【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】
週末29日の金現物相場は上伸。前日につけた約2週間半ぶりの安値から持ち直した。
ドルの軟化やギリシャ金融支援協議をめぐる不透明感が支援材料。ただ早期の米利上げ観測が上値を押さえた。米利上げ観測を背景に、週間ベースでは2週間連続の下落となった。
米東部時間午後2時33分(1833GMT)時点では0.3%高の1オンス=1190.70ドル。
月間でみると0.6%高と小幅ながら2カ月連続の値上がり。
INTL・FCストーンのアナリスト、エドワード・メア氏は「金相場は最終的に、連邦準備制度理事会(FRB)が連続利上げを行うのではなく、一度利上げを実施した後で(次の利上げまで)しばらく待つということを織り込まなければならない」と指摘した。
その上で「その場合、相場はやや上昇する反応を示すと思う」と語った。
ドルはこの日、2015年1~3月期の実質GDP(国内総生産)改定値が、季節調整済み年率換算で前期比マイナスとなったことを受けて下落した。
ドルは、FRBのイエレン議長が先週、年内に利上げに踏み切る意向を示したことを材料に3%近く上げていた。
INGコモディティーズのアナリスト、ハザマ・カーン氏は「このところのドル高は、原油相場を下押しし、金も圧迫した」と話した。
一方、ギリシャ支援協議に関しては、ギリシャ政府報道官は28日、6月1日までに国際融資団との合意を目指していると語った。
他方、ユーロ圏当局者は合意まで程遠いとの認識を示し、国際通貨基金(IMF)はギリシャがユーロ圏を離脱する可能性があると考えていると伝えられた。
スタンダード・チャータードのグローバル商品部門責任者、ポール・ホースネル氏は「(ギリシャ協議をめぐる不透明感で)金はそれほど値上がりしていないが、一方でドル高を考慮しても大きく下げていない」と述べた。(了)