インドネシア中央銀行は22日、政策金利を0.25%下げ、年4.50%にすると発表した。
利下げは昨年10月以来、10カ月ぶり。米
国の利上げペースが緩やかになる見通しとなり、通貨ルピアの下落懸念が後退した。
景気回復の遅れからインフレ圧力も弱いため、金融緩和で景気刺激策にかじを切った。
中銀のアグス総裁は「米金利に関する外的リスクは後退した」と述べ、
米国など国外への資本流出の懸念が薄らぎ、ルピア相場が安定していることを
利下げ判断の要因に挙げた。
インドネシア中銀は昨年6回の利下げを実施したが、
米国の利上げによる資本流出の恐れから、昨年末以来、政策金利を据え置いていた。
インドネシアの4~6月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率は5.01%で、
民間予想を下回った。
個人消費の回復が遅れていることが要因だ。
インフレ率は中銀が目標とする3~5%の間に収まり、
銀行貸し出しの伸び率も目標を下回る。
政財界から金融緩和による景気刺激を求める声が挙がっていた。
米国の利上げペースが緩やかになったことを受けて、
新興国に利下げの余地が生まれている。
新興国では7月以降、ブラジルや南アフリカ、インドが相次いで利下げに踏み切った。