震災犠牲者の身元特定に生前写真活用 | 人生の水先案内人

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 東日本大震災の身元不明者の特定作業を続けている宮城県警は、犠牲者の生前写真を活用した新たな捜査手法を導入している。

震災直後の検視では確認できなかった顔の小さな傷やほくろなどを遺体写真から見つけ、生前写真と照合し身元につながる糸口を探す。

DNA鑑定など科学的手法が限界に近づく中、「アナログ手法」に活路を見いだそうとしている。

 
県警身元不明・行方不明者捜査班はことし1月、遺体写真を拡大するなどして、検視項目にはなかった数ミリの傷痕やほくろなどわずかな特徴を見つける作業を始めた。
 
得られたデータは、捜索願に添付された生前写真と照合させる。

「生前写真には目の上に5ミリぐらいの傷痕が映っているはずだ」。

新手法を提案した岡田満久係長(41)をはじめとする捜査班員は手掛かりを見逃すまいと目を凝らす。
 
新手法が可能になったのは、昨年導入した捜査手法で不明者がどこで被災したか推測できるようになったことがきっかけ。

捜索願に生前写真が添付されている不明者は450人に上る。

被災地域などを絞り込むことで照合作業を円滑に進められる。
 
宮城県内で遺体が見つかりながら身元が判明していない犠牲者は残り20人。

震災から4年近くがたち、DNA鑑定に必要な新たな試料を本人や近親者から新たに集めるのはほぼ不可能で、科学的捜査だけに頼れない状況となっている。
 
捜査班の金野芳弘検視官(61)は「知恵を出して新たな捜査手法を生み出すしかない。

諦めず遺体を家族に届けたい」と話す。