「やっと聞えたセミの声」№315(83歳社会福祉士・スペースmassa風呂敷エッセイ | スペースmassa

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「セミがすごく鳴いてるよ」助手席に座っている私にハンドルを握る妻が教える。確かに右手の小公園からセミしぐれが耳に入ってくる。「今年初めてのセミか…」とつぶやく。「何を言ってるの、今ごろ?」とハンドルから跳ね返ってくる声。しかし今年はどうも初めてのセミしぐれのような気がする。別にボケたとは思わないが、思い出せない事だけははっきりしている。この食いちがいを無理に追及して真偽を確認する必要も感じないので、その場は聞き流した。

その後自分なりの決着は「聞く意識がないと耳に入っても脳が認識しないか忘れてしまう」である。言い訳やごまかしでなく私には真実で、聴く意識がないと聞こえず何も認知できない。

認知症も聴く意識の障がいが原因の一つかと考えだした。

セミだけでなく自然の風や虫の声、鳥や動物の鳴き声を意識して聞くようにしよう。特に人の話は分け隔てなく心を込めて、しっかり聴き取るよう考えさせられたセミしぐれでもあった。