[ロンドン/ミラノ 20日 ロイター] - <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 361.32 +1.73 +0.48 359.59 FTSEユーロファースト3 1429.66 +7.01 +0.49 1422.65 00種 DJユーロSTOXX50種 3279.41 +21.56 +0.66 3257.85 欧州株式市場は反発して取引を終えた。 年末に向け企業買収の動きが活発化していることやイタリアの銀行部門にさらなる安定化の兆しが見えることが相場全体を押し上げた。 STOXX欧州600種 は今年1月4日以来約11カ月ぶりの高値をつけた。 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数 は1.47%上昇した。 1月末以来の高値で欧州の 主要指数の中で最も上昇率が大きかった。 企業の合併・買収(M&A)の動きが再び盛り上がりをみせ、 年末の相場上昇気運を強めた イタリアのテレビ会社メディアセット はさらに23.3%の大幅値上がり。 フランスの通信・娯楽大手ビベンディ がメディアセット株の保有比率を30%に引き上げるとしていることが好感された。 今年のより早い段階では、英国による欧州連合(EU)離脱決定や米大統領選、 イタリアの銀行システム安定化に向けた動きで先行き不透明感が広がったことから、企業買収の動きは低迷していた。 昨年は記録的な多さだった。 英銀行大手のロイズ・バンキング・グループ は2.2%高。バンク・オブ・アメリ カのクレジットカード事業を24億ドルで買収するとの発表が好感された。 買収が成立すれば、英国で2番目に大きなクレジットカード会社となる。 証券取引所運営のユーロネクスト は2.5%高。 ドイツ取引所 とロンドン証券取引所(LSE) が 計画中の合併を進める上で、大手清算機関LCHクリアネット をユーロネクストに譲渡する協議を進めているとしたことが買い材料となった。 イタリアの銀行株指数 は2.27%上昇。モンテ・ディ・パスキ・ディ・シエ ナ(モンテ・パスキ)をはじめとする国内銀行の安定を図るため、 政府が議会に200億ユーロ の借り入れ承認を求める決断をしたとの発表で買われた。 スイスの製薬会社アクテリオン は5.6%安。 STOXX600種で下落率が最も大きかった。 ライバルのフランス医薬品大手サノフィ による買収提案の合理性をUB Sが疑問視し、先週報じられたほど早く買収が成立することはないとの見方が強まった。 ィは約1%高で引けた。