「私はゴースト」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

日曜の夜いかがお過ごしでしょうか?
え?私ですか?それが聞いて下さいよ
出勤したら急に休みになってしまって
もう笑いが止まりませんよ!(°∀°)b
で、知り合いのバーでちょっと飲んで
帰宅してほろ酔い気分で観たのはコレ
   ドクロ【私はゴースト】ドクロ


原題はそのまんまで「I Am a Ghost」
少し古いけど小奇麗な家が本作の舞台
ベッドで目覚めてキッチンで玉子を焼き
食事をとりつつナイフを振りかぶり。。。
本を読み家族の写真を見ては涙を流し
午後には買い物に出かけ花を買って
血の滲んだ包帯を巻いた手で。。。
そしてまたベッドで目覚めるとう日々を
延々と繰り返しているエミリーちゃん


       (朝起きて。。。)


      (朝食を作り。。。)


 (何故かナイフを振りかざし。。。)


   (静かに読書を楽しみ。。。)


    (何故か手に怪我を。。。)
と、突然!彼女に語りかける謎の声が
シルヴィアと名乗る声の主が言うには
エミリーちゃんは既に死んでいて。。。
彼女は今の家主に雇われた霊媒師
エミリーちゃんの除霊を依頼されたとか
ちなみに死んでいるエミリーちゃんには
生きている者の姿は見えないようです


   (だ、誰?もしかして幽霊?)


   (って、ウソ。。。私の方かよ)
で、シルヴィアに言われるがままに
「私は幽霊、私は幽霊、私は幽霊」
総繰り返し口にするうちにエミリーちゃん
シルヴィアと話すのが初めてではなく
既に何回目かなのを思い出してきて。。。
実は除霊を試みるのは何回目かのよう

お互い意思の疎通がとれたところで
これまでのことを確認するエミリーちゃん
まずは自分が居間にある絨毯の上で
青白い肌の男に包丁で何度も刺されて
命を落としたという自分の死因を思い出し
彼女が料理をすればフライパンが動き
もちろん掃除をすればほうきが動き
歩き回れば無人の部屋から足音がなど
心霊現象が起きていたことも。。。
更にナイフが飛んだり鏡が割れたりとか
と、そんな事は私はやっていないと
シルヴィアに反論するエミリーちゃん

まぁ、とにかく除霊して成仏しましょうと
エミリーちゃんに指示を出すシルヴィア
なんでも「因果」から開放されることで
エミリーちゃんは成仏できるとかで。。。
で、順を追って因果から開放しようと
事を進めようとするシルヴィアだったが
「私だったらできる!大丈夫よ!」
とかのたまうとエミリーちゃんはいきなり
無理に成仏しようと無茶するが。。。
ギリギリで怖くなったのか逃げてしまい
そして再び彼女は同じ日々を繰り返す
抜け出せない輪の中へと戻ってしまう!


  (また同じ事が繰り返され。。。)
それからどれだけの時間が過ぎた頃。。。
エミリーちゃんに聞こえるシルヴィアの声
リアルな時間もかなり過ぎたようだけど
シルヴィアはまだ除霊する気まんまん!
まずはエミリーちゃんが繰り返していた
何気ない日常と思われる日々というのは
家の中に残るエミリーちゃんの記憶
実際にはただの幻覚にすぎないと。。。


 (あんたが無茶したからだろ。。。)
まさか。。。と言うエミリーちゃんだが
因果から開放されればそれも分かると
そう話すシルヴィアは更に話を進めて
彼女は調査しておいた?事実を語りだす
「殺されたんじゃないの、自殺したのよ」
青い肌の男
に殺された自殺じゃない!と
反論するエミリーちゃんシルヴィア
エミリーちゃんにとって死の象徴である
倒れていた居間の絨毯に触れることで
因果から開放されるはずだと語り。。。
エミリーちゃんが恐る恐る絨毯に近づいて
ゆっくりとその上に乗った。。。次の瞬間!
彼女の中にあふれ出すすべての記憶


     (ギャガーーーーン!)
普段は物静かなエミリーちゃんだったが
自分を傷つけたり妹の首を絞めたり
記憶が曖昧になる時が何度も何度も。。。
そう実はエミリーちゃん多重人格者
もちろん彼女が生存していた時代には
「多重人格」なんて言葉は一般的ではなく

「悪魔憑き」として周囲から疎まれていた
父親はそれでも彼女を愛してくれたのだが
父親が亡くなると彼女を恐れる継母は
妹を連れてこの家を出ていってしまい。。。

その後、独りきりになったエミリーちゃん
毎日同じように起き食べ読み出かけ寝る
その記憶が残り香のように家に残って
死後も彼女はその記憶を辿り続けて。。。
生前の記憶を全てを思い出して無事に
因果から開放されたエミリーちゃん。。。
それにより今まで追体験していた日常を
第三者の目線で客観的に見えるように
料理をする自分、掃除をする自分の姿を
少し不思議そうに見て回るエミリーちゃん
が!それでも何故か成仏できない?


 (ええ、だから成仏できないんです)


 (いや、あなた自身だからね。。。)
パニクるエミリーちゃんシルヴィア
もうひとりのあなたである「彼」因果から
解放しないと成仏することはできないと
もうひとりの自分。。。それは彼女の中の
凶暴なもうひとりのエミリー。。。「彼」

「そんな人この家の中にはいないわ」
そう言って家の中を回る彼女だったが。。。
唯一近寄りがたい場所だった屋根裏から
青白い肌のスッポンポンの男が現れて
いきなりエミリーちゃんに襲い掛かる!
もしかしてこれがもうひとりのエミリー
ただのグラサンかけたド変態だろ( ̄_ ̄ i)


 (ヒャッハー!変態じゃねぇよ!)


  (エミリーちゃん。。。病みすぎ)
必死に逃げる回るうちエミリーちゃん
失くしていたド変態の。。。じゃなくて
別人格の方の記憶もすべて思い出し。。。
記憶がパズルのピースようにはまってゆく


  (料理中に別人格が発現。。。)


     (ジュー!って熱っ!)


   (振りかぶったナイフは。。。)


    (って!これは痛そー!)


  (そして記憶は補完されて。。。)
と、居間へと逃げ込んだエミリーちゃん
追ってきた別人格が馬乗りになると
手にした包丁を何度も何度も突き刺し。。。
これが最初にエミリーちゃんが見た死因







ところがここでちょっと様子が変わりだす
死の象徴である絨毯に触れたからか
別人格の方も因果から開放されたようで
客観的にその状況を見つめ直せるように
「死者よ立ち去れ!光へ導かれよ!」
どこからかシルヴィアの声が響き渡る中
自分の死を見つめるエミリーちゃん
同じように惨劇を見つめる別人格の顔が
次第に恐怖に歪み恐れおののきだす


  (お、おいどうなってんだコレ!)


   (だから何なんだよコレは!)
ふたりのエミリーが見つめるその先には
自らの体に包丁を何度も何度もも突き立て
白い洋服がで染まってゆく自分の姿!
自分の中の別人格が自分を殺す。。。
確かにシルヴィアの言うとおり自殺だな



(無表情で刺し続けるエミリーちゃん)
「死者よ立ち去れ!光へ導かれよ!」
シルヴィアの声が響き渡る部屋の中で
次第に闇に包まれてゆくエミリーちゃん
別人格の方も闇に包まれて悶絶して。。。


   (う、ウソだー!ウソだー!)


 (死にたくない。。。死にたくない)



「私は幽霊、私は幽霊、私は幽霊」
そうエミリーちゃんが呟いたところで暗転
で、エンドロールへ

「死」とか「因果」とか「成仏」だとか
いろいろ解釈が難しい部分も多いですが
今回は字幕のままに紹介してみました
なので難しい事を言われても困るので
そのへんはツッコミ無用でお願いします
そんなこんなでこの作品。。。
霊能者が幽霊屋敷の霊をお祓いする話を
霊目線で描く斬新なストーリーの本作
登場人物はエミリーちゃんとド変態だけ
霊能者は声だけしか聞こえない状態
舞台も狭い家の中の数個の部屋と廊下
台詞も少なく寒々しい映像が延々と。。。
まるで日本の怪談話(映画)のような
なんとも不思議な雰囲気なんですよねぇ
でも、やはり本筋というか根底にあるのは
西洋的な死生観や宗教観のためか
完全に理解できるワケでもなくて。。。
う~ん、これは私がどうこうここで書くより
ぜひ一度ごらんになっていただいた方が
よい作品なのかもしれません( ̄ー ̄;
単純なお話だけに賛否も分かれそうだし
観る人を選ぶ作品ではあるのですが
オススメはしないけど観てほしい?
ま、私はけっこう好きな話でしたけどね
そんなわけで、気になった方はぜひ。。。
ぜひ観てほしい作品でした!(;´Д`)ノ

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