そもそもが、治療とは「学」であり、「術」であり、「藝」であり、「道」であります。
初心のうちは「学」が七分で「術」が三分であります。
熟練ともなれば「術」が七分で「学」が三分となります。
基礎をしっかり学んだ上で、それをどう活かすかで「学」が「術」になります。
熟練の域にあっても、基礎を振り返って「学」を疎かにしない謙虚さは必要です。
「学」と「術」をともに怠らずに研鑽を重ねていくと、それは「藝」であると評されるようになり、名人とも言われます。
さらにこれを純真無垢に精進していくと、「道」を極めるという達人の域へと至ります。
我々の世界では、きちんとした活きた「ツボ」、「活穴」を見つけられるようになるまでに十年はかかると言われます。
そして、本当に効かせられる「急所」である「真穴」を取るのは一生かかって探すものだと教わりました。
「活穴」は十年、「真穴」は一生!!
鍼灸道を志して二十有余年となりましたが、医道は一生が勉強であります…。