「オクス駅お化け」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

さっそくですが今回鑑賞した作品はコチラ

 

【オクス駅お化け】

 

深夜のソウル。。。オクス駅

誰もいないホームで列車を待っている男性

ふと離れた場所に立つ女性の姿が目に入り

酔っている?踊っている?フラフラと動き

面白がっての姿を撮影しSNSにあげる男性

「幽霊じゃない?」なんて反応を読みつつ

画面から顔をあげると。。。女性がいない

 

(完全に泥酔してる?)

 

(それも柱に頭をぶつけ出血w)

 

"まさか幽霊?"ちょっと怖くなる男性だが

無人のホームは不気味に静まり返り。。。

するとまだ列車が到着する気配もないのに

ホームと線路を遮る転落防止の扉が開いて

何故?不思議に思い線路を覗き込んだ男性

何かを見つけたか?その場に這いつくばり

ホームの端から首だけを出して覗き込むと

 

(何か。。。見えたような?)

 

(ガシャン!)

 

(転落防止の扉が閉じで首を切断)

 

ただの事故なのか?それとも怪異の仕業?

その一ヵ月前。。。

webニュースの記者"ナヨン"はオクス駅で

記事のイメージに合う女性を見つけて撮影

しかしそれが無断掲載だと女性に訴えられ

許可をもらったと訴えるナヨンだったけど

相手は泥酔していたうえに男性だと判明!

 

(証拠はないけど?)

 

(男性。。。なんだw)

 

これは気がつかなくて当然とか思ってると

で、示談金を支払う事になったナヨンだが

会社の社長は自己責任だと肩代わりを拒否

支払うには金になる記事を書くしかない?

とりあえず駅に美人がいると教えてくれた

駅職員の友人"ウウォン"を訪ね事情を説明

示談金が5000万であれは男性だと話すと

 

(そうそうw)

 

(そうそうそうw)

 

で、一儲けできる記事のネタになるかも?

ウウォンとその同僚で友人"スンジュン"は

オクス駅地下にある使われてないホームで

最近起きた"自殺"騒動に関わる話しとして

監視映像で線路に人が侵入したのに気づき

真っ先に事故現場に駆け付けたウウォンは

死んだ男性"テホ"の他に子供を見たと話し

 

(明らかに様子がおかしいテホ)

 

こうしたゴシップは読者が一番喜ぶ記事!

とはいえ男性と女性を見間違えるウウォン

ま、私も区別がつきませんでしたが。。。

彼の証言だけでは。。。と悩むナヨンだが

事故現場で遺体を回収した湯灌師も見たと

そこで取材のため湯灌師を訪ねたナヨンは

入れ違いで出てゆく黒服の女性とすれ違う

 

(ん?この人って冒頭の?)

 

それはともかく湯灌師から話を聞くナヨン

あの日、自殺者が出たと連絡を受けた彼は

オクス駅地下の現場でテホの遺体を回収中

ふとホームから線路に降りる階段の裏側に

幼い子供が身を潜めているのに気づいたと

奇妙に思いながらも声をかけ名前を問うと

子供は"1211"と書かれた札を見せて。。。

 

(事故現場に子供?)

 

(番号が名前?)

 

それが名前?と湯灌師が聞くと子供は頷き

しかし湯灌師がオクス駅の次長と話す間に

子供はその場から姿を消してしまったとか

そう思い出しながら話す湯灌師の手の甲に

何かに"引っかかれた"ような傷跡が。。。

湯灌師から話を聞いたナヨンは次に警察へ

自殺の捜査を担当した刑事に話を聞くが?

 

(ごもっともですw)

 

取材を終えたナヨンはウウォンに連絡して

監視映像を手に入れてもらえないかと相談

仕方なくナヨンの頼みを請け負うウウォン

しかし彼はあの事故の瞬間が頭から離れず

と、映像を盗む前にトイレに寄った彼だが

何も知らないスンジョンに脅かされ激怒!

ウウォンが怒って去り残ったスンジュンは

 

(鏡に浮かんだ数字を目にする)

 

湯灌師が目にした子供の示した数字に続き

ここでもまた奇妙な"四桁の数字"が。。。

しかし数字は"1013"でさっきのと違う?

で、映像を盗むためにウウォンは事務所へ

仕事中の次長の目を盗んでダウンロードし

記録したUSBを手に事務所から出てた彼は

テホを轢いた列車の運転士とすれ違ったが

 

(謎の数字を何度も呟く運転士)

 

今度は"0329"。。。数字は何を表すのか

運転士は数字を呟き呆然自失で歩いてゆき

ナヨンはUSBを届けにきたウウォンから

運転士の様子が変だったと聞きすぐ駅へ!

ホームのベンチに座る運転士を見つけるが

その隣には湯灌師の元ですれ違ったあの女

話しを聞こうとナヨンが近づくと立ち去り

 

(また。。。彼女は誰?)

 

謎の四桁の数字、関係者に近づく謎の女性

オクス駅で起きたテホの自殺を起点として

怖ろしい何かが起きているのは間違いなく

ともかく運転士の隣に座り取材するナヨン

首や手の甲に引っかき傷が見える運転士は

何かが"離れない"とナヨンに呟いて。。。

「あれだよ」と自分が映ってる鏡を指すと

 

(鏡に映る運転士の横には。。。)

 

(。。。子供?)

 

ナヨンもその鏡を見るが。。。何も見えず

意を決したナヨンが事故現場に誰かいたか

死んだテホの他に誰かいたかと質問すると

「いた、0329。。。0329。。。0329」

静かに数字を繰り返し立ち上がった運転士

声をかけるナヨンを無視して機械室へ入り

運転士を追いかけたナヨンが声をかけると

 

(え?誰を?何を?)

 

(うあぁぁぁ!)

 

その場から去ったナヨンがUPした記事は

話題となってあっという間にSNSで拡散!

ところが彼女が運転士に取材したあの時間

既に運転士は自殺していた事が判明。。。

それも機械室を撮影した駅の監視映像には

首を吊った運転士と共に映るナヨンの姿が

捏造記事どころか人の死に関わる事になり

 

(刑事さん軽いなぁw)

 

じゃあ彼女が取材した相手はいったい何?

そこにテホの妹だと名乗る人物から連絡が

汚名返上の機会?すぐ会いに行ったナヨン

彼女の前に現れた挙動不審の女性は。。。

冒頭に登場し何度もすれ違ったあの女性!

テホの妹"テヒ"は父もオクス駅で死んだ事

兄は自分のため井戸を探しに行ったと語り

 

(。。。井戸?何故?)

 

あの周辺は昔は井戸が多かった場所らしく

その土地を造成し建てられたのがオクス駅

で、父が目の前でホームから転落死したが

その記憶が一切無いのを不審に思ったテヒ

催眠療法を試したが"井戸"の映像が邪魔し

井戸が関係してるのでは?との話を聞いて

調べたナヨンは児童養護施設の存在を知る

 

(オクス児童養護施設。。。)

 

オクス駅が建る場所にかつてあった施設で

今は取り壊され井戸と共に駅の下に埋まり

ナヨンからのメール井戸の写真を目にして

催眠療法で見たあの井戸だと確信するテヒ

一方、ナヨンは運転士の遺体確認のために

ウウォンとふたりあの湯灌師の元へ向かう

そこには全身に"爪跡"が残る遺体が。。。

 

(これも井戸と関係が?)

 

湯灌師はあのオクス駅開業してから30年

事故死した遺体の多くに爪痕があると語り

それを記事にし書いてほしいと頼む湯灌師

かつて湯灌師だった彼の父親は霊感が強く

駅から強い怨念を感じ何かを察していたと

"怨念"は初めは怨んでいる相手に向かうが

救われないと分かると無差別に拡散。。。

 

(そう話す彼の背後にも。。。)

 

呪われたのは運がないから言い切る湯灌師

それを言われたら元も子もないけど。。。

一方で、兄テホの遺品を整理してるテヒは

四桁の数字が無数に書かれた手帳を発見!

更にオクス児童養護施設の前で撮影された

父と兄、そしてテヒが一緒に写った写真が

児童養護施設、井戸、脳裏に映像が浮かび

 

(数字は彼女を呼んでいるのか?)

 

テヒは養女?オクス児童養護施設にいた?

疑念が浮かぶ一方でとんでもない事態に!

ナヨンの"爪痕"の記事はまたたくまに拡散

"呪いの爪痕"を真似て自分で爪痕をつける

そんな画像をSNSにUPする連中が出始め

スンジュンまで悪ふざけで爪痕画像をUP

更にはあの女性?男性?の画像まで話題に

 

(流行りには乗るタイプなのねw)

 

スンジュンの爪痕が化膿してるのに気づき

バカな事をするなと責め呆れ顔のウウォン

と、泥酔してオクス駅に現れたあのギャル

電車に乗る前にトイレで化粧を直してると

明りが明滅し。。。何かが顔に爪を立てる

姿は見えないが爪がジリジリと喰い込んで

ギャルがハッと鏡を見るとそこには。。。

 

(彼女の顔を鷲掴む子供が!)

 

いやぁぁぁ!とか叫びながら悶絶し転倒!

個室の中に倒れ込んで壁に頭を打ち。。。

ドアが閉じて内側からロックされてしまう

するとちょうど夜勤中だったスンジュンに

女子トイレで異音がしたと見回りの指示が

軽い気持ちで入ったのは。。。あのトイレ

ドアが開かない個室を下の隙間から覗くと

 

(誰かいるのか?)

 

(なに覗いてんのよ!)

 

うあぁぁぁぁ!思わず叫んだスンジュン!

座り込むと子供の霊が現れ彼を掴み。。。

翌日、スンジュンの葬儀に参列したナヨン

職場からは"取材しろ"と非情な指示が出て

事故死の捜査をする刑事には嫌味を言われ

と、そこにウウォンに呼び出され訪ねると

震える彼の手の甲には呪いの爪痕が浮かび

 

(彼も見てしまった)

 

(子供と数字。。。0816)

 

黒い顔の子供たち、深い井戸、呪いの爪痕

ウウォンの見る悪夢の話を聞いたナヨンは

一縷の望みにかけ彼を連れてテヒを訪ねる

兄の遺品に触れて少し記憶が戻った彼女は

オクス児童養護施設は父が経営していた事

四桁の数字は子供たちが入所した"日付"で

それは入所金の"振り込み日"だったと語り

 

(金が絡むと人間は怖いからな)

 

と、テホのスマホの中身を確認した三人は

あの日あの場所で撮影された動画を発見!

今は使われていない地下のホームの先には

駅建設時に使われた"地下トンネル"があり

トンネル脇に掘られた側道の突き当りには

土地の造成で埋められた井戸が掘り返され

むき出しとなった井戸の底が露わとなって

 

(そこには無数の人骨が。。。)

 

(でもなぜ?)

 

どうして井戸に子供を?謎は残るけれども

呪いを解くためナヨンとウウォンは現場へ

元工事用の暗いトンネルに入ったところで

念のため動画を撮影し始めるウウォンだが

誰もいないはずの空間にフォーカスされて

それが次第に二人の方へと接近してくる!

ウウォンがスマホの画面から目をあげると

 

(こんばんは)

 

子供の霊に翻弄される彼をナヨンが支えて

側道の奥の手掘りのトンネルを進んだ先に

テホの動画で目にしたあの井戸の底。。。

その地面には無数の人骨が無造作に転がり

「どうして子供たちは埋められた?」

ヒントを探して地面を掘り始める二人だが

夢中で土を手で掘り返した。。。その時!

 

(ガッ!腕を掴む子供の手!)

 

(土の中から子供たちが這い出し)

 

(この子たちが呪いの元凶?)

 

ま、普通であれば恐怖して失神するところ

ジャーナリスト魂に火がついてるナヨンは

「あなたたちの怨みを私が公表するわ」

なんてまさかの?"怨み晴らします"宣言!

それに呼応し子供たちは泣き叫んで。。。

鳴き声が収まると同時に子供たちは消えて

地面には子供たちの無数の頭蓋骨が転がり

 

(ナヨンの想いが通じた?)

 

通報を受け警察が現場検証を始める一方で

ウウォンの呪いの傷跡は未だ消えず。。。

そのうえ井戸の真相を暴く記事はお蔵入り

実は社長も若い頃に正義感から?駅開発や

造成について暴露の記事を書こうとしたが

圧力をかけられ泣き寝入りした過去があり

また蒸し返し会社を潰されちゃたまらんと

 

(むちゃくちゃ言うねw)

 

一方で傷も消えず悪夢に苦しむウウォンは

偶然出会った湯灌師の手の甲を見て驚く!

ついていたはずの"傷"が消えていて。。。

その頃、ナヨンの元を訪ねてきたのはテヒ

彼女の手の甲には湯灌師と同じあの"傷"が

実は傷はあの数字を他人に口にさせる事で

"呪い"と共になすりつける事ができるよう

 

(まさか。。。)

 

兄を供養したいと訪ねてきたテヒを脅して

数字を口にさせ湯灌師は傷をなすりつけた

その頃、湯灌師に会い問い詰めたウウォン

ただなすりつけできる相手は限られていて

呪いの存在を知る者でなければダメと聞き

その方法を湯灌師だけが知っていた理由は

霊能者だった彼の父から聞いた話しらしく

 

(呪いを知る者を探してたのね)

 

と、それとは違う別件で来たと話すテヒは

湯灌師から継いだ"1211"の怨みに触れて

"記憶が戻った"と何があったか事実を語る

あの当時、"1001"と呼ばれていた彼女は

後に継父となる児童養護施設の経営者から

他の子たちと共に深い井戸の底に降ろされ

意味が分からないままに恐怖を感じていた

 

(井戸の底で怯える子供たち)

 

(それを見降ろす後の継父)

 

が、継父は1001だけに登ってこいと命じ

梯子を登ろうとした手を掴んだ"1211"は

私も登れるように頼んでと声をかけ。。。

すると僕も!私も!と他の子も声をあげて

1001はその声を振り払うよう梯子を上り

直後に井戸の蓋が閉じられ暗闇に包まれた

子供たちは薄々感じていた。。。その死を

 

(梯子を上る1001を見つめる子供たち)

 

後に1001はテヒと呼ばれるようになって

彼女を救ったのは義兄の"テホ"だと分かる

経営者の実の息子だった彼は父親に頼んで

妹のように仲の良いテヒを助けたんだとか

でも何故そんなむごい事を経営者はした?

実は子供を集めたのは"慈善事業"ではなく

臓器売買のため。。。埋めたのはもちろん

 

(とんでもないクズ野郎だな)

 

これで子供たちが命を落とした真相が判明

全てを知ったナヨンにウウォンから電話が

"携帯を新しくしたから番号を教える"

そう言って告げた番号には"0816"の数字

ナヨンは番号を確認するため数字を口にし

ハッ!と気づいた時には。。。時既に遅く

「どうして?」ナヨンに問われたウウォン

 

(ま、そうだよね)

 

ナヨンの手の甲にはあの呪いの傷が浮かび

更に自分が書いてお蔵入りになった記事を

会社が盗用して勝手に記事として世に出し

手を打てないよう解雇通告まで出される!

キレたナヨンは湯灌師に呪いの話を確認し

子供たちの身に起きた事実を知っていれば

呪いを知らずともなすりつけできると知る

 

(ひとりだけ思い当たる人物が)

 

ナヨンは自分をクビにしたい社長を訪ねる

辞める代わりに"真実"を知りたいナヨンは

かつて取材で臓器売買の事実に辿り着くも

それで儲けてる権力者たちと通じた社長が

事実の隠ぺいに一役買ったのでは?と問い

それを聞いた不敵な笑みを浮かべて。。。

と、ナヨンは"0816"と書かれた紙を見せ

ナヨンに挑発された社長はそれを口にする

 

(ワケも分からず読み上げ)

 

呪いは知らずとも子供たちの悲劇を知る者

"0816"の呪いはナヨンから社長へと継承

「簡単な事」そう言って去るナヨンの背後

呪いを受けた社長の叫びが響き社内は混乱

ま、隠蔽の片棒を担いだヤツが呪われたし

めでたし、めでたし。。。エンドロールへ

 

オクス駅で起きた"自殺"をきっかけにして

次々と犠牲者が出る呪いが拡散されてゆき

呪いの背景を探る記者が翻弄されながらも

真実へと辿り着く。。。ってお話しですが

悪霊や呪いの怖さと生きている人間の怖さ

その両方をバランスよく丁寧に描いていて

ま、バランスが良いからこそ胸くそ悪い?

誰ひとり救われない内容ですよね(^▽^;)

ナヨンもウウォンも湯灌師も無事でしたが

大切な誰かを犠牲にしたり裏切られたりと

"生きている"ってだけで何か背負っていて

それはある意味で呪いのようなでもあるし

100%のハッピーエンドではないですよね

って、冒頭部分でヤバい状態だったテヒは

呪いを誰にもなすりつけずに死を選んだ?

そう考えるとちょっと切ない気もしますね

 

なんて人間ドラマは濃厚だったその一方で

怖さとしては若干弱かったんですよ(-_-;)

子供の霊がワッ!と映って脅かす事が多く

最初はビクッ!としましたがあとは慣れて

くるタイミングもなんとなく分かるためか

なんとなく物足りなさを感じたんですよね

韓国ホラーでお馴染みの血みどろの描写や

痛々しい映像も陰鬱な恐怖映像も控えめで

一番怖かったのはナヨンが初めて訪ねた時

挙動不審で薄気味悪かったテヒですね(笑

後半になり普通の女性っぽくなりましたが

あれはかなりヤバい映像?に思えましたよ

そう考えるとトンソン荘の方が怖かった?

 

脚本家の一人として「リング」シリーズの

"高橋洋"氏が参加しているのもあってか?

井戸から何が出るのかドキドキしましたが

実際の事件"寿産院事件"を参考にしていて

かなり重いテーマが根底にあるだけでなく

脚本協力として白石晃士監督も参加してる

邦画ホラー色が強めに出てる気がした本作

そこまで怖くないけど十分に楽しめるので

気になった方はチェックしてみてはいかが