何に見えるか

犬さん
カニさん
蝶々さん

ビルか
雲間か
朝露か

愛か
憎悪か
思い出か

何かの向こうの黒い影
カタチをかえてみせたげる。
でもでもほんとのホントウの
姿を知っても
笑っていれる?




世界はかたむいてゆく。

それは
のぼった太陽のように
地軸のように
年を重ねた背骨のように

公園の錆びたすべり台の上から、うまく流れぬ体。
ギシギシと音をたてる支体。

月に突き立てた旗は
風も吹かぬ大地でなびく。

たとえ降り立つ地面が、
描いた地図の現在地とはちがっていても

心から笑っていられるように。


誰かの力になりたいと思った日も
そうなれないと知った日も

心は思ったよりも頑丈で
思ったよりも頑強で
思ったよりも強固で
思ったよりも少し頑固で
思ったよりも素直なの。


だから大丈夫だよ。

大丈夫なんよ。