・同じ著書の「イタリア24の都市の物語」、「美しきイタリア22の物語」も読んだはず・・。本棚を見たが、みつからない。どこか「出張中」かな?

 

・写真が162枚。行ったことがある場所は・・と数えてみたら17カ所あった。まあ、昔々の放浪旅の蓄積かな・・。中で「エピソード」的に面白いのが例えば以下の話し。(まともに「26」全部の話につき合って、「裏をとって」行ったら、おそらく、フランスの歴史が一通りはわかるようになりそうだという気はするが・・。)

 

・アルル:ゴッホが何でアルルを選んだのか?だが、「日本にいきたいけど、行けないなら南仏にいくしかない・・。」という事情があったそうだ。「・・浮世絵のような明かり光が欲しい・・」とも言ったとか。・・まあ。ゴーギャンとの共同生活もうまくいかなかったし、決して、アルルは理想の地ではなかったのかな?・・ただし、ゴーギャンがタヒチに去ってからも二人には文通があったそうで、やや救われた気がする。

 

・クロード・モネはジヴェルニーの地に日本風の庭園・池をつくる。この地に小島虎次郎や松方幸次郎を迎え、婦人たちの着物を絶賛したりした。ジャポニズムについては、「アール・ヌーボー」の都。ナンシーの解説の中でも出てくる。

 

・ランス近郊のレオナール・フジタがつくった礼拝堂も出てくる。

 

・ナント:三角貿易で稼ぎまくった「暗い過去」。現在は「都市再開発」の努力が実り、「もっとも住たい街」にいつも顔を出しているとか・・・。

 

・トゥールーズ。「パステル」は練り固めることを意味するフランス語のパテに由来するそうだ。(イタリア語パスタも同じ。)染料として用いるためにホソバタイセイの葉を粉砕してペースト状にして、それを発酵乾燥させた、そうだ。クレヨンの仲間。ただ後年インドからインディゴがより安価な青色染料として安定供給され、トゥールーズでの「パステル」の需要は終了した。ところで、スペイン語で、ケーキの事は、pastelというんだけど、これはパスタ(スペイン語でもpasta)由来という事だろう・・フランス語雑記帳(72)パスタ関連の語彙 | 雑文・ザンスのブログ (ameblo.jp)に詳しく書いたので、読んでみて下さい!

 

・南仏でおこなわれた, カタリ派への異端審問、弾圧も詳しくかいてある。(密告。他の地域の異端裁判なんかも、これがベースだな。)・・コロッセオム(例えばニームの)が処刑の場として使われた・・。