3月17日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3926 1.3914 ドル/円 101.73 101.36 ユーロ/円 141.67 141.03 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 16,247.22 +181.55 +1.1% S&P500種 1,858.83 +17.70 +1.0% ナスダック総合指数 4,279.95 +34.55 +.8% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .36% +.02 米国債10年物 2.69% +.04 米国債30年物 3.63% +.03 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,372.90 -6.10 -.44% 原油先物 (ドル/バレル) 98.00 -.89 -.90%
◎NY外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、円が6日ぶりに対ドルで下落。
ロシア株とルーブルの上昇で、クリミアでの住民投票の結果が直ちに域内の混乱悪化につながるとの懸念が後退した。
中国人民元はドルに対して11カ月ぶりの安値に下落。
中国人民銀行(中央銀行)が元の許容変動幅を従来の2倍に拡大した。
ユーロは対ドルで下げを埋める展開。
米国と欧州連合(EU)はロシアの当局者らに対する制裁を発動した。
野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、
チャールズ・サンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、
「ウクライナ、西側諸国、ロシアの緊張に目立った悪化は見られないようだ。かなりリスクオンの日だった」と述べ、
「先週はネガティブな要素がかなり相場に織り込まれていたため、今
のところは安心感が広がっている。
多くの投資家はずっと悪い展開を予想していた」と続けた。
ニューヨーク時間午後3時49分現在、
円は主要通貨の大半に対して下落。
対ドルでは0.4%下げて1ドル=101円75銭。
円は対ユーロで0.5%下げて1ユーロ=141円69銭。
ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.3925ドル。
◎米国株式市場
米株式市場ではS&P500種株価指数が反発。
鉱工業生産指数の上昇で景気に対する楽観が強まった。
ウクライナ情勢も注目材料。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、
S&P500種株価指数は前週末比0.9%上昇の1857.83で終了。
ダウ工業株30種平均は181.55ドル(1.1%)高い16247.22ドルで終えた。
ジャニー・モンゴメリー・スコットの
チーフ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏は
「弱い指標の一部は天候が明らかに影響したとの見方を鉱工業生産指数は後押しした」と指摘。
天候の影響を受けた「トレンドは後退し、もっと良い経済指標がこれから発表される可能性がある」と述べた。
◎米国債市場
米国債市場では10年債利回りが上昇。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で債券購入プログラムの規模をさらに縮小させると、アナリストらは予想している。
10年債利回りは先週、週間ベースで2カ月ぶりの大幅低下となっていた。
米国債相場は2営業日続落となる。
クリミア自治共和国がウクライナからロシアへの帰属替えを選んだ住民投票結果を受け、米国と欧州連合(EU)はロシアやクリミアの当局者らに対する制裁を発動した。
FOMCは19日、量的緩和策の下での毎月の債券購入額を550億ドルに減らし、政策金利引き上げの見通しに関してガイダンスを改めると予想されている。
この日発表の経済指標では、ニューヨーク地区の製造業景況指数が上昇し、米鉱工業生産指数では製造業の生産指数が6カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、
チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)はFOMCについて、
「台本通りだろう。100億ドルの追加縮小だ」と予想。
また「市場はウクライナ情勢を消化しようとしている。
先週の材料は大半がウクライナ情勢で、質への逃避が見られた。
それがある程度巻き戻されたようだ」と付け加えた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後2時7分現在、10年債利回りは前週末比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.69%。
同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は1/4下げて100 28/32。
10年債利回りは先週13bp低下と、1月10日終了週以降で最大の下げとなった。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は反落。
一時は6カ月ぶりの高値を付けたが、下げに転じた。
米鉱工業生産指数が市場予想を上回る伸びとなったことを背景に、代替投資の買いが減退した。
2月の米鉱工業生産は製造業の生産指数が昨年8月以来の大幅な伸びとなり、市場予想も上回った。
S&P500種株価指数は一時1%上昇した。
ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の
金属取引担当ディレクター、デービッド・メーガー氏は電話インタビューで、
「米経済指標の強さを受けて、金の魅力がやや後退しており、連邦公開市場委員会(FOMC)会合が再び焦点になっている」と指摘。
「クリミアの情勢不安や暴力の兆し、ロシアに対する経済制裁があれば、
金は再び買われるだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前週末比0.4%安の1オンス=1372.90ドルで終了。
一時は1392.60ドルと、中心限月とし
ては昨年9月9日以来の高値をつけた。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は一時5週間ぶり安値に下落。
またロンドン市場の北海ブレント原油も5週ぶり安値で取引を終了した。
米国と欧州連合(EU)がロシアへの追加制裁に動いたものの、原油の供給に支障が生じる可能性は低いとの見方が広がった。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、
アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は
「初期の制裁では原油の流れに影響は出ない」とした上で、
「ロシア経済を減速させる可能性はある」と加えた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前週末比81セント(0.8%)安の1バレル=98.08ドルで終了。
一時97.37ドルと、日中ベースでは2月7日以来の安値を付けた。
ロンドンのICEフューチャーズ・ヨーロッパで取引されるブレント先物5月限は1.97ドル下げて1バレル=106.24ドル。
終値としては2月4日以来の安値。
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