「こんにちは」
夕暮れを迎えた原っぱ。
郵便屋さんがやって来た。
明日の声を持って。
「いつも御苦労様です。」
「お仕事ですから。どうぞ。」
いつも微笑みを絶やさないその郵便屋さんは、そう言って僕に明日の声をさしだした。
「ありがとうございます。」
原っぱには小さな風が吹き込んで、太陽の時間の終わりを教えてくれる。
「疑問なんですが」
「なんでしょうか?」
「なぜいつも、明日の声、なのでしょうか?今日の声、でも良いと思うのですが。」
僕がなんとはなしに疑問を口にすると、郵便屋さんはふふふと笑った。
「今日はもう終わってしまいますよ。」
それもそうか、と僕はひとりごちた。
空はみるみると色を変えてゆく。
駆け足で家路を急ぐ小学生のように。
「それでは、また明日。」
「はい、お願いします。」
そう言って郵便屋さんは自転車に乗り帰ってゆく。
それを見送ると、僕は明日の声をみる。
それは新聞のように紙がいくつも重なって綺麗に折りたたまれている。
隅から隅まで目を通して明日の声をきく。
一通り目をとおして顔をあげて、
(あぁ、またやってしまった。)
と心の中でつぶやく。
もう夕暮れだ。今日が終わってしまう。
いつもそんなタイミングで、キコキコと自転車をこぐ音が聞こえる。
「こんにちは」
夕暮れを迎えた原っぱ。
郵便屋さんがやって来た。
明日の声を持って。
「いつも御苦労様です。」
「お仕事ですから。どうぞ。」
いつも微笑みを絶やさないその郵便屋さんは、そう言って僕に明日の声をさしだした。
「ありがとうございます。」
原っぱには小さな風が吹き込んで、太陽の時間の終わりを教えてくれる。
「疑問なんですが」
「なんでしょうか?」
「なぜいつも、明日の声、なのでしょうか?今日の声、でも良いと思うのですが。」
僕がなんとはなしに疑問を口にすると、郵便屋さんはふふふと笑った。
「今日はもう終わってしまいますよ。」
それもそうか、と僕はひとりごちた。
空はみるみると色を変えてゆく。
駆け足で家路を急ぐ小学生のように。
「それでは、また明日。」
「はい、お願いします。」
そう言って郵便屋さんは自転車に乗り帰ってゆく。
それを見送ると、僕は明日の声をみる。
それは新聞のように紙がいくつも重なって綺麗に折りたたまれている。
隅から隅まで目を通して明日の声をきく。
一通り目をとおして顔をあげて、
(あぁ、またやってしまった。)
と心の中でつぶやく。
もう夕暮れだ。今日が終わってしまう。
いつもそんなタイミングで、キコキコと自転車をこぐ音が聞こえる。
「こんにちは」