トインビー博士との出会い 6 | ゆきまさのブログ

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知っていただきたいことを、主に記していきます。

(大白蓮華、5月号、「未来を開く対話」への道より)

 

 

 博士は同著で、全ての文明は、発生、成長、挫折、解体、消滅を繰り返していくという法則性を示した

 

 また、文明の盛衰は、自然をはじめ、環境の大きな変化や戦争などが人間に試練を与える時、、その「挑戦」に屈服せず、

 

 いかに乗り越えて行くかという「応戦」によって決まるとしている。

 

 創造性に富む指導者が諸問題を解決すれば、内外の対立は生まれない。

 

 しかし、指導者が堕落していくと、内外からの反抗が強くなり、文明は挫折の段階に入っていく。

 

 世の中は乱れ、指導者が強大な権力・武力をもって他の文明と争い、その結果、征服した側が地方的な「世界国家」となり、負けた文明は解体する。

 

 しかし、征服された側は、敗北の苦悩の中から、精神的に多くを学び取る

 

 そして、苦悩を乗り越えるための英知として、高等宗教が生み出される

 

 文明と文明の”出会い”から、高等宗教が誕生する。しかもそれは、敗れた文明の、最も苦しんだ民衆の中から生まれる

 

 この学説が『歴史の研究』の最大のポイントといえる。