欠けたままだけど。
そこそこに美しんでよ。
もう満ちることがないと知ってる、


こんな姿でも。


さあ、スキマから見てみてよ。
きっと無限に手が届くから。
時間かかっても気にやしないよ。
明日もずっとここにいるから。
ずっと明日は来やしないけど。

三日月マン、廻り巡るよ。
尖って、走って、擦りむいて。
それでも彼は走り廻るよ。
本当に痛いのは
擦りむいた膝小僧なんかじゃないんだ。

完成しているのさ、すでに。
もう期待なんてしてやいない。
1秒間で7周半の速さが
彼のスキマを駆け抜けてゆくよ。

こぼれて、落ちてゆく。緩やかに。
いつかは消えてしまう僕らだ。
ささやかながら前祝いをしよう。
どうか
花束に代わる言の葉で。

三日月マン、どこにもいないよ。
雲に、隠れて、どこへゆくの?
泣いて笑って怒っても
本当に居たいのは
青く透きとおった太陽の隣なんだ。


えぐれて出来たポッカリ穴に
何を重ねて埋めて行こうか

重ねてどうなる、消えてゆく。
さながら従者のブラックホール。
寄せて、砕いて、すりつぶす。
傷も残らぬ黒い黒い。

愛されなくてもいいなんて
片時だって思ってないけど、
愛されなくてもいいなんて
そんな唄でも唄って笑うよ。

三日月マン、そのままでいる。
もうピクリとも動きゃしないけど。
割れたガラスや閉じた目のカタチ。
三日月マンはきっとそこにいる。

気がつきゃ従者のブラックホールに
すり潰されて跡形もなく。
その奥の闇黒い黒い。
そこで、かすかに手をふっている。

いつか誰にも気づかれないのさ。

小さな光
三日月の夜。




別れることが苦手だと、

出会うことも苦手になる。


火を恐れない獣か。
闇を恐れない人間か。


どうしようもなく

繋がりを求める。


過去と未来と今、現在でさえ。