イスラム国、イラク人女性の釈放を要求 ヨルダンで拘束 | 人生の水先案内人

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【アンマン=押野真也】

イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されている日本人、後藤健二(47)さんと思われる男性の写真と音声が24日に公開された。

この中で、これまで同組織が要求していた身代金に代わり、ヨルダンで拘束されている女性死刑囚の釈放を要求した。

日本政府はヨルダン政府などと背景についての情報収集を進めている。


配信された音声では、後藤さんと思われる男性は身代金の要求を拒否した日本政府を批判。

これは本人の意思ではなく、イスラム国に声明文を読まされている可能性が高い。

この中で、「もうお金(身代金)は求めていない。

サジダ・リシャウィを釈放せよ」と述べた。

 
サジダ・リシャウィという人物は、イラク人女性で、2005年にヨルダンの首都アンマンで複数のホテルを爆破した容疑でヨルダンの警察に逮捕され、死刑判決を受けている。

サジダ死刑囚は、国際テロ組織「アルカイダ」に属する夫の命令で爆破事件を引き起こしたとされる。

05年11月、自爆直前に警察に逮捕され、収監された。

夫は自爆で死亡した。


 
一連の爆破事件は水曜日に発生したことから、ヨルダンでは「血の水曜日」と呼ばれ、国民の記憶に残っている。

ヨルダンでは、自国のパイロットがイスラム国に拘束されている。

ヨルダン政府が日本人の人質解放のために今回の釈放に応じることはないとみられ、日本政府は一段と苦しい立場に追い込まれた。

 
当初、イスラム国は後藤さんと湯川遥菜さん(42)を拘束し、日本政府に2億ドル(約236億円)の身代金を要求。

日本政府は身代金の支払いを拒否する一方で、在ヨルダン日本大使館の現地対策本部などを通じ、解放に向けた交渉を続けてきた。

 
今回、イスラム国が要求内容を身代金からサジダ死刑囚の釈放に変えた理由は定かではない

ただ、日本とヨルダンの両政府を分断し、対イスラム国への包囲網にくさびを打ち込む狙いもありそうだ。