「悪魔の植物人間」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

前回記事に書いた「ぺヤング激辛やきそば」


昨日思い切って食べたのですが


いやホント泣くほど辛かったですよ (ノ_-。)


あまりの辛さに口の中はヒリヒリするし喉は痛いし


嫌な汗は止まらなくなるし。。。


恐るべしですね「激辛ぺヤングやきそば」


まぁ、それはさて置き今日観た作品はコレ!



  叫び【悪魔の植物人間】叫び
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原題は『THE FREAKMAKER』(1973)


一見、なんだか嫌な予感がするジャケットですが。。。


監督は「黒水仙」など数多くの名作で撮影監督を務め


アカデミー賞名誉賞も受賞しているジャック・カーディフ


そして劇中キチ〇イ博士を演じるのは。。。


名優ドナルド・プレザンス!(°∀°)b


「ドナルドって誰?」って方もいるかと思いますが


『ハロウィン』のマイケルを追う精神科医ルーミス医師


『フェノミナ』の車椅子に乗る昆虫学者マクレガー教授


他にも『パラダイム』や『ニューヨーク1997』など


様々な出演している役者さんなんですよ


ただ、肝心のストーリーは意外とアレで。。。


戦争や争いごとを無くすという崇高な目的ながらも


その方向性を間違えてしまっているノルター博士


「人間が光合成できるようになれば食料問題は解決


そして世界から飢えと貧困と争いが無くなるはず!」


なんて持論をもとに植物と人間を無理矢理合成し


植物人間”を生み出す人体実験を行っていた


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(科学のためなら犠牲もいとわない)



そんな実験に必要な人間を誘拐してくるのは


フリークス一座(見世物小屋)の一員リンチ


生まれつきコブだらけの醜悪な顔をしている彼は


整形してくれるというノルター博士の言葉を信じ


一座の仲間が心配するのをよそに


言われるがままに誘拐を繰り返していた


ってか、何故か連れて来るのは全員学生。。。


それもノルター博士の講義を受けてる学生という


なんともお粗末な誘拐だったりします (^o^;)


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 (失敗作は見世物小屋へ横流し)



そんなある日、リンチが誘拐してきた学生を使い


人体実験を行ったノルター博士


遂に植物と人間の合成に成功!植物人間が誕生する!


しかしこの植物人間、醜悪な体に改造されたのだが


中身はもとの学生のままで。。。


植物人間は自分に起こったことを恋人に知らせようと


ノルター博士の研究所を逃げ出してしまう!


が、そんなとんでもない姿で会いに行ったところで


恋人が彼だと分かるはずもなく。。。


行き場を失くした植物人間は夜の闇へと消える


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 (確かにこの姿じゃ驚くよな。。。)



一方、博士の言いなりになり悪事を働くリンチ


一座の仲間が温かく迎えようとする


、「俺はお前達化け物とは違う!」とそれを拒否


夜の街へ出てそこで娼婦に金を払った彼は


「なにもしなくていいから、愛してると言って欲しい」


そう悲しそうに彼女に呟く


醜い姿のため親にさえ愛されたことがないリンチ


容姿さえ変われば人に愛されるのではないかと信じ


そのためならどんな悪事も。。。悲しい話です (ノ_-。)


その頃、改造された学生の友人ブライアンとへディ


ノルター博士と関係があるのではないかと睨む


あ、もちろんブライアンへディも博士の生徒ね


そんな中、へディが実験台として連れ去られてしまい


すぐに博士の研究所へ乗り込むブライアン


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(あ、この前にシャワーシーンあります)



そんな彼の前にリンチが立ち塞がり。。。


体も大きく力もあるリンチにボコボコにされるブライアン


と、その時!リンチの背中に深々と突き刺さるナイフ!


驚くリンチの前には。。。一座の仲間たちの姿が


次々と投げつけられるナイフに遂に力尽きるリンチ


ってか、一座は何故リンチを殺したんでしょうかね?


温かく迎えようとしたのを拒否したから?


それとも彼の凶行を止めるには殺すしか。。。


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(リンチの前に現われた一座の面々)



その頃、へディの改造を進める博士の実験室に


復讐のため植物人間が乱入してくる!


驚く博士を胴体の“ハエトリグサ”の部分で捕らえ


消化しようとするが。。。博士が倒した薬品から発火


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   (完全体と化した植物人間)



結局、ノルター博士は消化されドロドロになり死亡


植物人間も炎に包まれ。。。死亡



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  (博士を捕らえ挟み込むと。。。)



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 (あっという間に消化されドロドロに)



そこへ飛び込んできたブライアンへディを救出!


研究所から無事逃げ出し車の中で抱き合う二人


が、ブライアンの背中に回したへディの腕が


徐々に植物へと変化してゆき。。。


オーマイガー!でエンドロールへ


「キチ〇イ博士が作り出した怪物が逃げ出し


最終的には博士を殺し復讐を果たす」


なんて、基本的なストーリーはベタなこの作品


実はかなり前に一度観た事がありまして


その時はフリークス一座や植物人間などの姿に


“ツッコミどころ満載のキワモノ映画”


なんて作品として記憶していたのですが。。。


あらためて観ると少し違う部分も多いようですね


ただのキチ〇イ博士と思っていたノルター博士も


実は強い信念と目的がある人物だったり


リンチもただ醜悪な殺人鬼というわけではなく


その容姿ゆえに心に深い傷を負っていて


なんとしても容姿を変え人に愛されたい


そのためなら犯罪にも手を染めるという


彼なりの思いや考えがあること


一方、容姿やハンデキャップを個性として捉え


逆にそれを利用しようと前向きに生きている


フリークス一座の人々と。。。


意外と深い登場人物それぞれのドラマがある事に


“キワモノ映画”なんて記憶していた自分が


恥ずかしいやら情けないやら (・・。)ゞ


そんなわけで、色んな意味で考えさせられる本作


もちろん怪物の造型も素晴らしく魅力的なので


興味のある方はぜひ一度ご覧下さい!


今回はオススメですよ (o^-')b