諏訪大社の「耳裂け鹿」が示す、古代日本の異形の風習とは?
(柳田國男「鹿の耳」徹底解説)【動物の霊力】
2024/5/6
生贄柱 サナギ鈴(さい) 藤刀 根曲太刀

《半地下の”穴倉”は、御室のイメージ。映画「鹿の国」でも登場します。》
御室神事は、旧暦の12月22日、穴巣始(あなすはじめ)から始まります。
穴巣の名の通り、上社の前宮に設けられた“半地下の御室”と呼ばれる
小屋に、上社大祝(おおほうり)=生き神様と、神長官守矢氏を筆頭と
した5名の神官らが翌年3月の寅の日まで籠もります。しかも、ワラで
作られた蛇3体とともに。さらに、“ミシャグジ神”と“ソソウ神”と呼ば
れる古い神様も関わりますが、前述の通り、詳しくはわかりません。
また、二十番舞と言われる失われた神楽も奉納されていたとのこと。
なお、3カ月のお籠もりが終わると、旧暦3月の酉の日に御頭祭=大御立坐
(おおみたちまし)神事が行われます。こちらは、豊作を祈る神事。
御室神事での祈りと、本質的にはつながっていたようです。
なお、今度のお正月に公開される諏訪大社のドキュメンタリー映画“鹿の国”で、
失われた御室神事などが描かれているようです。
・大祝(おおほうり)とは、諏訪明神の依り代(よりしろ-神霊が
宿る対象物)・現人神(あらひとがみ-生き神様)として、諏訪社
(上社・下社)の頂点に位置した神職です。
・上社大祝は、古代から近世末に至るまで世襲され、「諏方(すわ)氏」
を名乗りました。
・中世までは、諏訪の領主として政治権力も握っていましたが、江戸
時代に入り、「藩主諏訪家」と「大祝諏方家」ができ、完全に政教分離
がなされました。
・明治維新で神官の世襲制度が廃止されたため、大祝職も廃止されました。
生き神様を祀る信仰が存在し続けた諏訪社は、全国的にも珍しいといわ
れています。


鶏冠社
水眼の清流
展示スペースでは、諏訪大社や御柱祭、前宮周辺の史跡や文化財に
ついての展示を行っています。周辺の見所を分かりやすく紹介した
パネルも展示していますので、前宮周辺の散策の際などにはぜひ
ご覧ください。
(Wiki)
守矢氏(もりやし)は、日本の氏族の一つ。信濃国諏訪郡(現在の
上社の神長官(じんちょうかん)を務めてきた社家。

丸に左十文字
| 本姓 | 神氏 物部氏? |
|---|
「モリヤ」という名前から、物部守屋の後裔とされることもある。
『系譜』にも記録されている守矢氏と物部氏との関係をうかがわ
せる家伝があり、これによれば、物部守屋の次男である武麿が
守矢氏の神長の養子となって、やがて神職を受け継いだという。
御神紋
梶の葉
葉が3枚あるので三本梶ともいい、足の数4本が上社、
5本が下社の神紋です。





















