J1昇格のラスト切符を懸けた「2014 J1昇格プレーオフ」は30日、
静岡県磐田市のヤマハスタジアムで準決勝1試合を行い、
6位の山形が4位の磐田を2―1で破り、シードの千葉(3位)が待ち受ける
12月7日の決勝(味スタ)に駒を進めた。
磐田はクラブ史上初のJ2降格から1年でのJ1復帰を果たすことはできなかった。
1―1で迎えた後半47分、全員がゴール前に上がったセットプレー。
元日本代表GK山岸範宏(36)が右CKを頭で劇的な決勝ゴールを決めて
山形の“下克上”が達成された。
山岸はJ1浦和で出場機会がなく、今年6月に期限付き移籍で山形に加入。
この試合は前半から神懸かり的なスーパーセーブを再三にわたって見せていた。
だが、中京大から01年に浦和入りしてから14年間のプロ生活で、もちろんゴールはなし。
右CKのニアで決めたこん身のヘディングシュートはゴール左隅に吸い込まれた瞬間を「ネットに吸い込まれていったのは見えなかった。
ニアに飛び込んでコースを変えることだけを考えて飛び込んだ」と振り返ったが、90分間大きな声で指示を出し続けたその声はしゃがれていた。
今季リーグ戦成績は1勝1敗のタイ。
だが、2週間前の11月15日に行われた第41節では、アウェーの山形が2―0で快勝していた。
そして迎えた、プレーオフ。
前半26分にFWディエゴ(30)が頭で決めて山形が先制。同48分、MF山崎亮平(25)にこぼれ球を押し込まれて同点にされたが、最後に鳥肌ものの劇的勝利が待っていた。
山形は、26日に行われた天皇杯準決勝でJ2千葉に3―2で競り勝ってクラブ史上初の決勝進出を決めたばかり。
この日、先制点を挙げたエースストライカーのディエゴが後半11分に右太もも裏を痛めて交代を余儀なくされる不運もあったが、波に乗ったまま12月7日には4年ぶりのJ1昇格を懸けて千葉と激突する。