東日本大震災を詠んだハートネットTV選の短歌の発表会を見ている。
福島の主婦は「我が土地に結界の柵があって入れないが、風は自由に行き来している」ことを詠む。農地や立派な家がありながら柵で止められる深い悲しさが心に沁みる。
宮城県の高校生は、「大津波で町ごと流され海がすぐ近くに迫ってくる」と何も残らなかった喪失感に、帰らぬ犠牲者を追悼する心を深く読み込む。
福島の有りながら奪われて無い心と、宮城の何もなくなった町を呑みこんだ海がまじかに有る心。この対照的な短歌に3年余の今も被災者の心に残る悲しみの深さを感じ、思わず目を閉じた。