「ブラッディ・バースデイ」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

ハズレも多い?アマプラのレンタル作品から

今回チョイスして鑑賞した作品はコチラです

 

【ブラッディ・バースデイ】

 

ピエロのラブドールでスッキリしたと思えば

そのピエロの妄想?幻覚?に怯え震え上がる

ピエロが好き?嫌い?どっち?な小汚い男性

車に乗りこんでどこかへ出かけてゆく。。。

なんて意味不明なオープニングで始まる本作

 

ママが不在のちょっと寂しい10歳の誕生日を

パパと友人ボビーに祝ってもらっていたエマ

そこにパパが雇ったピエロたちがやってきて

ママの不在を忘れるほどエマを楽しませたが

「ついでにオレも楽しませろ」

なんてパパがピエロに銃を向けて下半身露出

ナニを触ったり咥えたりしろとか命令。。。

 

(何してんだよパパ)

 

もうひとりのピエロが気がつき声をかけると

パーン!手にしていた銃とナニが暴発。。。

そんな様子を目撃したエマはトラウマとなり

誕生日ごとに恐ろしいピエロの幻覚を目にし

男性に対し恐怖心を抱き。。。月日は流れて

21歳の誕生日

今年もピエロの幻覚を目にし震え上がるエマ

それも年を追うごとにピエロは凶暴性を増し

近くにいる無関係な人を殺す幻を見るように

 

(誕生日を祝う声の先には。。。)

 

(ハッピーバースデー!エマ!)

 

(そして死体。。。)

 

そんな人に言えない悩みもあり周囲を遠ざけ

大学でも"変人"と呼ばれ浮いた存在のエマは

ジンジャー、ヴェロニカ、ティナに笑われて

かばってくれる友人アリソンに救われていた

しかし彼女がエマとパパの関係を心配したり

誕生日パーティーを企画する事で関係に溝が

その関係が悪化すればするほど幻覚は悪化!

気狂いピエロの凶悪さは過激さを増してゆき

 

(モチャモチャ。。。ウマウマ)

 

(あ?なに見てんだよ!)

 

と、そこに関係改善を願うパパが訪ねてくる

"あの時は魔が差した"とか言い訳するけれど

言い訳にもなってない!と怒り心頭のエマは

何を言っても信用できない?パパを追い出し

すると間が悪く?何がなんだか大家さんから

部屋を引き払い出るよう追い出されてしまい

精神的に不安定になり追い詰められたエマは

トラウマの誕生日に撮影したビデオを鑑賞し

ママの姿に救いを求めたが。。。映ったのは

 

(まさかのピエロw)

 

(なんでコイツが?)

 

言い知れない恐怖を感じたエマは家を出ると

気になっている同級生の男子マティの元へ!

が、あからさまに迷惑そうな様子のマティは

「何しに来たんだよ」

それも背後には彼が呼んだコールガールの姿

マティに追い返されエマの心は完全に壊れる

無表情で両手首を剃刀で切り自殺未遂。。。

一方、シャワーを浴び部屋に戻ったマティは

変わり果てた姿のコールガールを目にし驚愕

 

(だ、誰がこんなひどい事を。。。)

 

(オレだw)

 

マティにワンパン決めてダウンさせたピエロ

お楽しみはこれから?その背中を鞭で打つ!

そして最後はハイヒールを振りかぶり。。。

一方で、ジンジャー、ヴェロニカ、ティナは

三人で部屋に集まってバカやってキャッキャ

と、トイレから戻ったジンジャーが見たのは

二人まとめてビニール袋を頭からかぶせされ

窒息死しているヴェロニカとティナの死体!

 

(だ、誰がこんなひどい事を。。。)

 

(だからオレだってw)

 

ジンジャーはピエロに首を刃物で掻き切られ

で、これまで誕生日のたびにエマが目にした

人の死やピエロは"幻覚"だったはずなのに?

エマに酷い事をした者たちが次々と襲われて

陰惨な死を迎えるこの映像は"現実"なのか?

見ているコチラも混乱する中でエマのパパが

凝りもせず?コールガールを部屋に呼びこみ

自分を縛らせて足をペロペロするように指示

しかし様子がおかしい?アイマスクを外すと

 

(だ、誰だペロペロしてるのは。。。)

 

(オレだ!レロレロw)

 

それもパパの隣でコールガールが死んでいて

ピエロはもがくパパに刃物を何度も突き立て

一方、エマは意識を取り戻しアリソンの元へ

アリソンはエマの血まみれの両腕を目にして

誕生日パーティーを無理強いした事を謝罪し

彼女の両親が所有する古い屋敷を提供。。。

人里離れた場所にある誰も住んでない屋敷で

やっと一息つけた気がするエマだったけれど

霧が立ち込める屋敷に忍び寄る二つの影が!

 

(ショータイムだ!)

 

するとひとり静かに時を過ごしていたエマは

屋敷の中に何かの気配を感じて震え上がるが

気のせいかもしれない?念のため様子を観察

奥の部屋の暗がりをジッと見つめると。。。

気のせいじゃなかった?無人の三輪車が出現

怯える彼女の背後でも気配がして振り向くと

そこには目が赤く光ってる蜘蛛のオブジェが

何が起きたか理解できず恐怖するエマの前に

 

(ピエロ1号と。。。)

 

(ピエロ2号が!)

 

夢か現か?ふたりのピエロに捕まったエマは

両手両足を掴まれ左右に揺れブラ~ンブラン

と、隙をついて逃げたエマは最初の部屋へ!

もちろんピエロたちから逃げきれるはずなく

オエッ~!っとえづいたエマはノドの奥から

結ばれて繋がってる風船?を引っ張り出す!

ズルズル、ズルズルと全部を出し切り。。。

気がつくと目の前にはピエロたちが鎮座して

ヘラヘラしながら驚くエマに声をかけてくる

 

(そうかな?)

 

(だいぶ違うだろw)

 

お前のパパのせいでこうなったと言うピエロ

どうやらあの時銃が暴発して二人は死んだ?

「これは私の夢!ただの妄想よ!」

必死に否定するエマをピエロたちはあざ笑い

精神の限界?耐え切れないエマは気を失って

そんな彼女を起こしたのは。。。アリソン!

悪い夢を見ただけよと心配する彼女にエマは

パパがピエロたちを殺した事や幻覚の話をし

「まさかw」と疑うアリソンだったけれど?

 

(エマに声をかけるピエロ!)

 

(抗えぬ誘惑。。。)

 

「殺せ!殺せ!」と繰り返すピエロたちの声

と、その声に頭を抱え苦しむエマの脳裏には

マティ、ジンジャーたち、パパを殺している

ピエロではなくエマ自身の姿が浮かぶ。。。

誕生日に見た殺人の光景がトラウマとなって

心を病んだエマは誕生日のたびに人を殺害!

そして"ピエロたちがやった"と記憶を改ざん

彼らの陰に怯えながらエマが殺戮を繰り返す

 

(完全に狂ってる。。。)

 

自分が何者でピエロたちが誰か理解したエマ

もちろんアリソンが見てるのはピエロでなく

ナイフを手にして目の前に立っているエマ!

何かおかしいエマにアリソンが声をかけるが

「ごめんね」

そう言うとエマはナイフを彼女につき刺して

。。。バスルーム

返り血で赤く染まるバスタブのお湯につかり

アリソンの体を刺したナイフを舐め回すエマ

 

(これが彼女の正体。。。)

 

と、すっかり忘れてた?冒頭で車に乗りこみ

どこかへ向かっていたあの小汚い男性が登場

彼が着いた先で待っていたのは。。。エマ!

「遅いわよボビー」

ってか、この小汚い男性は幼馴染のボビー?

彼だけはエマの正体と行為を知っている様子

実は彼もエマのパパのやったことを見ていた

それがエマとは違う形でトラウマとなった?

ピエロに対し異常な感情を抱いているようで

 

(あの時の二人が。。。)

 

(こんな形で行動を共に)

 

愛なのか?それとも恐怖?エマに付き従って

いつものようボビーはアリソンの死体を処理

すると「殺してよ」とボビーを誘惑するエマ

当然?躊躇してるボビーをエマは刺し。。。

身近な人々をことごとく殺害して幕は下りる

-ラストシーン-

完全に心を失い誕生日とか関係なくなった?

鏡の前で"ピエロ"のメイクをしているエマは

二つの人格?ピエロが二人いるように会話し

そんなほくそ笑むエマの心の奥深い所。。。

 

 

 

(もうひとつの心はピエロに囚われ)

 

囚われたエマの心が涙を流しエンドロールへ

 

幼い頃にパパがピエロにチ〇コを咥えさせて

その挙句に射殺する現場を見てしまったエマ

事件がトラウマとなり殺人の幻覚に悩まされ

幻覚を見る頻度が増し現実との境目が薄れて

曖昧となり心が壊れた時に明らかとなる真実

 

凝ったプロットや伏線を丁寧に描いて回収し

イタリアホラーらしい陰惨な映像で彩り描く

それも80分ほどとコンパクトにまとめてあり

いやはやアマプラのレンタルとは思えない?

新・地雷の殿堂"itn"さんの作品と思えない?

普通に映画として楽しめてビックリ(^▽^;)

ま、かなり強引に話を進めてゆくところとか

扱うテーマがトラウマや多重人格?なために

都合のよすぎる展開も無きにしも非ずなうえ

ちょっと説明不足で想像力が必要ではあるも

オチの後味の悪さなども含めて嫌いではない

B級ホラーとしては十分に楽しめましたよ!

勘の良い方ならエマが犯人とすぐ分かったり

小汚い男性の正体もピンとくると思いますが

暇つぶしにはピッタリな"ちょうどよい"本作

さすがにレンタルではオススメできないので

気になる方は見放題になってからでもぜひ!

 

🤡