6月16日の海外株式・債券・為替・商品市場 | 人生の水先案内人

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全国の倒産情報をいち早くお伝えします。

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。


◎NY外為:円はほぼ全面高、イラク情勢の緊迫化で安全資産に需要

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要通貨の大半に対して値上がり。


イラク情勢の緊迫化を受け原油供給に混乱が生じるとの懸念が広がったほか、安全資産を求める動きが強まった。

円は対ユーロでは一時4カ月ぶり高値を付けた。


イラク軍は北部を支配していた武装組織を攻撃した。ポンドは上昇。


イングランド銀行(英中央銀行)のビーン副総裁が、利上げは英経済が正常化しつつあることを示すだろうと発言したことに反応した。


中国人民元はここ3カ月近くで最大の下げとなった。


中国人民銀行(中銀)が元の中心レートを引き下げた。


BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「地政学面での緊張に関心が集まっている」とし、「円は恩恵を受けている」と続けた。


ニューヨーク時間午後5時現在、

円はドルに対し前週末比0.2%高の1ドル=101円83銭。

対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=138円22銭。

一時137円71銭と、2月6日以来の高値を付けた。

ユーロは対ドルで前日比0.3%上昇し1ユーロ=1.3574ドル。

先週は週間で0.8%下げていた。

人民元、ポンド

人民元は0.2%安の1ドル=6.2250元。

人民銀はこの日、中心レートを0.06%元安方向の1ドル=6.1537元と、6日以来の低い水準に設定。


主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数 は13日に前日比0.11%上昇した。


人民銀が16日発表した統計によると、国内金融機関が外貨購入に伴って積み上げた人民元のポジションは5月、昨年8月以来の低い伸びにとどまった。


英中銀のビーン副総裁は英紙サンデー・タイムズとのインタビューで、

過去最低にある現行の政策金利が引き上げられれば

「象徴的な一歩になる。英経済が正常に戻りつつあることを示すものだからだ」と語った。


ポンドは対ユーロで一時0.3%高の1ユーロ=79.59ペンスと、12年10月以来の高値を付けた。

対ドルでは一時0.4%上げて1ポンド=1.7011ドルと、09年8月6日以来の高値となった。


ブルームバーグ相関加重指数によれば、ポンドは過去1年間に8.8%高と、先進10通貨中で最大の上げ。


ドルは0.2%下落、ユーロは1.6%上げた。円は8.1%下げている。


地政学的リスクで円が買われる

みずほ銀行のヘッジファンドセールス責任者、

ニール・ジョーンズ(ロンドン在勤)は

「地政学的な緊張で商品市場の一部で価格が上昇し、株式相場は下落している。そうした状況を背景に円は上昇している」と指摘。

円には「安全資産としての要素があり、市場がリスクオフと捉える状況では

通常良いパフォーマンスを見せる」と続けた。


原油市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物がニューヨーク商業取引所(NYMEX)の電子取引で一時63セント高の1バレル=107.54ドルを付けた。直近では106.98ドル。


コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの

チーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は

「世界的に市場ではリスクオフの地合いが継続しており、リスクの

高い通貨に対して円とドルが上昇している」と指摘。

「地政学的リスクが舞台の中心だ」と続けた。


イラク陸軍の報道官は15日にテレビ放映された記者会見で、陸軍が過去24時間に過激派武装組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に属する「テロリスト」279人余りを殺害し、同組織の車両50台を破壊したことを明らかにした。


原題:Yen Rises Versus Most Majors on Iraq Conflict; ZlotyDeclines(抜粋)


◎米国株:上昇、企業買収関連や経済統計で-イラク緊迫で上値重い

16日の米国株 は小幅上昇。


イラク情勢が緊迫化しているが、米製造業の拡大や企業買収に関するニュースが材料視された。


医療機器メーカー、コビディエンは20%急伸。


同業のメドトロニックがコビディエンを429億ドルで買収することで合意した。


複合大手ゼネラル・エレクトリック(GE)は下落。


ドイツのシーメンスと三菱重工業などがフランスのアルストムのエネルギー事業に対し合同で買収案を提示したことが嫌気された。


S&P500種株価指数 は0.1%上昇して1937.78。ダウ工業株30種平均は5.27ドル高の16781.01ドル。


ウィリアムズ・キャピタル・グループのプリンシパル兼株式トレーダー責任者、スティーブン・カール氏は

「市場は方向性を探している」と述べ、

「統計内容はそれほど力強くはなかった。いくつかは明るい見通しを示唆しているが、基本的にはまだ明らかになっていない部分が多い。

市場参加者はイラク情勢と広範な地政学的動向を注視している」と述べた。


イラク情勢

イラクの宗派間抗争に沈静化の兆しは見られない。シーア派主導の政権を率いるマリキ首相は、イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の進撃阻止を図っている。


ウクライナは16日、前払い要求があったロシアからガス供給の停止があったことを明らかにした。


先週末にはウクライナの東部と南部で対立が激化し、親ロシア派勢力がウクライナ軍の輸送機を撃墜し、49人が死亡した。


米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した5月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.6%上昇した。


ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.5%上昇だった。


前月は0.3%低下(速報値0.6%低下)に修正された。


ニューヨーク連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数 は19.28に上昇した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は15だった。

同指数はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。 


IMFの見通し

国際通貨基金(IMF)は米経済の今年の成長率予想を下方修正し、金融当局が投資家の予想よりも長くゼロ金利政策を続ける可能性があるとの見解を示した。


IMFは今年の米成長率予想を2%と4月時点予想の2.8%から下方修正した。

IMFは金融政策について「政策金利は現在市場で予想されている15年半ばより後までゼロにとどまることが可能だ」と米経済に関する年次報告書で指摘した。

 

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日、3.9%上昇して12.66と、5月20日以来の高水準だった。


S&P500種産業別10指数のうち7指数が下げた。


金融株が0.4%下落した一方、公益事業株は0.7%上昇した。


GEは0.8%安。

シーメンスと三菱重工業などはアルストムのエネルギー事業に対し合同で買収案を提示した。米ゼネラル・エレクトリック(GE)による170億ドル規模の案に対抗する。


対抗案が出たことで、GEは提案の条件引き上げを迫られる可能性がある。


コビディエン は20%高の86.75ドルで最高値。


メドトロニックによる買収額はコビディエン株の13日終値に対し、約29%の上乗せとなる。


統合後の会社はコビディエンの本社があるアイルランドを本拠地とする。

        

原題:U.S. Stocks Rise as Deals, Economic Data Offset Tension inIraq(抜粋)


◎米国債:利回り差が縮小、IMFが米成長率見通しを下方修正

米国債市場では2年債と10年債の利回り差が3営業日連続で縮小した。


国際通貨基金(IMF)が2014年の米成長率見通しを下方修正し、景気鈍化懸念が強まった。


イラクが内戦状態に陥るとの懸念から逃避需要が高まり、買いが先行した。


連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に月間債券購入プログラムを終えるとみられており、利回り差は過去1年の最小に向かって縮小した。


市場の織り込み具合から判断すると、2015年7月までの利上げ確率は61%となっている。


5月の鉱工業生産が予想を上回ると、国債相場は上昇分を失う場面もあった。


BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニューヨーク在勤)は「インフレが手に負えなくなるようなことは長期的になく、現在のような金融政策は大幅なリスクプレミアムを長期債に織り込む必要のあるような市場環境にはつながらないとの見方が浸透している」と述べた。


ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回り は前営業日比ほぼ変わらずの2.60%。同年債(表面利率2.5%、2024年5月償還)価格は99 5/32。


2年債と10年債の利回り差 は3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し213bpとなった。


5月28日には207bpと、2013年6月19日以来の最小に縮小していた。


ニューヨーク連銀はこの日、償還期限が2018年6月から19年2月までの国債を26億9800万ドル相当購入した。


「100億ドル縮小へ」

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)の

チーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は

「5年以上もゼロ金利政策が続いているが、経済情勢が変わり始めるまで

継続されるだろう」と指摘。

「資産購入額は新たに100億ドル縮小されると市場はみている」と語った。 

 

IMFは今年の米成長率予想を2%と4月時点予想の2.8%から下方修正した。2015年の予想は3%で据え置いた。


低インフレの中で米国は17年末までは完全雇用に達しないとの見通しも示した。


金融政策については「政策金利は現在市場で予想されている15年半ばより後までゼロにとどまることが可能だ」と米経済に関する年次報告書で指摘した。

ソシエテ・ジェネラルの

トレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニューヨーク在勤)は、

「下方修正は米景気が軌道に戻るにはまだ道のりは長いとの

見解を反映している。

連邦公開市場委員会(FOMC)会合が近づいており、

現在の水準から大きくは離れないだろう」と話した。


鉱工業生産

米連邦準備制度理事会(FRB)が16日発表した5月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.6%上昇した。


ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.5%上昇だった。

前月は0.3%低下(速報値0.6%低下)に修正された。


ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によれば、17日発表の5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と予想されている。

前月は0.3%上昇だった。

5月は前年同月比では2%上昇と予想されている。


RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、

ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は

「FOMCは債券購入額を縮小するが、金利は変更しないとの見通しが支配的だ。そのため、フォワードガイダンスと成長予測に関心が集中するだろう。地政学的なリスクで逃避需要が高まり、米国債の支援材料となっている」

と述べた。

原題:Treasury Yield Curve Narrows as IMF Downgrades U.S. Growth(抜粋)


◎NY金:6日続伸、2月以来の最長-イラク情勢悪化で逃避需要

ニューヨーク金先物相場は6営業日続伸し、2月以降で最長の連続高となった。

イラクやウクライナの情勢不安が強まる中、安全逃避の金買いが進んだ。


CPMグループのマネジングディレクター、

ジェフリー・クリスチャン氏はインタビューで、

「ウクライナで国際的合意が崩壊したほか、イラクの状況が悪化しているため、金が必要とされている」と述べた。


ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前週末比0.1%高の1オンス=1275.30ドルで終了。

一時は1285.10ドルと、中心限月としては先月27日以来の高値をつけた。

6営業日続伸は2月18日以来の最長。


原題:Gold Futures Cap Longest Rally Since February Amid IraqTumult(抜粋)


◎NY原油:小反落、イラク情勢悪化でブレントは上昇

ニューヨーク原油先物相場は小幅反落。


イラク情勢の悪化に歯止めがかからないことから、北海ブレント原油は大きく値上がりし、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)に対するプレミアムが拡大した。


戦闘はまだ、主要産油地域である南部に及んでいない。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイス)の市場担当チーフストラテジスト、ビル・オグレイディ氏はイラク情勢について

「石油市場にはプラスの材料になっている」と指摘。

「バグダッドに危機が及ぶようになれば、

生産を維持するのは非常に困難になる」と続けた。


ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前週末比1セント(0.01%)安の1バレル=106.90ドルで終了。

ロンドンICEのブレント8月限は48セント高の112.94ドル。

原題:Brent Advances on Iraq, Pushing Premium Over WTI to JuneHigh(抜粋)


◎欧州株:続落、BTが安い-イラクとウクライナの情勢悪化を警戒

16日の欧州株式 相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は続落した。


イラクでイスラム教スンニ派過激派組織が制圧地域を拡大したほか、ロシアがウクライナ向け天然ガスの供給を停止したことが懸念された。


英電話会社BTグループは2.4%安。

同社の年金プランへの支払い増加の可能性を報じられたことが売り材料。


一方、スイスの医薬品メーカー、アクテリオンは少なくとも2000年4月以来の大幅高となった。


肺動脈性肺高血圧症(PAH)患者向け治療薬の後期治験で主要な目標水準に達したとの発表が好感された。


ストックス欧州600指数 は前週末比0.5%安の345.52で終了した。

Bキャピタルのマネジングディレクター、

ロルヌ・バリン氏(ジュネーブ在勤)は電話インタビューで、

「イラクとウクライナという2カ国で混乱が起きている時に株式相場が勢いを維持するのは不可能だ」と述べ、

「両国で軍事対立と社会不安が激化する可能性を市場は織り込みつつあるが、イラクは予想外で今後の展開を予期できないので、状況を毎日確認しながら取引する局面となるだろう」と語った。


16日の西欧市場では18カ国中15カ国で主要株価指数が下落。

仏CAC40指数は0.7%安となったほか

、独DAX指数と英FTSE100指数はそれぞれ0.3%下げた。

原題:European Stocks Drop for a Second Day on Iraq Violence,Ukraine(抜粋)


◎欧州債:ドイツ債が4日続伸、イラクとウクライナ情勢で質への逃避  

16日の欧州債市場ではドイツ国債が4営業日続伸。


イラクとウクライナの情勢悪化でエネルギー供給に影響が及ぶとの懸念を背景に、ユーロ圏で最も安全とされるドイツ国債の需要が高まった。


ドイツ2年債利回りは1年ぶりの低水準 となった。

この日の6カ月物証券入札で落札利回りはほぼ1年ぶりにマイナスとなった。

フランスやオランダの国債も上昇。同日発表された5月のユーロ圏インフレ率改定値は2009年以来の低水準であることが確認された。

欧州株式相場は下落。


イラクの首都バグダッドの北部地域を制圧していたイスラム教スンニ派過激派組織をイラク軍が攻撃したことが背景にある。

ノルデア銀行の債券ストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は「ウクライナ・ロシア情勢もさる事ながら、イラクは全てのリスクを思い起こさせる公算が最も大きい要因だ」と語った。


ロンドン時間午後4時10分現在、

ドイツ10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.35%。

同国債(表面利率1.5%、2024年5月償還)価格は0.11上げて101.375。


フランス10年債利回り も1bp低下の1.72%、同年限のオランダ国債利回りは2bp下げ1.60%となった。


ウクライナは、前払い要求があったロシアからガス供給が停止されたことを明らかにした。


既発のドイツ2年債利回り は一時0.022%と、2013年5月28日以来の低水準を付けた。

6カ月物証券入札(発行額15億ユーロ)では平均落札利回りがマイナス0.0015%となった。これは昨年7月8日以来の低い水準。

今年5月12日の前回入札では0.109%だった。


欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値は前年同月比0.5%上昇と、3日発表の速報値と一致。

インフレ率は4月の0.7%を下回り、09年11月以来の低水準となった。


原題:Bunds Rise a Fourth Day on Haven Bid as Bill Rates TurnNegative(抜粋)


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千葉 茂


更新日時: 2014/06/17 06:56 JST