私の両親は、いつも醜い小競り合いばかりしていてお世辞にも仲がいいとは言えないのですが、
温泉が好き、蕎麦が好き、たこ焼きが好き、という点は共通していて、
それがあるからこそお出かけや旅行はいつも一緒です。
その好きなもの、というのも、
双方が元々好きだったのではなく、一緒に暮らしていく中でそのよさに気付いて好きになっていったものたち、
あるいは一方が元々好きだったものを、もう一方も同じくらい好きになっていったものたちなのではないかな、と私は睨んでいます。
一緒に好きなものを育てていく感じ、とてもいいな、と思います。
この二人なんで一緒になったんだろ、と不思議に思うことも多いですが、
きっとその底には、好きなもの共通点だけではなく、いくつかの大きな根太みたいなものがあるのでしょう。
赤の他人と暮らしてなんだかんだで半世紀。
結婚して夫婦になるって、そういうことなのかもね。