7月29日(ブルームバーグ):
欧州の航空機メーカー、エアバス ・グループは超大型旅客機A380について、スカイマーク が発注した6機の契約取り消しで合意した。
事情に詳しい関係者が明らかにした。
協議が非公開だとして匿名で発言した同関係者によれば、スカイマークは購入が不可能になったという。
ただ、別の関係者によると、両社は補償をめぐる協議を続けており、選択肢には機体引き渡し延期や契約の100%キャンセルなどが含まれているとしている。
A380を発注した日本の航空会社はスカイマークのみ。
2011年に4機を正式契約後、2機を追加した。
旅客機として世界最大で最も高額な同機のカタログ価格は1機当たり4億1400万ドル
(約420億円)。
スカイマークの西久保愼一社長は29日、同社のウェブサイトで声明を発表し、エアバスとの
「交渉は難航」していると述べた。
A380の導入をキャンセルしたかは明らかにしていない。
声明では「近年の円安や競争の激化」により、A380導入の「当初の計画を変更せざるを得ない状況」になったとしている。
両社は4月から交渉していたが、エアバスは契約変更の条件として、
スカイマークに「大手航空会社の傘下に入ること」を求め、
それを拒否して導入をキャンセルした場合には
「常識を逸脱した法外な違約金を提示」したという。
具体的な金額については触れていない。
西久保氏は「他社の傘下に入ることなど考えられません」として、エアバスと「根気よく協議し解決策を見出していく」と声明文で述べている。
株は乱高下
スカイマーク 株は29日午前の取引で一時前日比11.8%高となったが、その後下げに転じ同8%安まで下げた。
午後の取引が始まってさらに下げ、一時10.8%安となり、午後0時46分現在、7.6%安の266円で取引されている。
西久保氏は6月13日に都内で開いた業績説明会でエアバス機発注について
「これ以上の円安になればA380購入を考え直す可能性がある」と話していた。
また自身が保有するスカイマーク株の買い取りの打診を航空会社から受けたが
「安易に売却する予定はない」としていた。
ブルームバーグの集計データ によると、同氏の名義で30.5%保有しており、筆頭株主。
エアバスジャパンの広報担当、野坂孝博氏は電話取材に対し「現時点ではコメントできない」と述べた。
原題:Airbus Said to Drop Order for Six A380 Jets With Japan’sSkymark(抜粋)
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宮沢祐介, 中川寛之
更新日時: 2014/07/29 12:48 JST