「病院」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回はアマプラのレンタルで見かけ気になった

少し珍しい?ギリシャ産のホラー映画を鑑賞!

 

【病院】

 

エーゲ海に浮かんだ風光明媚なサモス島。。。

高台にある屋敷で目を覚ます"記憶喪失"の女性

と、屋敷を訪ねてきた介護士"クリストス"から

女性は"フォティー二"という名の有名な記者で

とある小児愛症事件の真相を記事にしたことや

この島の屋敷を手配しクリストスを雇ったのは

フォティー二の兄"コスタス"であると教えられ

その兄は出張でしばらく戻らないらしく。。。

誰からなのか何度もかかってくる電話の着信に

コスタスが留守だと告げる留守電の音声が応え

と、金魚鉢を抱え屋敷にやってきたクリストス

金魚鉢には彼の"妹"が飼っていたという金魚が

これも治療なのか?屋敷で金魚を飼う事になり

 

(記憶が戻るまでここで静養)

 

静かに夜が更けてゆく中で外に人の気配を感じ

翌日、フォティー二から話を聞いたクリストス

また同じことがあれば短縮ダイヤルに設定した

警察か自分に電話するように彼女に言い含めて

と、ここでクリストスは驚きの身の上話をする

あの金魚を飼ってたという彼の妹は既に故人で

彼は"妹の魂"が金魚に宿っていると信じていて

更には妹の名前は偶然?フォティー二だと語り

フォティーニは金魚鉢の金魚と自分自身を重ね

この島に閉じ込められた自分のようだと。。。

その夜、やはり人の気配を感じるフォティー二

恐る恐る窓のある部屋へ行くと。。。そこには

 

(誰なのか?女性が。。。)

 

屋敷に招き入れたフォティー二を目にした女性

「生きてた!」と驚いた様子で声をあげ。。。

と、そこにクリストスから電話がかかってきて

留守電から聞こえる彼の声に驚いた女性は逃走

翌日、朝食のオムレツを作っていたクリストス

訪ねてきた女性を屋敷に入れたと聞き驚き慌て

すると泳ぐ目線の先には。。。監視カメラが!

警察が付けた、君の兄の依頼、そうごまかして

「オムレツは美味しかった?」

唐突に意味不明な質問する彼にフォティー二は

食べていないはずなのに美味しいと答え。。。

昨夜女性を見たのも夢だと口にするクリストス

 

で、現実なのか?幻覚なのか?曖昧なシーンへ

屋敷の敷地から逃げ出そうとしたフォティー二

次の瞬間には誰かとベッドに横たわり寝ていて

すると次は溺れる自分が映るTV画面を見つめ

浮かび上がった海面には数個の"金魚鉢"が漂い

 

(これは何かの暗示?)

 

ハッ!と目覚めるとそこは屋敷のベッドのうえ

起きたフォティー二をクリストスが訪ねてきて

兄のコスタスに雇われた介護士だと告げ。。。

初めて会った時と同じ事を繰り返すクリストス

冗談はやめるよう口にするフォティー二に彼は

「忘れる事だ、すぐ慣れる、オムレツを作る」

不敵な笑みを浮かべそう言うと屋敷を出てゆき

翌日、訪ねてきたクリストスにフォティー二は

いきなりあの金魚鉢を二階から投げつけ。。。

床に落ちた金魚鉢は砕けたがクリストスは無事

で、冷静さを取り戻したフォティー二は謝罪し

水槽に移し無事だった金魚を二人で見つめる中

クリストスはフォティー二にキスしたけれども

フォティー二はそれ以上の行為は拒んで。。。

クリストスが帰り一人になったフォティー二に

 

(謎の女性が掴みかかる!)

 

突然の事に怯え動けないままのフォティー二に

「ここにいれば殺される」

食べ物に薬が入っていると告げて姿を消す女性

何がなんだか理解が追いつかないフォティー二

クリストスが置いて行った薬を一度に大量摂取

朦朧とする彼女は見知らぬ場所で人々に囲まれ

誕生日でもないのに祝う言葉を投げかけられて

違う!とどんなに叫んでも人々に否定され続け

「6月17日。。。誕生日だ」と最後には認める

と、そこにクリストスが現れダンスを踊る二人

家に帰りたいと話すが彼はここが家だと。。。

ここでクリストスを突飛ばしたフォティー二に

あの屋敷に招き入れた女性が近づき何か耳打ち

 

(その言葉の意味は?)

 

全て大量摂取した薬が見せた幻覚だったのか?

それでも目覚めたフォティー二は受話器を取り

兄の番号が登録されてる短縮ダイヤルを押すが

。。。当然のように?兄コスタスには繋がらず

翌日、訪ねてきたクリストスにフォティー二は

耐え切れない屋敷を出ると反抗的な態度をとる

すると彼女にクリストスは薬品を注射し。。。

と、背後からフォティー二を掴んだあの女性に

クリストスが襲い掛かる謎の映像が挿入されて

何か意味があるのか?観る者を混乱させる一方

眠りについたフォティー二は悪夢を見る。。。

誕生日を祝う言葉を吐いていた人々に囲まれて

抵抗できずに強引に苦しいほどに抱きしめられ

翌日、目覚めると全裸の彼女は傷だらけとなり

ベッドの隣にはやはり全裸のクリストスの姿が

 

(酷い事を。。。)

 

何があったか理解したフォティー二は服を着て

庭に出ると今まで何故だか気がつかなかった?

木々に覆われて朽ちた古びた青い車を見つける

すると吹っ切れた?屋敷を出るフォティー二!

目覚めたクリストスは逃げられた事を察すると

「ゲーム開始だ!」と叫んで彼女の後を追跡!

その頃、道路を外れ森に逃げんだフォティー二

誰かが残した?テントを発見し手帳を見つける

そこにはの屋敷?がスケッチされていて。。。

と、近くの木には"私を探さないで"と刻まれた

木の枝?のオブジェのような物が置いてあって

そこにぶら下がる手袋を手に取るフォティー二

手袋を手にはめると。。。何かが手を引っ張り

手を引かれたフォティー二が行き着いた先には

屋敷に招き入れたあの女性がいてその手を掴み

 

(彼女に導かれた?)

 

フォティー二はテントや手帳は彼女の物と理解

手帳を受け取った女性は記憶を取り戻すために

何かを描き続けなければいけないと告げ。。。

なぜ人間は死者と歩くか問われたフォティー二

言葉の意味が理解できない様子の彼女に女性は

「父が私を悪魔に監禁させたの」そう口にして

画面には彼女に寄り添うクリストスの姿が映る

と、女性はフォティー二に"戻る"ようにと指示

理由を聞かれ女性はあなたはもう"死んだの"と

あの青い車はフォティー二の車だと話し。。。

で、女性は森へと消え残されたフォティーには

私は死んではいない!と森を出て道路へと戻る

彼女を探している?上空にはドローンが飛行し

ちょうど通りがかった車をヒッチハイクする!

 

(これで逃げ切れるのか?)

 

ヨルゴスと名乗る男性の車で走り続けるうちに

疲れ果てたフォティー二はついウトウト。。。

その間に車は警察に止められ職務質問を受けて

時間を無駄にした間にクリストスが追いつく!

で、ヨルゴスと別れ島を出る船に乗ろうとする

わずかな隙をつかれてしまったフォティー二は

クリストスに捕まり拉致され。。。また屋敷へ

と、金魚鉢を抱えて傷ついてるフォティー二を

あの背後から掴んだ女性?が労わる映像が映り

それは何を意味しているのか分からないけれど

監禁したフォティー二にクリストスが語るには

車での事故を起こした彼女をクリストスが保護

頭部を負傷しフォティー二は記憶を失い。。。

それを好都合と考えたクリストスはウソをつき

兄コスタスの話も何もかもが彼のウソだったと

フォティー二を"自分のもの"にするための計画

真実を目の当たりにして絶望するフォティー二

 

(逃げ場なし。。。まるで金魚鉢の金魚)

 

何かの薬品?のようなものを大量摂取しながら

妹の死やメディアの腐敗などを語るクリストス

生きてる人間を嫌悪するような彼の言葉を聞き

「羨ましいのね」と痛い所を突くフォティー二

と、その時!森で会った女性が突然姿を現すと

テーブルのナイフを奪いクリストスの首に当て

早く逃げるようにとフォティー二を促し。。。

クリストスは「殺したはずだ!」と驚き困惑!

ここで女性の名前がマーロだと何故か気づいて

彼女の名を口にするフォティー二だったけれど

マーロは「私たちの事は忘れて」と答え。。。

金魚の入った水差しを手に逃げるフォティー二

 

(これで自由。。。)

 

記憶が回復した?自宅書斎にいるフォティー二

ウトウトする彼女が目にするのは悪夢?現実?

海へと入る自分、病院のベッドに横たわる自分

森を散策するマーロの姿も目に浮かんで暗転し

 

画面にはあの背後から掴んだ女性が映し出され

「この作品は私に影響を与えた」と独白。。。

その"作品"を賛辞するような言葉を並べてゆき

作品の作者として映ったのは。。。クリストス

象徴的な"金魚鉢"が映る一方で独白する女性は

作者の彼を"探しに行く"ような言葉を口にして

 

(相手が何者か知らず。。。)

 

きっと何も知らずクリストスに会いに行った末

彼女も彼の被害者となってしまったのか。。。

-ラストシーン-

書斎で目を覚ましたフォティー二の視線の先に

行方不明者を探すチラシが何枚か張られてあり

その中には助けてくれたマーロの写真も。。。

あれは現実なのか?幻なのか?いったい何か?

"金魚鉢の外で生きる者へ"とのテロップが映り

で、エンドロールへ

 

"失くした記憶を取り戻すための治療"にために

エーゲ海に浮かぶ島の屋敷に滞在している女性

風光明媚な美しい景色、理想的な優しい介護士

しかし次第に明らかになる恐ろしい真実。。。

 

はい!キター!きましたよ!(゚Д゚)ノ

曖昧なセリフ!抽象的なシーン!匂わす演出!

淡々と描いてゆく映像に抑揚のない静かな展開

さすがはギリシャ映画!ホラーなのに芸術的?

理解力が足りない私を置いてけぼりにしてゆき

最後の最後はふんわりと着地してフィニッシュ

絵に描いたよう?教科書的な?ユーロ系ホラー

もうね、陰惨な描写やグロい映像なんて皆無!

かと言ってお色気シーンなんかあるはずもなく

とりあえず80分ほどしかない作品なんですが

観てる途中で何度も寝ちゃいそうになったので

実質8時間くらいの作品に思えました(^▽^;)

 

ってか、結局のところ何をどう表現したいのか

私の腐りきったB級脳ミソではイマイチ。。。

事故って怪我した主人公を誘拐犯の男が拉致し

記憶喪失なのを良い事にウソを吹き込んで監禁

記憶が戻らないよう?逃げないよう?薬物投与

なんて流れなのはなんとなく理解できたけれど

屋敷に入れたマーロと背後から掴んできた女性

彼女たちは薬物が主人公に見せた妄想なのか?

それとも誘拐犯に殺された被害者の幽霊なのか

ハッキリしなくて曖昧にも思えるんですよねぇ

ま、そういうところを考察し想像を膨らませる

それを楽しむタイプの作品って事なんですよね

とはいえそこまでに至る過程が長すぎて。。。

今回は100円レンタルだったので良かったけど

これで400円とかだったらゾッとしますよね!

 

この本作を観る方はいないだろうと思いますし

もちろんあまりオススメはできない作品ですが

どうしてもという方は期待はせずにぜひです!

ああ、脳ミソがズキズキずるほど疲れましたよ

観てる方が"病院"送りにされちゃいそうかも?