pair・⚠️(後牙類です)
変態蛇愛好家には珍蛇大国とも称されるマダガスカルに分布するナミヘビ類の中でも最も奇妙な外見を持つ樹上性種。
その奇抜かつ奇怪な外見は世界の珍蛇・奇蛇・怪蛇ランキングでもトップ10に入る程です(笑)
吻端部に和名の天狗木登蛇の由来にもなった皮膚が変化した突起物を持ち、更に雌雄でその形状に差異があります。
雄は尖った角状で、雌は木の葉もしくは松の実状で、鼻先に突起物を持つ蛇は世界にはそれなりにいますが、雌雄差があったりするのはLangaha属のみです。
更に雌雄による色彩の性的二差も顕著であり、雄は明るい褐色に黄色が入り、雌は暗い茶色、もしくは薄い黒色の体色を持ちます。
鞭の様な体を持ち・・高度に樹上生活に適応していて、風に揺れる蔓もしくは蔦の様に動きながら獲物であるトカゲ類にも気付かれずに忍びより襲いかかります。
これは巧妙な擬態であり、アジア圏のツタムチヘビ(Ahaetulla)類やアフリカのバードスネーク(Thelotornis)、新大陸のアメリカツルヘビ(Oxybelis)類にも共通する特徴で、テングキノボリヘビはそれらの蛇達のマダガスカルでのカウンターパートを務めていて、そのニッチ(生態的地位)を埋めています。
餌の過半はトカゲやヤモリ類で、小鳥や小哺乳類も稀に捕食します。
その突飛な外見から変態蛇の中でも認知度の高い種類で、日本にも古くから輸入されていますが、近年では本種とブタバナスベヘビ(Leioheterodon)類とアリノハハヘビ(Madagacarophis)類がマダガスカルのナミヘビ御三家で、その中で最も変わった容姿の持ち主ながら最も不人気なのが本種です(苦笑)
それは爬虫類食という食性によるものが大きいと思います。
飼育下では活ヤモリから慣らして、冷凍ヤモリから冷凍ピンクマウスへの移行が可能です。
最近入荷するテングキノボリヘビは割りにピンクマウスへの移行が容易です。
ピンクマウスに餌付いた本種はかなり丈夫であり、長期に渡る飼育例もあります。
テングキノボリヘビ類は本種を含めて三種が知られていますが、本種を除くといずれも稀種であり、日本にも10年以上前にニセマツゲテングキノボリヘビ(Langaha.pseudoalluaudi)が1個体輸入されたに過ぎません。(これは凄い衝撃を受けました!値段も衝撃的でしたが!!ニセマツゲテングキノボリヘビの稀少さを考えれば当然ですが)他にはマツゲテングキノボリヘビ(Langaha.alluaudi)は日本未輸入であり、両種共に現地での発見例すら少ない幻種で、一部の珍蛇マニアの垂涎の種でもあります(笑)
樹上性の珍蛇を飼育したいという方にはお薦め出来る一種です。
価格・pair・40000円(税込み)
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