Rosa Parks | 毎日読み聞かせ in アメリカ

毎日読み聞かせ in アメリカ

アメリカ永住組。ひとり娘(2013年生まれ)の日本語はどうする?とりあえず毎晩読み聞かせをやってます。子育てをするなかで驚いたことや気づいたこと、アメリカの公立学校のこともつづっていきます。

先月2月は「黒人歴史月間」でした。

 

 

キング牧師の絵本に登場する

Rosa Parks (ローザ パークス)

という女性がいます。

 

彼女の絵本を借りたいと

ずっと図書館に予約を入れていますが

なかなか順番が回ってこないので

娘はオンラインで読んだのですが

先日図書館から、

リクエストしていた絵本が用意できました

という案内が来たので、

受け取りに行きました。

 

 

アラバマ州に住む

ローザ パークスさんは

バスの席を

白人に譲らなかったので

逮捕されました。

 

1955年、たった65年前のことです。

 

娘は

 

Why?

This is not fair!

 

と怒ります。

 

娘が、

「これはおかしい」

「これはダメだ」

と自然に思うのは

アメリカの教育の成果だと思います。

各個人の根底には

今も人種差別意識は残っている

というのが現実ですが、

それでも普段の生活の中で

アジア人の私が

あからさまに差別を受けていると感じないのは

そういう教育を受けている人の割合が

増えている、ということではないでしょうか?

 

ローザ・パークスさんが逮捕されたとき

ほかの乗客の目撃証言によると

彼女は終始静かで、毅然たる態度でした。

 

この事件をきっかけに

モンゴメリーバスボイコット運動が起こり

キング牧師率いる

公民権運動へとつながります。

 

ローザさんも公民権運動に参加しますが

地元を離れ、デトロイトへ引っ越します。

「公民権運動の母」と呼ばれながらも

引っ越しをしたのには、

やはり彼女の行動を良くは思わない人たちから

逃れるためだったのかな、と思います。

 

まさか自分がこのような大きな流れを作るとは

きっとご本人も思いもよらなかったことだったのでしょう。

 

この絵本の20ページです↓

 

 

おそらくローザさんがそう望んでいたように

晩年は静かに過ごされた、ということで

それはとても良かったと思います。

 

今、私たち日本人は、アメリカに滞在中に

好きなように移動できるし、買い物もできるし

住むところも選べるし、学校にも通えます。

でも、たったの65年前は

そうではなかったということを、

娘にもしっかりと理解して欲しいです。

 

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