皆さま



日曜の夜にこんばんは






気づけば1月もはや晦日、、、

と、いうことは
今年も残り11ヶ月といったわけで

全く、
歳を取ると1年が短くって
いけやせんぜっ! ← 江戸っ子かっ

例えば、
50歳の人にとって
1年の長さは己が人生の50分の1なれど
5歳のお子様にとっては5分の1に相当します

つまり、
50歳の人にとっての10年間は
5歳児の1年間に当たり、5歳児の1日が
50歳の大人には10分に当たるという、
これをジャネーの法則と申すのだそうですが



まぁそんな小難しい話は置いといて、
最近は昔のことをよく思い出すんですよね

丁度今受験シーズンでもあり
あ、今年の受験生の皆さんは
本当に大変でした

皆さんの頑張りが
どうか報われますように

翻って18歳の
受験生だったわたしは
成績にムラがあったから勉強も難儀して
それでも何とか志望校に合格して

その報告を前の席に座る
サキちゃんにすると、彼女も
東京の外語大学へ進学が決まったと
だから、おー良かった良かったと
健闘を称え合ったりして

サキちゃんとは最初、
あまり話もしないどころか
彼女が無言でプリントが回してくるものだから
『もしかしてわたし嫌われてるんか?』とか
ビクついたもので

それが、何のきっかけだったか
ブレッド&バター』の話になり
サキちゃんもわたしも彼らが好きだとわかり
当時クラスはオフコース派が主流だったので
マイノリティな我々はお互いの存在を有り難く
感じました

サキちゃんはわたしより
一足先に故郷を出る予定で

『引っ越しは大変やけど
 東京での暮らしが楽しみ〜♬』って
快活な彼女らしくウキウキ加減で


『いつかヤッちゃんと一緒に
 ブレバタのライブ、観に行きたいわ』って

『うんわかった!
 東京へライブ観に行くよ♬』って、、、




これが彼女との

最期の会話でした


学校が休みに入った数日後
サキちゃんは風邪を拗らせ
あっという間に亡くなってしまったのです

告別式の只中にいても
彼女がいなくなったことが信じられず
遺影に向かって『なんで?どうして』と
『一緒にライブに行く約束やったやん!』と
戸惑いでクラスの女子のように涙も出なかったわたし

そのうち、一人一人がお焼香をあげる段となり
わたしの前の列には、以前このブログに登場した


C君と言うすっとボケた男子が座っており



そのC君に
お焼香の番がやってきて
だけどC君たら足が痺れたらしく
立ち上がったと思ったら、マイコーみたくなっちゃって


このような状況下で
壊れたロボットみたいに
カクカクな動きをしてて
それを見て、咄嗟に顔を伏せるクラスメイトたち

後にC君の嫁となるAちゃんが
『この後に及んであいつはぁ〜💢』と
キレておりましたけども、

しかしみんなグッと堪え
その場に相応しい態度を保っていたんですが

サキちゃんの親族席に居たおばさんが
『ふほほ』とお笑いなさって
それを隣の男性がたしなめて、

それを見たわたしは
こんな席でも笑ってしまう
生者とは、なんて罪深いのだろうって

でもその罪深さこそが
生きているという証なんだなって

だから

嗚呼サキちゃんはもう
こんな風にC君の失態を
笑うことは二度とないんだなって、、、

そう思った瞬間に、
鼻の奥がスンとなり、そして

涙が溢れ出ました




あの頃

まだ18歳だった
わたしたちの日常と『死』は
あまりにもかけ離れていて

それなのにまだ、
18歳だったサキちゃんは
この世からいなくなってしまった、、、

『死』は年齢を問わず
誰の身の上にも降りてくるのだと

その現実を受け入れられず

帰り際、先生から

『君たちはサキさんの分まで生きなさい

そうお話がありましたけれど

彼女の分までって
そんなことサキちゃんは
望んでいないでしょって

サキちゃんはもっと
生きたかったはずでしょって

先生の言葉を
素直に聞き入れられなかったのは

サキちゃんを奪っていった
不条理な『死』に対する怒りだったんだと
思います







アレから長い時間が経ちました

当時は
弱さを出すことが
苦手だったわたしも

最近はブレバタを聴けば秒で涙が滲み

昨日の田中将大投手のインタビューも
そのあまりの素直さに泣けてきたという

そんな状態ですんで
サキちゃんの白くて丸い幼い顔が
鮮明に浮かんできては、また涙が滲み

ええ、彼女は可愛い人でした

皺が増えちゃったわたしと違い


サキちゃんは

今もあの頃のまま、、、




今年ももうすぐ

サキちゃんの命日が

やってきます