◎NY外為:円が一時1週間ぶり安値-ウクライナ情勢で安全需要後退
ニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対し1週間ぶり安値に下落。
ウクライナ危機への対応でロシアと米国の当局者がパリで会談したことを手掛かりに、安全資産の需要が後退した。
ドルは主要16通貨の過半数に対して下落。
民間雇用者の統計で雇用者の伸びが市場予想を下回り、厳しい寒さの影響で経済が減速しているとの懸念が強まった。
ユーロは対ドルで軟調な展開。欧州中央銀行(ECB)は6日に政策決定会合を開催する。カナダ・ドルは米ドルに対して上昇。
カナダ銀行(中銀)は主要政策金利を据え置き、次の動きについては経済情勢次第との認識を示した。
ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の
マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は
「投資家がリスクを取ろうとする時、円は資金調達通貨としての役割を果たす。
逃避への流れの巻き戻しが見られる」と指摘。
「ウクライナ情勢については完全に膠着(こうちゃく)状態だ。
積極的にリスク資産を買う動きが続いている」と述べた。
ニューヨーク時間午後5時現在、
円はドルに対し前日比0.1%安の1ドル=102円30銭。
一時102円55銭と、2月26日以来の安値を付けた。
今月3日には101円20銭と、2月5日以来の高値を付けていた。
円はこの日ユーロに対してほぼ変わらずの1ユーロ=140円49銭。
ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.3733ドル。
レアルは上昇
ブラジル・レアルは主要31通貨全てに対して上昇。
ウクライナをめぐる緊張の緩和を受け新興市場資産の需要が再び高まった。レアルは対ドルで1.1%高の1ドル=2.3188レアル。
一時2月27日以降で最大の上げとなった。
カナダ・ドルは2週ぶり高値を付けた。
カナダ中銀は政策金利を1%で据え置いた。
据え置きは28会合連
続。カナダ・ドルは0.6%高の1米ドル=1.1029カナダ・ドル。
給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門雇用者数は前月比13万9000人増加。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は15万5000人の増加だった。
前月は12万7000人増と速報値の17万5000人増から下方修正された。
雇用統計見通し
労働省は7日に2月の雇用統計を発表する。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では非農業部門の雇用者数は15万人増が見込まれている。
1月は11万3000人増だった。2
月の失業率は前月比変わらずの6.6%と予想されている。
これは08年10月以来の低水準。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業景況指数は51.6と、前月の54から低下した。
これは2010年2月以来の最低水準。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査での全ての予想を下回った。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフ市場ストラテジスト、
アンドルー・ウィルキンソン氏は顧客リポートで、投資家は
「この冬は寒さの影響で軟調だったが、春には反動で雇用は増える」
と楽観していると指摘した。
原題:Yen Falls to 1-Week Low on Reduced Haven Demand Tied toUkraine(抜粋)
◎米国株:ほぼ変わらず、ウクライナ情勢や経済統計を注視
5日の米国株 はほぼ変わらず。
投資家はウクライナ危機を見極めている。
この日発表された雇用と非製造業の統計はいずれも市場予想を下回った。
石油のエクソンモービルを中心にエネルギー株が下落。
ディスカウントストアのターゲットも安い。同社の最高情報責任者が辞任した。
ゲームストップは増配が好感されて3.8%急伸した。
S&P500種株価指数は前日比1ポイント未満下げて1873.81。
ダウ工業株30種平均は35.70ドル(0.2%)下げて16360.18ドルで終えた。
LPLファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、
ジェフリー・クライントップ氏(ボストン在勤)は、
「市場のレーダーがウクライナ情勢をしっかりと捉えていることは間違いなく、引き続き主要な手掛かりにされている」と指摘。
さらに「冬の悪天候を理由に投資家は低調な経済統計を素通りしている。
こうした市場の反応はこれから発表される2月の経済統計の大部分についても言えることだ。
つまり株式市場は統計内容が悪ければ無視し、良好であれば買い材料にするだろう」と述べた。
前日のS&P500種は大幅高。ロシアのプーチン大統領の発言で、ウクライナ危機はすぐに深刻化することはないとの見方が広がった。
市場は強い耐性がある
米国は対ロシア制裁を検討している一方で、ウクライナ暫定政権への援助も準備している。
プーチン大統領は、ウクライナのロシア系住民を守るために武力を行使する権利は譲らなかったものの、現時点で「そのような必要性はない」と述べた。
ロバート・W・ベアードの米株セールス責任者、パトリック・スペンサー氏は、
「世界的に見ても、こうした出来事に対して市場は強い耐性がある」と述べ、
「今回の地政学的な状況変化に伴うボラティリティーは確かに高いが、それが決定打になるとは考えていない。むしろ金利政策のほうが重要だ。
マクロ経済の方向性や経済成長をめぐる環境は堅調だ」と続けた。
給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門の雇用者数は前月比13万9000人増加した。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は15万5000人の増加だった。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業景況指数は拡大ペースが鈍化し、4年ぶりの低水準となった。
ISMが発表した2月の非製造業総合景況指数は51.6と、前月の54から低下した。
これは2010年2月以来の最低水準。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は53.5だった。
同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。
ベージュブック
投資家の間では最近の芳しくない経済統計は天候が理由だとみている。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、7日に労働省が発表する2月の米雇用統計では15万人の雇用増が見込まれている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、先月は異例に厳しい寒さとなり、雇用が抑えられたほかサプライチェーンは混乱し、小売店や自動車販売店への客足も鈍ったが、景気は大半の地域で拡大した。
ベージュブックでは、全12地区のうち8地区が「活動水準の改善を報告した。ただ大半のケースで改善の度合いは緩慢ないし緩やかとされた」と指摘した。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)はこの日1.5%低下して13.89。
S&P500種の産業別10指数は5指数が下げた。
特にエネルギー関連株が売られた。一方、金融株は買われた。
エクソンは2.8%安。ウクライナ情勢を背景に米国企業のロシア事業が制限される恐れがある。
ターゲットは1.2%安。
同社は顧客情報流出の再発防止のため、技術問題の最高責任者となるべき新たな人材を模索している。
同社でこれまで最高情報責任者を務めてきたベス・ジェイコブ氏は5日、辞任した。
原題:U.S. Stocks Little Changed Amid Ukraine Tension, EconomicData(抜粋)
◎米国債:小動き、ほぼ1カ月ぶりの小幅なレンジ-成長鈍化の兆候
米国債相場は小動き。ほぼ1カ月ぶりの小幅な取引レンジとなった。
民間雇用者数の伸びが予想を下回ったほか、非製造業景況指数が予想以上に低下し、景気腰折れの思惑が強まった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が5日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、厳しい寒さとなる中、全12地区のうち8地区が2月に「緩慢ないし緩やかな」成長を報告した。
給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、2月の民間部門雇用者数は前月比13万9000人増加した。
前月は12万7000人増。労働省は7日に2月の雇用統計を発表する。
大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの
債券部門責任者、レイ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は
「雇用情勢の弱さの一部は厳冬によるものだと当局は説明した」と指摘。
次回の連邦公開市場委員会(FOMC)までに
「当局は7日の雇用統計をみて、雇用情勢に関して理解を深めるだろう」
と話した。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.70%。
取引レンジは3.95ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2月10日以降で最小となった。
同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は100 15/32。
債券ETFから資金流出
ブルームバーグが集計したデータによると、米国の債券で運用する上場投資信託(ETF)から60億6800万ドルの資金が4日に流出し、債券への投資意欲減退を示した。
20日間の平均は9億5390万ドルの資金流入。
一方、米国株で運用するETFには14億3500万ドルが4日に流入した。
年初来では米債券ETFには113億ドルの資金が流入し、米国株ETFからは113億ドルが流出している。
ベージュブックでは、大半の連銀地区が「活動水準の改善を報告した」と指摘した。
一方でニューヨークとフィラデルフィアの両地区は活動の低下を報告し、「大部分はこれら地域での異例に厳しい天候が原因だ」と説明した。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、ADP民間雇用者数の予想中央値は15万5000人の増加だった。前月は速報値の17万5000人増から下方修正された。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業総合景況指数は51.6と、前月の54から低下した。
これは2010年2月以来の最低水準。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は53.5だった。
「雇用統計が鍵」
RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、
ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は
「天候と弱い数字という組み合わせで市場の楽観的な見方がやや後退したため、利回りは比較的低位で推移している。
市場はやや神経質で、方向感が出るまで動きは比較的抑制されるだろう。
7日の雇用統計が鍵だ」と述べた。
ブルームバーグがエコノミスト85人を対象にまとめた予想中央値では、2月の非農業部門雇用者数は15
万人増。1月は11万3000人増だった。12月と1月の数値はいずれも市場予想を下回った。
原題:Treasuries in Tightest Range in Month on Growth-SlowdownSigns(抜粋)
◎NY金:反発、軟調な米経済指標で逃避需要-ウクライナ情勢も注視
ニューヨーク金先物相場は反発。
軟調な米経済指標やロシアとウクライナの関係緊迫を背景に逃避資産の需要が支えられた。
2月の米ISM非製造業景況指数は4年ぶりの低水準となったほか、ADP民間部門雇用者数は市場予想を下回った。
アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジスト、
アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで
「弱めの米経済指標が引き続き金の支えになるだろう」と指摘。
「ウクライナ情勢も注視されている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.2%高の1オンス=1340.30ドルで終了した。
原題:Gold Rises on Weaker U.S. Data as Palladium at 11-MonthHigh(抜粋)
◎NY原油:続落、2カ月ぶりの大幅安-在庫が7週連続で増加
ニューヨーク原油先物相場は続落。
2カ月ぶりの大幅安となった。米エネルギー省が発表した原油在庫が7週連続で増加したことが売りを誘った。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は
「原油在庫の増加と製油所の稼働率低下の組み合わせが弱材料となった。
製油所が保守・点検に入り、今後数週間も在庫は増えるはずだ」と指摘した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日比1.88ドル(1.8%)安の1バレル=101.45ドルと、終値としては2月14日以来の低水準となった。
下落率は1月2日以来で最大。
原題:WTI Crude Falls Most in Two Months on U.S. Supply as BrentDrops(抜粋)
◎欧州株ほぼ変わらず、ユーロ圏サービス業拡大も米雇用が予想下回る
5日の欧州株式相場はほぼ変わらず。
この日はユーロ圏のサービス業活動拡大という買い材料が出たものの、米民間部門雇用者数の伸びが予想を下回り、方向感に欠ける1日となった。
オフショア油田サービス会社サブシー7は昨年6月以来の大幅下落。
四半期利益がアナリスト予想を下回った。
英投資会社メルローズ・インダストリーズは7.8%安。
同銘柄を証券会社が売りに指定した。
一方、英自動車保険のアドミラル・グループは7.5%の値上がり。
約2年半ぶり高値を付けた。
ストックス欧州600指数 は前日比0.1%未満下げて337.06で終了。
前日はウクライナでの軍事対立が戦争に発展することはないとの見方で、2.1%上げて8カ月ぶり大幅高となっていた。
Bキャピタルのマネジングディレクター、ロルヌ・バリン氏(ジュネーブ在勤)は「過去2、3日は経済データは完全に無視されたかもしれないが、そこに注目が戻ってきているかもしれない」と指摘。
「安心感を受けた前日の大幅上昇後、相場が方向を探って右往左往するのは予想できた。
求められているのは、ファンダメンタルズを考えることに立ち戻れる平静な市場を取り戻すことだ」と付け加えた。
英マークイット・エコノミクスが発表した2月のユーロ圏サービス業景気指数(改定値)は52.6と、先月公表の速報値(51.7)から引き上げられた。
一方で、給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した同月の米民間部門雇用者数は前月比13万9000人増加。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は15万5000人の増加だった。
この日の西欧市場では18カ国中7カ国で主要株価指数が下落。
独DAX指数は0.5%、
仏CAC40指数は0.1%それぞれ下げ、
英FTSE100指数は0.7%安となった。
原題:European Stocks Little Changed as Subsea Falls, AdmiralAdvances(抜粋)
◎欧州債:スペイン債利回り8年ぶり低水準、周辺国債に買い
欧州債市場ではスペイン債相場が上昇し、10年債利回りは8年ぶり低水準となった。
イタリアやギリシャの国債も値上がり。
ユーロ圏経済の回復を示す兆候の拡大が好感された。
マークイット・エコノミクスが5日発表した2月のユーロ圏サービス業景気指数改定値は52.6と、先月公表の速報値(51.7)から引き上げられたほか、サービス業と製造業を合わせた総合景気指数(改定値)も53.3に上方修正された。
これで安全資産需要が後退し、ドイツ債が他の全てのユーロ参加国の国債を下回るパフォーマンスとなった。
スペイン債はまた、6日の入札での10年債購入をHSBCホールディングスが勧めたことにも支えられた。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)の
債券ストラテジスト、ジョン・レイス氏(ロンドン在勤)は
「ユーロ圏から幾分良いニュースが伝えられた」と指摘。
「吹聴するほどの程度ではないが、周辺国経済はそれでも何とか危機を脱した。
歴史的にみて抑えられた水準にあるものの、利回りにまだ幾分妙味があるとみられている」と付け加えた。
ロンドン時間午後4時3分現在、
スペイン10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.36%。
一時は2006年1月以来の低水準となる3.35%まで下げた。
同国債(表面利率3.8%、2024年4月償還)の価格は0.685上げて130.73。
イタリア10年債利回りは5bp低下の3.37%。
05年10月以来の低さとなる3.36%
に達する場面もあった。ポルトガル10年債利回りは13bp下げて4.71%。
ギリシャ債は12bp低下の6.81%。
ドイツ10年債は続落して、利回りは1bp上昇の1.61%。
同国債に対するスペイン債の利回り上乗せ幅は9bp縮小の175bp。
一時は11年4月以来で最小の174bpとなった。
英国債も続落。10年債利回り は2bp上昇の2.72%。
前日は5bp上げていた。
同国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格はこの日、0.165下げ96.105。
原題:Spain Yields Fall to Eight-Year Low as Greek, Italy BondsRally(抜粋)Pound Advances After Services Expand; Morgan Stanley Sees Gains(抜粋)
更新日時: 2014/03/06 08:08 JST