繊維原料となる綿花の国際価格が下がっている。
指標となるニューヨーク市場の先物(期近)は1ポンド60セント台後半と
年初に比べ4%安く、約1年ぶりの安値圏で推移する。
米国産の豊作観測やインドの増産で世界的に過剰感が強い。
安値が続けば国内綿糸価格の下げ要因になりそうだ。
米農務省がまとめた2017~18綿花年度(17年8月~18年7月)の
米国産綿花の生産予想量は前年度比で2割増えた。
繊維商社の東洋棉花(大阪市)は
「適度の降雨など生育に適した気候が続いている」と指摘する。
米国は世界の綿花生産量の約5分の1を占め、インド、中国に次ぐ供給国だ。
米国では大豆農家などが利回りのいい綿花生産に参入しており、
供給過剰感は続きそうだ。
綿花価格は4月に1ポンド80セントまで上昇していた。
綿花から生産される日本国内の綿糸価格も上昇していたが
「綿花価格の低迷が続けば、4月の値上がり前の水準に下落する
可能性もある」(繊維商社)との声も出てきた。