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◎NY外為:ユーロが上昇、ECBの追加緩和は予想下回るとの見方で
19日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで約1カ月ぶりの大幅高。
欧州中央銀行(ECB)が発表する追加緩和策はアナリストの予想に達しないとの思惑からユーロ買いが膨らんだ。
スイス国立銀行(中央銀行)のフラン上限撤廃で打撃を受けたトレーダーがリスクを減らしているとの見方もドル売り材料。スイス・フランは主要16通貨全てに対して下落。
ECB政策委員会は22日に開催され、量的緩和など新たな景気刺激策について協議する見通し。
みずほ銀行のヘッジファンドセールス責任者、ニール・ジョーンズ氏(ロンドン在勤)は、「22日のECB会合を前にユーロ買い戻しの兆候が表れている」と指摘。「量的緩和の発表は全部ではないにしろ多くが相場に織り込まれていると一部の参加者は考えているようだ。ECBは規模という面で失望を誘う可能性がある」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時48分現在、ユーロは対ドルで前営業日比0.4%高の1ユーロ=1.1609ドル。一時は0.6%高の1.1639ドルと、昨年12月16日以来の大幅高となった。
対円では0.5%上げて1ユーロ=136円61銭。
ドルは対円で0.2%高の1ドル=117円69銭。
19日の米株式・債券市場は祝日のため休場。
ユーロは対スイス・フランで2.6%高の1ユーロ=1.02028フラン。
前週は17%下落し、0.9941フランで終えていた。
デンマーク利下げ
デンマーク・クローネは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=7.4330クローネ。
デンマーク中銀は声明で、譲渡性預金(CD)金利をマイナス0.2%とし、 従来のマイナス0.05%から引き下げたことを明らかにした。
貸出金利はプラス0.05%と、これも従来の0.2%から0.15ポイント下げた。
デンマーク中銀のビルトフト報道官は電話で、同中銀にはペッグ(連動)制を守る「必要な手段」があると述べ、ペッグを廃止する計画はないと強調した。
ECBのドラギ総裁は、22日に開く定例政策委員会の終了後に総額5500億ユーロ(約75兆円)規模の債券購入プログラムを発表する可能性が高いとエコノミストは予想している。
ブルームバーグ・ニュースが実施した調査で明らかになった。
イタリアのクレディト・バルテリネーゼの調査責任者アッティリオ・ベルティーニ氏は「現在、市場の期待は非常に高まっている。
失望させてはならない」と述べた。
フラン上限撤廃の影響
スイス中銀による通貨フランの対ユーロ相場上限撤廃決定で米シティグループとドイツ銀行、英バークレイズは損失を被ったと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、13日までの週にヘッジファンドなど大口投機家による対ユーロでのドル買い越しは昨年11月以降で最高となった。
対ポンドでは2013年9月以降で最大の買越幅を記録した。
BNPパリバの為替ストラテジスト、マイケル・スネイド氏(ロンドン在勤)は「現在のテーマは全般的なリスク縮小の一つだ。フランの上限が撤廃された際、投資家は全般に損失を被った。その結果、外為市場全体でリスク縮小の動きになっている。ドル強気は最も広く行き渡ったテーマであるため、ドル買い持ちが最も減らされている」と語った。
原題:Euro Climbs on ECB Skepticism as SNB Fallout Dents Dollar, Franc(抜粋)
◎米国株:キング牧師生誕記念日の祝日で休場
◎米国債:キング牧師生誕記念日の祝日で休場
◎NY金:キング牧師生誕記念日の祝日で休場
◎NY原油:キング牧師生誕記念日の祝日で休場
◎欧州株:3日続伸、ECB量的緩和策への期待で-スイス株は反発
19日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数が3営業日続伸し、2008年以来の高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)が22日の定例政策委員会で量的緩和(QE)を決定し発表するとの見方が強まっている。
ストックス600指数 は前週末比0.2%高の353.18で終了。一時は0.7%高となった。スイス株の指標であるSMI指数 は3.2%上昇。先週はスイス国立銀行(中央銀行)がフラン上限を突然撤廃し、同指数は週ベースで08年以来の大幅安となっていた。
MPPM(独エップシュタイン)で資産運用に携わるギレルモ・ヘルナンデス・サンペレ氏は、「ECBの追加流動性措置への期待が欧州株を押し上げた」と述べ、「22日のECB発表と、QEプログラムがどれだけ大きな規模となるかが注目されている」と続けた。
ドラギ総裁が定例委の終了後に債券購入プログラムを発表すると、ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の回答者の93%が予想。同調査によれば、規模は総額5500億ユーロとなる可能性があり、政策委メンバーに今月提示されたモデルが想定していた5000億ユーロを上回るという。
この日は、イタリアの銀行株の上げが目立った。バンコ・ポポラーレ は8.3%上げ、バンカ・ポポラーレ・ディ・ミラノ は15%急伸。スイスのエレベーターメーカー、シンドラー・ホールディングは3%上昇。14年の利益見積もりの引き上げが好感された。
原題:European Stocks Rise Third Day Amid Expectations of ECB Stimulus(抜粋)
◎欧州債:ドイツ債上昇-ECB会合控え伊国債のパフォーマンス劣る
19日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。同国債に対するイタリア国債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は2010年5月以降の最小から拡大した。欧州中央銀行(ECB)が打ち出すとみられるソブリン債購入の規模と方法に関する観測が広がっている。
イタリアとスペインの10年債利回りは一時、過去最低を付けた。ドラギ総裁が22日の定例政策委員会の終了後に債券購入プログラムを発表すると、ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査で回答者全体の93%が見込んでいる。総額5500億ユーロ規模となる可能性がある。同総裁が量的緩和(QE)計画案についてドイツのメルケル首相とショイブレ財務相に説明したと、独誌シュピーゲルが先週報じた。この案は域内各国間のリスク移転の回避を目指すもので、ECBへの各国の出資比率に沿った購入を想定しているという。
コメルツ銀行(フランクフルト)のシニア金利ストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏は、「周辺国にとって、リスクは上振れ方向だ」とし、「ECB会合では何らかのリスク隔離を取り上げる公算が大きく、これは長期的にはマイナスの意味合いをもたらす可能性がある。このため、当社は多少警戒を続ける。ドイツ国債にとっては、大きな下振れリスクは見られない」と語った。
ロンドン時間午後4時5分現在、ドイツ国債の10年物利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.44%。14日には過去最低となる0.423%を付けた。同国債(表面利率0.5%、2025年2月償還)価格はこの日、0.145上げ100.6。2年物利回り はマイナス0.176%、5年物利回り はマイナス0.06%までそれぞれ下げ、これまでの最低となった。
イタリア10年債利回りはほぼ変わらずの1.66%。一時は1.619%まで下げ、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の最低 を付けた。同年限のドイツ国債に対するスプレッドは2bp拡大の122bp。2010年5月以降最小となる115bpまで縮小する場面もあった。
スペイン10年債利回りは過去最低となる1.47%まで下げた後、ほぼ横ばいの1.51%となった。
原題:German Bonds Outperform Italy’s Amid ECB QE Risk-Isolation Bets(抜粋)
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千葉 茂
更新日時: 2015/01/20 08:07 JST