がんとの共存ー家族日記 -10ページ目

がんとの共存ー家族日記

淡明細胞肉腫(clear cell sarcoma)ーサルコーマと診断された患者と家族の日記

生検の結果が出るまでに、二週間ほどかかるとのこと
この二週間は長かった…
仕事をしていても、何をしていても不安が頭から離れなかった。
妻は何度も「大丈夫だよ」と言っているが、不安気だし…
とにかく長い、考えても仕方が無いが、不安は残る…

いよいよ生検の結果を聞く日がやってきた。
午前中だったので結果を聞いたら午後から出社するつもりで
来たのだが、なかなか番号が表示されない。
かなり待って番号が点いたが、いつもの医師ではなく、
准教授のところに番号が点いている!
しかもなかなか外来が進んでいない!
何かがおかしい…
私は腹をくくった。「きっと結果はあまりよくないのだろう…」
そして番号が点き診察室に入ると医師が3名と学生らしきひとが
2名ほどいて、診察室がすごく狭く感じられるほどだった。
「あーもうだめか…」正直そう思った。
准教授の先生から「この前の生検の結果ですが、
あまり良いものではなくて、淡明細胞肉腫というめずらしい腫瘍で
あることがわかりました。」
「この前とったところからさらにひろく切除をしたほうがよいので、
形成外科へ依頼をしておきました。」
「あと全身の状態も検査する必要があるので、PET-CTをとりましょう」
「急いだほうがいいと思うので、入院の予定も入れておきましょう」
「きょう手術前の検査でできるものはやっておきましょう」

矢継ぎ早に話をされ、心のなかで(落ち着け、落ち着け)と
自分に言い聞かせる。
さあこれからどうしよう?
腫れてしまったときに処方されたのは、ロキソニンとムコスタだった。
その薬のおかげか青汁とこうずのおかげか?腫れはひいていった。
さて、生検の日になった。生検は局所麻酔で行うとのこと。
局所麻酔は麻酔の注射がとても痛いことを記憶しているので、
とっても憂鬱だった。
やはり局所麻酔はチクー!と痛みが走り、「う!」という感じに
なってしまった。
そのあとは痛みもなく、進められた。
だが、しこりの場所が
なかなか見つからず、先生たちは大変そうだった。
もう痛くはないので、気が散っていろいろなことが
耳に入ってくる。
カーテンでしきられ、隣のベットでも局所麻酔で摘出手術が
行われており、声が聞こえてきた。
たぶんお年寄りだと思われる声の患者さんが入ってきて
横になったのだと思う。
はじめは普通に会話をしていたが、いざ始まるとなったとき、
「はー」「はー」と息遣いが荒くなってきた。
看護師さんと医師が「落ち着いて!大丈夫ですよ!」と言って
どうにか落ち着かせようとしていた。
そして突然患者さんが「あー!」と言った。
看護師さんと医師が「まだ何もしていないよー!」
そして患者さんが「切るときは切ると言ってくださいね」と
看護師さんと医師はちょっと笑いながら「いきなり切ったりしないから
大丈夫よ」と…
そして「麻酔の注射がしますねーちょっと痛いですよー」
といって間が空いてから「痛いよー!」と患者さん
そんなやりとりを聞いているうちに、私の生検は進み
「全部とれました。これを病理検査に出しますね」と言われた。
内心「全部とってもらって良かった」と思った。

しこりが良性のものか悪性のものかを判断するために生検
(しこりの一部または全部をとって病理検査をすること)
をすることになり、日程が決まった。
一方我が家では、しこりを粉瘤であるという前提で
食事から油物を除き、青汁とこうずで血液をサラサラに
することで、しこりをできるだけ小さくする努力が
始まった。
そんな矢先しこりが腫れて痛みが出てきたのである!
このように腫れて痛むのは粉瘤に違いないと思い、
急遽皮膚科を受診したが、「今の腫れている状態では
摘出するのは難しいので、薬を出しておきます。」
と言われてしまった。
前の粉瘤のときは摘出予定日前に腫れてしまって
急遽摘出してもらえたので、期待していたのだが、
だめだった。
おとなしく生検予定日まで待つことにした。