【ニューヨーク・ロイターES=時事】
7日の米欧石油市場の原油先物相場は、5営業日ぶりに反発した。
英国産標準油種の北海ブレントが過去2日間で10%近く値を下げ、1バレル=50ドルの大台を割り込むなど大幅安となっていたところに、米原油在庫が減少したとの統計が発表され、市場のサプライズとなった。
この日は欧州連合(EU)統計局が発表した2014年12月のユーロ圏諸国の消費者物価指数速報値が前年同月比で0.2%低下し、09年10月以来5年2カ月ぶりにマイナスを記録したことを受け、原油相場も序盤の取引で下落した。
しかし、米エネルギー情報局(EIA)がその後に発表した1月2日までの1週間統計で、米原油在庫の減少が示され、相場は上昇に転じた。
一部アナリストらによると、9日に発表される米雇用統計が予想を上回る内容になるとの期待から、石油市場の地合いが改善した可能性もある。
ブレント先物2月きりは欧州時間帯の取引で一時49.66ドルの安値を付けたが、終値は前日比0.05ドル高の51.15ドルだった。
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米国産標準油種WTI先物2月きりは0.72ドル高の48.65ドルで終了。
一時49.31ドルの高値を付ける場面もあった。
この結果、ブレントとWTIの価格の開きは2.50ドルと、14年10月以来の僅差になった。
原油価格は14年6月比で半値以下に下落しており、市場関係者の一部には相場が分岐点に差し掛かっているとの見方も出ている。
しかし、テュケ・キャピタル・アドバイザーズ(ニューヨーク)のタリク・ザヒル氏は「この反発はデッド・キャット・バウンス(大幅下落後の一時的な小幅回復)だろう。ファンダメンタルズは何も変わっていない。過去数週間に試された底値拾いは結局のところ間違いだった」と話した。
(了)
[時事通信社]