きょうの国内市況(3月9日):株式、債券、為替市場 | 人生の水先案内人

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  (ブルームバーグ):


●日本株3日ぶり反落、米利上げ前倒し観測と過熱-医薬品安い


東京株式相場は3営業日ぶりに反落。


雇用統計が予想を上回った米国で利上げ前倒し観測が再燃、過剰流動性の先行き懸念が広がった。


テクニカル指標からみた過熱感も残り、3月に入ってからの上昇が目立った医薬品株が業種別下落率のトップ。


流動性相場の影響を受けやすい不動産株のほか、電力、鉄鋼株なども安い。


TOPIXの終値は前週末比9.08ポイント(0.6%)安の1531.76、日経平均株価は180円45銭(1%)安の1万8790円55銭。


明治安田アセットマネジメントの小泉治取締役執行役員は、「米国景気は強く、為替も円安のため、ここまで下げる必要はないが、米国株が久々に大きく下げたことを気にしている。低金利が長く続くと仮定し、上がってしまったため、下がりやすかった」とみている。


東証1部33業種は医薬品、電気・ガス、不動産、鉄鋼、情報・通信、精密機器、非鉄金属、倉庫・運輸、建設、電機など29業種が下落。


医薬品は前週1週間の上昇率トップで、売り圧力に押されやすかった。


半面、ゴム製品や小売、サービス、卸売の4業種は小幅高。


東証1部の売買高は17億9771万株、売買代金は2兆1950億円。売買高はことし最低だった。値上がり銘柄数は652、値下がりは1075。


売買代金上位ではソフトバンクや武田薬品工業、ソニー、ファーストリテイリング、アステラス製薬、KDDI、NTT、ダイキン工業、住友不動産、三菱地所、住友金属鉱山が下落。


みずほ証券が投資判断を下げたNTTドコモも軟調。


これに対し、1700億円を投じ石川県に液晶工場を新設するジャパンディスプレイは上昇。


SMBC日興証券の投資判断引き上げを受けたあおぞら銀行も上げ、オリエンタルランドやセブン&アイ・ホールディングス、マーベラス、ヤマハ発動機も高い。


●債券は大幅下落、米金利高や円安で売り-流動性供給入札に警戒感


債券相場は大幅下落。米国の雇用統計を受けて米金利が上昇し、円安が進行したことに加えて、あすの流動性供給入札に対する警戒感から売りが優勢となった。


日本相互証券によると、9日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の338回債利回りは、前週末午後3時時点の参照値より3ベーシスポイント(bp)高い0.41%で開始。


午後には0.43%と、新発債として2月17日以来の水準まで切り上げた。5年物の122回債利回りは一時3.5bp高い0.12%と、2月19日以来の高水準を付け、その後は0.115%。


20年物の151回債利回りは一時6bp高い1.225%、30年物の46回債利回りは一時7bp高い1.50%まで大幅上昇した。


野村証券の金子泰啓リサーチアナリストは、予想を上回る米雇用統計を受けた米金利上昇や円安で地合いが悪化し、あすに流動性供給入札を控える中、午後に入って中期ゾーンが重くなり、売りに拍車が掛かったと説明した。


「先月も30年債入札はそれほど良くなかったものの、いったん不安が和らいだ格好となったが、その後の流動性供給入札が弱くなり、需給懸念が再燃。こうした展開によく似ている」と話した。


長期国債先物市場で、中心限月3月物は前週末比20銭安の147円47銭で開始し、日本銀行が午前10時10分の金融調節で、長期国債買い入れオペの通知を見送ると、いったん147円38銭まで下落したが、その後は147円48銭まで戻す場面もあった。


午後の取引終盤には一段安となり、一時は147円22銭と、日中取引ベースで2月20日以来の安値を付けた。結局は41銭安の147円26銭で引けた。


●ドルが一時121円台、米利上げ観測で買い-対ユーロ11年ぶり高値


東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=121円台に上昇。


米国の早期利上げ観測を背景にドル買いが優勢で、対ユーロでは約11年ぶり高値を更新した。


ドル・円は120円台後半でもみ合っていたが、正午すぎに121円台を回復すると、一時121円13銭までドル買い・円売りが進行。


ただ、前週末の海外市場で付けた昨年12月8日以来のドル高値(121円28銭)には届かず、午後4時10分現在は120円93銭前後となっている。


クレディ・アグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司エグゼクティブ・ディレクターは、「基本的には米金利上昇で、雇用統計後のドル買いの流れが続いている」と指摘。東京市場ではユーロ・円も上昇するなど円売りの様相も見られるが、「今日はECB(欧州中央銀行)のQE(量的緩和)開始で一段のドル買い・ユーロ売りが想定されるので、ドル買い相場のはずだ」と語った。


ユーロ・ドル相場はユーロ売り・ドル買いが進んだ前週末の流れを引き継ぎ、朝方に一時1ユーロ=1.0823ドルと2003年9月以来の水準までユーロ安・ドル高が進行。


その後は1.08ドル台半ばでもみ合う展開となった。


一方、ユーロ・円相場は早朝に1ユーロ=130円71銭を付け、1月26日以来のユーロ安値を更新。


午後にかけては持ち直し、一時131円39銭まで値を切り上げた。


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山中英典


更新日時: 2015/03/09 16:18 JST