今日は「まる美」
駅名は湘南台だが、所謂湘南ではない。車のナンバーは湘南かも知れないが、そんな事はどうでも良い。藤沢市にありながらなぜか横浜市営地下鉄と、相鉄が接続したが、それまでは、小田急だけのローカル駅だった。比較的歴史は浅く、元来隣の長後が栄えていた。しかし、湘南台が出来てからは長後が寂れたわけだ。駅の西口を降りると右手から肉を焼く臭いが漂い、猛烈な食欲が素通りを許さない。それがまる美だ。築年は数十年はあろう年季と脂と煤で黒光りする店はコの字形カウンターで中をオヤジが切り盛りする。最近はホルモンが市民権を得、シロコロだのトンチャンなど言ってるが、数十年前から世の流行り廃りに流されることなく、ホルモンを提供する。そもそも、トンチャンはどういう意味か分かるか?朝鮮語で「糞の腸」と言う意味だ。的を得た直球の表現だ。やはり、俺はホルモンと呼ぼう。ホルモン、ミノ、コブクロを頼むと、バケツから柄杓でアルマイトの皿に無造作ながら、芸術的に臓物が盛られる。七輪が出され、内臓を一気に乗せる。焼きあがるまで、キュウリの漬け物を頼む。これも無造作に切られているが旨い。さて、焼きあがった内臓を安酒で胃に流し込む。旨い。本当のホルモン屋

今日は「八起」
何度も出てくるからもう分かるだろう。反町だ。ソリマチじゃないぞタンマチだ。東横線の反町駅、人によっては、あと一つで横浜なのに何故…と言うところで降りる何とも、残尿感のある駅だ。
プラットフォームから長いエスカレーターを乗り継ぎ、地上へ。改札口をでたら左だ。とにかく、歩道を左に行け。程なく二股になるが、今いる歩道をそのまま進め。緩い登りを行く。左のコンビニを過ぎた左側、あるか?「八起」だ。立派な店構えだろ。引戸を開けると、小料理屋の如く整然と準備されたカウンターと奥にテーブルが2つ。当然カウンターだ。おやじさんがすぐに話しかけて来るから、先ずはビールだ。この手の店の場合生は邪道だ。瓶ビールを頼め。お通しは、都度丁寧に盛りつけられた3品が出る。やはり、瓶ビールがいい。通しで充分楽しめるがそう言う訳にも行かず、烏賊腸の塩漬を頼む。熱燗も忘れるな。漬けて数ヶ月寝かせた腸は熟成して堪らなくいい味だ。家で造る場合、アニサキスがいる時があるし、熟成が足りないと、烏賊臭いだけになる。刺身の盛り付けは上品で、品も良い。店構えの割に価格設定が良心的だから安心しろ。団体は止めてくれ。2~3人でこぢんまり頼む
今日は「とん幸」
生ビール、漢字でどう書く?生麦酒だ。生のビールか生麦の酒かの論議に興味はない。ただ、生麦には、キリンビールの工場があることは事実である。京急の駅だが駅としては、誠に小さく急行も特急も快特も止まらないが、乗降客は比較的多い。沿線としては魅力的な地域だ。生麦は、歴史に残る生麦事件の生麦であり、また魚市場もあり趣深い。時間をかけて散策したい。さて、駅からの目抜き通りを国道に向かい、左側にある「とん幸」だ。引き戸を開けるとそこは昭和の香り、これから食われるであろう泥鰌が水槽で泳いでいる。先ずは、生麦に敬意を表し、生ビールを注文。摘みは平均して一品400円。時節柄、蕗と筍の煮物、生ビールの友として鶏唐揚、チャーシューを頼む。摘みは、どれも充分旨い。また、価格設定に比してあしらいが見事だ。例えば、唐揚げには、生野菜(サニーレタス、貝割れ)、温野菜(ブロッコリー)。チャーシューは、絶妙に歯ごたえを残して薄味で炒めたモヤシがたっぷりつく。店内は、4人掛け5卓と、カウンター、奥に座敷だ。4人掛けは狭い。痩せ以外は4人は無理だな。梯子酒するなら一軒目の店だ。