一時帰国した際に買った絵本です。
折れて短くなってゴミ箱に捨てられた、小さい黄色いクレヨンが
ぼく、まだ かけますよ。まだ きれいに ぬれますよ。
と大きなこえで呼んでも誰も来てくれないところからお話が始まります。
主人公のきいろいくれよんはゴミ箱から出て、そとの世界に出てみます。
するとまだまだ使えるのに使ってもらえないもの、つまらないと人に思われているもの、そういうものたちに出会い、素敵な黄色に塗ってあげます。
そして最後、夜空に輝く色の薄い星を見て、ぼうやが僕を使って星に色を塗っていたことを思い出し、自分も空へ飛び出します。
なんでも簡単に手に入る世の中で、少し使いかけて捨てられるものがいかに多いか。捨てられるモノたちの気持ちを思い、読み聞かせをするたびにモノの使命というか使い切ることの大切さを思い知らされます。子供向け絵本、というより、大人が読んだ方がいいかもしれません。
娘にはモノを大切にすることはもちろん教えていますが、手に入れる前に本当にそれを大事にできるのか、そのおもちゃをたくさん遊ぶことが出来るのかを考えさせるようにしています。とは言っても消費社会に生きていて、モノを大事にする生き方を貫くのは難しいですね。
少しでも絵本のメッセージが心に残ってくれたらいいなと思っています。
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