まるで、人生の希望を無くしたような顔をした、一人の青年がいた。


 下を向いて


ただぼんやりと、


いつも使う 電車に乗る、


毎日だった。


ーーー


 人生って、いつも迷子。


「希望とは、なんですか?」


未来に望みをかけること、


らしい。


未来とは、何でしょうか。


まだ来てはいない時。



 私は決まっていつも、


人生に対して悲観するとき、


"未来"が見えなくて


困惑するのだった。


未来が見えなくて、当然なのに。


未来なんて、


それは理想論でしかないのにね。


みらいってなんだろう。…


ーーー

 小さい頃は、今よりずっと自由だった気がする。

あれこれ無邪気な発想を持っていた。

当たり前のように、夢を持っていた。空想を描いていた。


 それなのに、今は未来が見えなくて

いつの間にか、人生は、未来に対する"'夢や希望"がなければいけないと思い込んで焦る毎日、 


必死に生きていても、


苦しんでばかりだった。


太陽は嘲笑うようだ。


 夢を思い描いたら、それはすべて 非現実的な夢や希望のように思えた。

そんな夢を自分が認められないこと、


それが苦しくて、


私はいつの日からか、夢を見なくなっていたのだった。


-

 未来に望みをかける

"希望"とは、なんだろう。

 

"目標"とはすこし違うだろうか。


たとえば、それは、


小学生なら中学生になることでもいい

中学生なら高校生になることでよかった

高校生なら進学するならばそれでよかった。



 でも、就職したら、


そこから先は? 一体どうなるのだろう。


"何を夢見ていけばいいのだろう"


"「どこへ向かえばいいのだろうか」"。

途端に未来に靄がかかった。


好きな部活に入ること、 

好きな事を習うこと、

好きな仕事を目指したり、

幸せになりたい、と願うこと。


夢は、人それぞれ 人の分だけある



 でも、もし、夢がなくなったら、


諦めてしまったら?

その先は一体、何処に行けばいいのだろう


どうしていいか分からなくて


どこも通行止め になった。



 でも、立ち止まったときに ふと気づいた。


 それならば、"後ろを振り返り戻ってみる"のも、


悪くないのだ、と思った。


ふり返れば、


"一歩戻れば、""新たな 分かれ道"が、

見える


どの道に進むのも


この先は、自分にしか決められない


 そして、私は悟ったのだった。


"最後に決める" ことができるのは


自分だけなのだ、と。


 -

 "夢"を見て生きることは、

"人生を彩る糧"となる


だから、

夢はあったら あったで自分のためになる。


こころの何処かで

そんなふうに思う 自分がいた。



 どんなに無謀でも 


どんなに現実的でも いい


なんでも構わない

どんな夢でも


それは

"あなたの夢"だ


あなたの夢は、あなただけの夢


それは 他の誰の意見も関係ない

 

取り入れるかどうかは、

あなた次第です


あなたが決めることなのです


 でも未来は、簡単には変えられない。


今、この場ですぐ、"目に見える形で、変えることは、難しいだろう。"


 それは、人生は、 "今"を変える ことでしか創られないからだ。


 だからこそ、"今を精一杯に生きる"こと、

"今を精一杯に楽しむ"ことが 大切なのかもしれない。


 私は、それをいつの間にか、見失って「未来が見えない」だとか、不安を感じて

重い荷物を無駄に抱えては 怯えていたのだ、と思う。


子供の頃は無邪気に描いていた自由帳に、

"筆先をつけたまま"で、震えていた。


 そんな自分に腹が立ってしまったりしたことも、何度もあった…


-

あなたは、今、

 あなたの好きなあなたを 精一杯に生きていられているのでしょうか?


 蓋をしていた 心の奥底に眠っている感情に、

向き合うには 勇気が必要だ。


だけど、その剣と盾を持ち靄のかかった 

"何かに怯えているより"正面から向き合ってみる、と案外見えてくるものがある、と思うのです。


 それは、大抵、最初は、怖いことかもしれない。

 それは、正体を知らないからであり、正体がわからないから。

でも、あなたが向き合って それを知ろうとする"その勇気"が、きっと 


目の前の世界を 今までよりも 広く


また、"前に進む道を" 切り開いてくれるのだ、と思います。

 


 いざ、問題と向き合ったときには、「どうしよう」と悩んでしまいがちだけど、


「どうしていこうか?」、「どうしたい?」と自分に問う。


ときに誰かに助けを求める。


そんな自分でありたい。


あなたには、"あなたの心の奥底に眠っている感情"に、

目を向けて “向き合う勇気”は あるでしょうか。


ーーー

 

指先が凍る程に冷たく、指先が震えてしまう。


筆先が、1ミリも進むことなく、動かすことすらできなかった。

それがなにより恐怖で、不安を増やしていったりもした。


自分だけが真冬の中に、取り残されてしまったみたいだったあの頃。

ー 

ーーー


 自分の気持ちに蓋をし続けても

見えるものは何もなく、

かすれていくばかりだ


 だから、ほんの少し、足を踏み出して


"自分の気持ちに 素直に向き合えば"


見えるものはきっと 泥まみれでも

傷だらけでも


磨いて、磨けば


"いつか 光るときがくる"のだ


どの気持ちも 大切なもので


それは いつか きっと


キラキラ輝く


あなただけの宝物になる



ーーー

 いつも使う 

駅の階段を降りると、駐輪場で

自転車に乗った


いつもの帰り道


いつもと違う空


夕焼けが見える

空の下で 家路を急ぐ



この金曜日が好きだ



「その輝きで いつか誰かの心を 照らしたい」

 青年はそう願った。


 これからの未来に 思いを馳せるように 思い描くように

青年は空を見上げる


帰り道に、薬局でチョコビスケットを買って 心躍る土日を夢見て


また家路を急いだ