映画の中のトゥルーマンは、次第に周囲の動きの不自然さに、疑問をもつようになっていく。
よく観察してみると、自分が生きている【 世界 】がおかしなことに、トゥルーマンは沢山気がついて行くのだ。
ついに、家族や友人を含めたこれまでの人生が、全て架空だったということを知り、現実の世界への脱出を決意する。
映画のラストシーンで、トゥルーマンは作り物の世界から外へ出て行こうとする。
トゥルーマンショーの番組のディレクターは、トゥルーマンに向かって、こんなことを語りかける。
「この作り物セットの中にいるかぎり幸せだ。外の世界は、嘘や恐怖、不安や不満に満ちた世界だ。だからこの中にいれば安全で快適なんだぞ。 」
そう言って引き留めようとする。
しかし、トゥルーマンは勇気を出して【 本当の現実 】の世界へと出て行くのだ。
そして、本当に【 自由 】になったのだ。
僕は、このラストシーンを何度も観た。
そして、外の世界に出ることが出来たら、きっと本当に自由になれるのだろうなぁっと思ったのだが、なかなか目の前の事やこれからの人生を考えると一歩を踏み出せなかったのだ。
【 本当 】に、一歩を踏み出すという【 勇気 】がなかったのだ。