いた。

そんな名アーティストたちのアルバムを録音するのに好んで使っていたのはmaxellのXLⅡやUDⅡだ。たまにSONYやAXIAも使っていたがメインはやはりmaxellだ。

家でわざわざカセットテープで音楽を聴くことはなくなったがアコードでは今でもカセットテープで音楽を聴く。そろそろ純正カセットデッキも内部ゴムの劣化により使用することができなくなるかもしれないがそんな危機を回避するためにすでに交換用機器は入手済みだ。イルミネーションの色が合わないことと時計が二つになることには目をつぶれ。いやオーディオ単独で使うなら時計もイルミネーションも気にする必要はなくなるんじゃないのか?

そんなわけで1DINのオーディオが使える車…たとえばロータスエリーゼなどに乗るオーナー様いかがですか?


アコードのオーディオデッキやスピーカーは購入時から装備されたままの純正品だがトランク内に設置されたCDチェンジャーは車両購入直後に晴海のオートウェーブで買って当時近所のオートバックスでオーディオ担当をしていたやっちゃんに取り付けてもらったものだ。

この突然現れたやっちゃんが何者かと言うと同じクラスになったことこそないものの同じ高校に通っていた元ハンドボール部員だ。やっちゃんと呼んではいるが高校時代にお話ししたことは一度も無い。

だがしかし本題はそこじゃない。

技術の進歩著しい現代においてアナログ的な方式で音楽を聴いている車両はもはや少数派だろう。CDそのものはデジタル音源とされているがそれを再生する音響機器の作動原理は実にアナログだ。佐野元春から布袋寅泰に切り替わるときも布袋寅泰から中島みゆきに切り替わるときもトランク内からガチャガチャとメカニカルな音が聞こえてくる。

一方で一度は全消去したスマートフォンの音楽アプリにも最近改めていくつかのアルバムをダウンロードした。たぶん500曲くらい。これらはFMトランスミッターを介してアコードで聴くこともできるが主にアルトターボRSやムーヴキャンバスで聴くためのものだ。


ところで3.0ℓで280馬力くらいあるBMWのスーパーセダン。2.0ℓのSiR-Tはもちろん2.2ℓのユーロRでも2クラスくらい違うもんだからなかなか競り合うようなことにはならない…はずなのだが限定的なシチュエーションだと張り合えることもある。そして先日その限定的なシチュエーションが訪れた。限定的なシチュエーションに特別な条件が重なるとその立場が大きく変わることがある。

前輪駆動だからと侮ることはできない。