「ディアスキン:鹿革の殺人鬼」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

さっそくですが今日観た作品はコチラです
【ディアスキン:鹿革の殺人鬼】


異常なほどジャケットにこだわるジョルジュ

山奥の田舎町までわざわざ出かけて
大金をはたいて"鹿革ジャケット"をGET!
オマケとしてビデオカメラをもらい。。。

そのまま田舎のホテルに滞在するけれど

ことあるごとにジャケットを着てはうっとり

バーでは世間話をする女性たちの様子に

(ジャケットの噂なんてしてねぇよw)

(完全に魅了されてるなw)
ま、それだけでも"普通じゃない"のですが

終いにはジャケットの声が聞こえてきて

"世界で唯一のジャケットになるのが夢"

なんてジャケットの声を聞いたジョルジュ

「だったら俺はこの世界で唯一人の

ジャケットを着る人間になりたい!」

とかもう何言ってるかちょっと分からない?

(服の声が聞こえる。。。)
と、ここで妻が口座を凍結したため無一文

ホテル代も払えなくなったジョルジュは
映像編集が趣味という女性ドゥニースに

自分は映画監督だとウソを言って接近。。。
作品制作に協力してほしいと金を無心し

手に入れたお金で。。。鹿革の靴をGET!

って、やっぱこのひとヤバすぎでしょ(笑)

(出ました決めセリフw)

そして遂に行動を開始するジョルジュは

"撮影のため"と田舎の人々に声をかけて

自宅からジャケットを持ってこさせると

それを車のトランクに投げ入れながら。。。

「生きてる限りジャケットは着ない」

なんてセリフを言わせてその様子を撮影!

で、撮った映像はドゥニースに編集させて

(町で出会った男性や。。。)

(役者として雇った町の人も。。。)

(奇妙過ぎて完成が楽しみw)

もちろん出演者にはギャラを払うジョルジュ

しかしギャラを支払い続けまた無一文

と、そんなジョルジュを見つめる少年に

イラっとしたジョルジュは石を投げつける!

見事に命中したために少年は怪我をして

ただの危険人物になってきたな(^▽^;)

更に金が必要だとドゥニースを訪ね。。。

(ひどいな。。。子供無関係じゃん)
そうして撮影した映像を見たドゥニースは
「これは外の世界から自分を守るため

人が殻に隠れることを表現してるのね」

なんて独特過ぎる解釈でまさかの大絶賛!
とはえいこれじゃらちが明かないと。。。
ファンの羽を道路で研いたジョルジュは

手っ取り早く"ジャケット狩り"を行うことに

(天井のファンの羽根を外し。。。)

(スパっ!と切れ味鋭い刃物に!)
ジャケットを着てる人を襲って奪う様子を

遠目ながらカメラで撮影したジョルジュ

と、持ち込まれたその殺害映像を観て

ドゥニースは"良く出来た映像"だと。。。

もしかして作り物だと思ってる?( ̄▽ ̄;)

更に制作に参加させてくれたお礼にと

まさかの"鹿革のズボン"をプレゼント!

(悩殺じゃないんだw)

と、ドゥニースはどうせ撮るなら広告用に

もっと衝撃的な映像がほしいと。。。

ジョルジュも金になるならばと張り切り

ジャケットを着てるだけで無差別に襲い

アッチでザックリ!こっちでパッカーン!

死体の山を築いてゆくけどどうなのよ?

誰も通報しないとか大丈夫なの?(-_-;)

(逃げ惑う住民の頭を。。。)

(パッカーン!と真っ二つ!)

するとここで話しがおかしな方向へと動き
ドゥニースが大金を準備したのもあって
私の作品として製作を引き継ぐと。。。

普通だったら「話が違う!」となるところを
"鹿革の手袋"を条件にジョルジュ納得

それに彼の目的は映画の製作ではなく

制作を隠れ蓑にしたジャケ狩りですしね

(鹿革シリーズ装備が揃ったw)

ジャケット、ズボン、手袋が揃ってご満悦

浮かれたジョルジュはドゥニースに

今度は自分を撮るようカメラを渡して。。。

はしゃいでいた。。。その時!ズドーン!

銃声と同時にジョルジュが倒れてしまい

画面に映ったのはライフルを構える男性

。。。あの怪我をさせた少年の父親でした

(そりゃあ怒って当然だよね。。。)

-ラストシーン-

少年と父親の車が走り去っていった後も

呆然とカメラを回すドゥニースだったが

ゆっくりとジョルジュの死体に近づき。。。

ゴソゴソと"鹿革のジャケット"を脱がし

それを自撮りしつつ今度は自分が着て
ここで暗転して。。。エンドロールへ

(ジャケットを継承したのか?)

"タイヤ"が人を襲う斬新すぎるホラー映画

「ラバー」の監督さんが撮られた本作

どこの誰で何者なのか一切分からぬまま

ジャケットにこだわり殺戮を繰り広げて

最後は自業自得?因果応報?で死亡する

そんな主人公をブラックな笑いを盛り込み

淡々と展開するフランス産のホラーで

ストーリーとしては単純な感じがしますが

もしかすると根っこの部分にあるのは

毛皮や皮製品、それに伴う狩りへの反対

そうしたものを"革"に魅了された人物が

人を狩る姿を通し描いているのかな?と

おかげで表現できない薄気味悪さが漂い

笑えるんだけれども嫌悪感も抱かせて。。。

果して主人公は最初から狂ってたのか?

それともジャケットに取り憑いた何かが

着ている主人公を狂わせてしまったのか?

様々な解釈もできる良作のホラーなので

気になった方はぜひ観てみてはいかが?

 

ペタしてね

 


ジョルジュ、ドゥニース