せめて
スッタフぅ〜
誰か〜
スタッフを呼んでぇ〜
来ない。
あぁ、韓国の情とは。
オジサンの英語と韓国語は文法も発音もめちゃくちゃだし。
そもそも私の韓国語力も底辺だし。
常識的な会話じゃないのでわけわかめ。
幸い(?)私はプール遊びと、遊具のトラブルの一件で疲れすぎて感情が過去イチうっすくなっていました。
怖いとかムカつくとかもさほど感じず、
街中の広告映像を見ているような感覚で
(話が長いな〜。
ってか私もオシッコしたいな〜、
私もここで漏らそうかな〜、
あ〜オシッコの水溜まりできてる。
ここの床施工、雑だな〜)
などと考えていました。
言いたい事を言い切ったオジサン、
数秒前まで怒鳴りまくったくせに、
何事もなかったかのような顔でお嬢さんたちと去っていきました。
去り際にオジサンは
もう一度振り向き、
「ヘーイ、ところで、あんたはアメリカのどこにいたんだい!?
他の韓国人とは雰囲気が違うから最初から私はわかってたよ!
アンタの表情はアメリカのものだ!
韓国人だとしてもどこで生活するかで顔は変わるもんだ!」
と言いました。
…
私
「あ…私は幾つかの国を転々と。
ではバーイ」
そして私は、他のお客さんには悪いけど、
荷物にかかったお嬢さん達のおしっこ水をポタポタ垂らしながら
入口の(川上の方)のシャワーへ移動しました。
すると今度はまた別のお婆さんが話しかけてきました。
「あんた、大変だったね
男みたいな人だったね
あたしゃびっくりしたよ
助けてあげたかったけど、
孫と一緒だから何もできなくてごめんね」
的な事を言ってくれました。
まぁ、あんなに怖いオジサンに立ち向かえる人はいないでしょうね。
疲れ切っていた私はトンチンカンなお返事で
「ハァ、私が韓国語も韓国の文化もよく知らないから何がなんだか」
と返しました。
お婆さんは
「とんでもない!あれは韓国人じゃない!
あんたはどこの国の人だ?
日本人か、日本人は配慮深くて
なんちゃらかんちゃら褒め言葉
さっきのは◯鮮族の◯国人だ!
あんな人は韓国人にはいないよ!」
どこの国だからと貶すのも
褒めるのもなんかひっかり、
トイレも行きたいし
「どうも〜」
と適当に、愛想良く返し、
シャワー途中、荷物を置いたままトイレにも行きホッとしました。
荷物は全て、
それはそれは念入りに洗いました。
そしてオジサン家族に再会しませんようにと祈りながらロッカーに向かおうとしました。
すると先ほどのお婆さんがこれまた素っ裸で追いかけてきて、
何事かと思えば
「学生さん、頑張るんだよ
親元離れて偉いねぇ
家族に会えなくて寂しいだろう
はいこれ、」
と紙に包んだワッフルとプラカップのコーヒーをくれました。
私
「えっ?、あ、
ありがとうございます。
(学生ではないけど、母だけど)
頑張ります」
お婆さんはさらに、
「ナントカのナントカって言う通り分かるかい?
すぐ近くにナントカがあるところだよ。
私の息子ががそこでナントカしてて、私も殆ど毎日いるよ。
これも縁だからね。
あんたの事は覚えたから、
いつでもおいでね。」
私
「ありがとうございます!
(学生じゃないけど
アラフォーだけど)
私、韓国の食べ物大好きです!」
そしてお婆さんは颯爽と去っていきました。
胸がジーンとしました。
ウルっとしました。
やっぱり情の国、韓国。
地名はさっぱり聞き取れなかったし、きっと一生会うことはないけど、お婆さんの優しさを忘れません。
でもって私、
最低なんだけど、、、、
お婆さんに頂いたワッフルとコーヒーは
プールサイドで売られていた物で、
「これ、買ったけど手をつけてないから、綺麗だから、」
と言ってくれたけど
ワッフルは包装紙が濡れていて
コーヒーはストロー剥き出しで
もらったくせに、
衛生的なアレで食べられませんでした。
食べず飲まずに棄ててごめんなさい。
でも本当にありがとう、お婆さん。
この後、私はありとあらゆる身体のトラブルで数回寝込みました。
(この話はまた別で)
夏休みの間だけで4キロ痩せました。
こんな感じでなかなかハードな夏休みでしたが
長い人生とブログネタ的には
貴重でユニークで面白い体験が出来ました。
韓国で暮らしていて、本当に良かったです😂
夏休みも終わり、また穏やかな日々が始まりました。
皆様も楽しい夏休みを過ごせましたでしょうか?
そば子
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