《グレートデン里親募集中》 ”いつか”を迎える、そのまえに... | 87便り "一生一緒の家族を探しています”
 
先週、まだを病院に連れて行った。
 
 
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元・野良猫のまだは、推定15歳。
 
一般的に、野良猫の平均寿命は4-5歳と言われている。
まだは、ご近所の話を聞く限り、我が家に転がり込んでくるまでの約7年間は野良猫だったので、その時点ですでに平均寿命は過ぎていたのであろう。
 
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一昨年、「生きているのが奇跡」と獣医師に言われながら膵炎を乗り越えたが、もちろん年相応に腎機能は低下している。
 
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(膵炎闘病中のまだ)
 

暮らし始めた頃は4.4kgもあった体重が、今では2.8kgまで減ってしまった。それでも、毎日ご近所パトロールを欠かさず、相変わらず誰よりも私を叱咤激励してくれる、"ペット"という言葉には到底ハマらない大きな大きな存在だ。
 
(4年前のまだ。今と比べると、ふっくらもこもこ)
 
 
そんなまだは、2ヶ月に一度、東京猫医療センターの服部 幸院長に診てもらっている。
 
動物病院や獣医師は、設備やテクニックよりも犬猫人それぞれの相性を優先すべき場合が多いので一概にはオススメできないが、私達には合っていると思う。
 
ただ、私にはどうしても受け入れたいのに受け入れられないことがあるのだ。
 
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院長の服部幸さんは、数々の著書を執筆している。
 
待合室の本棚にはその著書が並び、私も「猫にウケる飼い方」や、「ネコの本音の話をしよう」は購入して読んだ。私のように、初めて猫と暮らす人にはオススメだ。たとえば、「猫に壊されたくないものはしまっておきましょう」とか。
 
 
 
だが、まだが膵炎に倒れたあの日から、読まないといけないと思いながらも、どうしても手に取れない本があるのだ。
 

「猫の寿命をあと2年のばすために」
「ネコの看取りガイド」
 
私がこの病院と院長が好きな理由の一つに、いつでもいくつかの選択肢を提示してくれることが挙げられる。
 
先週も、私は大きな決断をした。
 
腎不全の薬を毎日飲ませるか、腎臓サポートの療法食を食べさせるか、両方やるか、何もしないか。
 
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新しく開発された腎不全の薬は高い効果が期待できるというが、一旦始めたら、毎日まだにスポイトでリキッド状の薬を飲ませ続けなければならない。果たして、まだはそれを望んでいるだろうか。私は2ヶ月間悩んだあげく、療法食という選択肢を選んだ。院長は、一般のフードを食べているなら、療法食に望めることは多いと言う。
 
 
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そんな院長は、「飼主の選択はいつでも正しい」と言ってくれる。

私がどんな選択をしても、いつかその時が来たら結局はあれこれ悔やんでしまうことは今からわかっている。それでも、一緒に向き合ってくれる獣医師が「飼主の選択はいつでも正しい」と言ってくれることは、治療を進めるうえで心強い。但し、選択をする際に、正しい疑問を持ち、正しい質問を院長に投げかけるには、基本的な知識と、自分がどのようにまだと向き合いたいのかを把握しておく必要がある。そういった頭と気持ちの整理をするに当たって、上述の著書が役立つのではないかと思っているのだ。
 
だが、その本を手に取ろうとするだけで、私の心は乱れる。

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いつか来るお別れのときのことなんて、考えたくない。
 
現在、世界最長老の猫は31歳。まだなんて、まだまだ若いやんか。
 
あかんたれの私は現実逃避ばかりして、待合室に並ぶその本から目をそらしてしまうのだ。


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だから、もし、今まだ若い猫と暮らしていらっしゃる方で、「そんな本があるんだ~。うちもいつか買わなきゃな~」と思われた方がいらしたら、今のうちに買っておかれることをオススメする。
 
だって、”いつか”が来た時には、その本はものすごく重くて辛くて、手に取るためには、とてつもない勇気が必要となるから。
 
私は、まだがまだまだ若いうちに買っておけばよかったと、ずっと悔やんでいるから。

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なんてブログを書いていたら、院長からメールが届いた。
今月も、まだの血液検査は大きな問題がなかったそうだ。
腎臓の機能も悪化しておらず、安心したと。

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決めた。
 
来月の通院日に、あの本を買おう。
 
まだの”いつか”は、きっとまだまだ先だ。

 
 


私、勇気を出して!読んで良かったら、また感想を載せますね。


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【2019年6月追記: 私はドッグライフセイビングと、根本的な動物保護活動の信念と、動物と人間に対する姿勢の相違により、2017年10月に全ての関係を断っています】

 

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