「燕は戻ってこない」 #6 | Suzunari の花たちへ

Suzunari の花たちへ

稲垣吾郎さん、新しい地図、SMAPが大好きです。

リキにしてみれば「もう後戻りできない」という気持ちなのでしょう。
しかしそれにしても無茶が過ぎる・・・。

皮肉なことにリキを暴走させたメールの件で基は悠子に叱られ反省、リキを思いやるようになります。そしてリキは妊娠。しかし子どもの父親が誰なのか分からない状況にリキは激しく後悔します。
思い詰めたリキは悠子にすべてを告白し中絶したいと告げますが、なぜか悠子は反対し・・・。

私は今まで悠子をある程度同情的な目で見ていましたが、今回は悠子がちょっと嫌な人に見えました。
「子どもの父親が基でないかもしれない」というこの状況を利用して基に復讐しようとしているように思えたからです。リキに寄り添うようにふるまいながら実は苦しめているところも感心しません。

リキが妊娠したことで、悠子は自分が子どもを産めなかった後ろめたさ、代理出産にいやいや同意したことを基に話します。でも基は自分とリキとの子どもを悠子と一緒に育てることに何の疑問も懸念も持っていません。自分の真意が基に伝わらないもどかしさから、悠子は「あなたの顔を二度と見たくない」と言って出て行ってしまいます。

今回はリキの元同僚テルのその後も描かれました。ソム太と結婚したテルは妊娠。しかし実家からは絶縁され、将来に希望は見えません。テルはあっけらかんとしているようですが冷静に考えるとリキより更に厳しい状況にいるようです。
女性の貧困と生きづらさを本当に巧みに描くドラマですね。

検査の結果リキのお腹の子供は双子だと分かり、基の母千味子は大喜び。一方悠子と気持ちがすれ違う基は今更ですが代理出産に怖さを感じ始めます。
いやそれ、プランテに登録する前に考えれば良かったのに、と思いますよね。もしかしたら登場人物全員が無責任かも?


ところで吾郎さん的見所は
リキの妊娠をお祝いしようとして悠子と言い争いになるときの、びっくりしたまん丸の目とラストシーンの苦悩の表情ですね。
吾郎さんと言えば「十三人の刺客」の残虐な殿やこのドラマでの自分の遺伝子を残すことに取り憑かれた狂気じみた男など、極端に振り切った役がよく似合うと言われますが

「稲垣吾郎は静かに苦悩する演技も絶品」
だとこの際声を大にして皆さんにお伝えしたいです。

リキも悠子も基もどうしていいか分からず揺れ動きますが、その間にもお腹の赤ちゃんは成長し、やがて産まれてきます。
3人が一体何を考えどういう行動をするのか。最後まで目が離せません。